島の女性は、あまり既製品の服を着ない。
お気に入りの布をテーラーに持ち込んで、好みのデザインで縫ってもらう。
そのテーラーが、ジャンベ(ニックネーム)。
背が高くて、ちょっと太めのザミール(本名)。
はっきり言って、とても裁縫が得意なようには見えない。
でも、この人が縫うものは、とってもおしゃれ。
デザインがよく分からなくても、「おまかせ」でお願いすれば、かわいいものが出来上がる。
なので、他の人が30Rf(約240円)でやるところ、彼は50Rf(400円)で仕事する。
差額は「仕上がりの質」ということらしい。
でも注文は絶えなくて、お客さんを待たせることもしばしば。
「ジャンベ、あれはいつできるの?」なんて声もよく聞こえる。
先日の誕生日に、いくつか布をもらった。
誕生日プレゼントに布なんてのも、モルディブ流。
これを機会に、ジャンベに何かつくってもらおう♪
1年生の先生にもらったちょっとお洒落な布で、「バタフライ・ヘドゥン」というのを作ってもらう。
この島で活動していたバドミントン隊員のYちゃんが着ていたものがかわいかったので、それを持ち込んで作ってもらった。
向かいに住む友だちにもらった派手な色の布は、パジャマ用のワンピースに。
日中に着るにはちょっと憚られるデザインと布の質だけれど、パジャマにはもってこい。
寝るときのワンピースってラクだし、何より涼しい。
洗濯も簡単でかさばらないのが良い。
このワンピース、もう一つつくってもらおうかな♪
「給料が入ったら、布あげるね」って友だちが言ってたから。
誕生日プレゼントのこと、まだ気にしてくれてるんだ、この人。
ジャンベと一緒に。
私が着ているのがパジャマ用ワンピ。
ジャンベが持っているのがバタフライ・ヘドゥン。
この日写真を撮るために、ワンピースで外を歩いた。
スカートの丈はひざ丈。
イスラム教では、膝を見せるのは男女とも好ましくない。
まあ、外国人ならば問題ないのだけれど、こんな短いスカートをはくのは久しぶりだったので、ものすごい違和感。
そして、すごく恥ずかしかった・・・。