24日のW杯日本戦。
ケヨドゥー日本代表の私は、帰国隊員が置いていったサムライ・ブルーのユニホームを着て、スタンバイ。
夕方港に行くと、みんなが声を掛けてくれる。
「日本はきっと負けて敗退だよ」
「いや、きっと勝つから!」
「じゃあ勝ったらコーラ奢ってね」
いいよ、いいよ。
勝ったら好きなものおごってあげる。
船が漁から帰って来る時間。
港にはたくさんの魚が入ったバケツと、久しぶりに見るエイ。
これの皮をはがして、ボドゥ・ベル(伝統舞踊で演奏する太鼓)をつくるのだ。
ダメもとで今日も声を掛けてみる。
「魚ちょうだい!」って。
すると、小さなライ・マスがもらえた。
おまけに下処理もしてくれた。
エイも見たしライマスも手に入ったし・・・。
何だか良いことがありそうだ!
クリケットをしていたインド人の先生たちも集まってきた。
SIJO sirは4年間のこの島の勤務を終え、来週インドに帰る。
さらに勉強をして、キャリアアップに繋げるのだと言う。
良くしてもらったので、さみしいな。
最後なので記念撮影。
あ、私まだ白いわ、よかった♪
夜も更けた23:30。
いよいよキック・オフ。
部屋にはテレビが無いので、大家さんの家の居間のテレビを見せてもらう。
毎日そこで寝ているバッパも、日本戦を無理矢理見ることになった。
ごめんね、でもムヒンム・カメ(大事なこと)なもので・・・
日本がシュートを決めるたび、ケータイが鳴る。
でも出ない。今ちょっと取り込み中だから。
みんな日本戦を見てくれているらしい。
サッカー大好きな島人はマルカズの大型スクリーンで観戦しているけど、夜中にそんな所に1人で行く訳にも行かない。
そして、日本の歴史的勝利で試合が終了。
またケータイが鳴り出した。
夜中の1時半だってのに・・・
一夜明けた25日。
きのう寝ていたのを起こしたバッパを含め大家さん一家をホタに誘い、お茶とお菓子をご馳走する。
途中で会ったタイミングの良い人たちも連れて。
総勢15人くらい。それにそれぞれの子どもが加わる。
それでも約100ルフィア(800円)。
「おごったんだから次の日本戦も応援するって約束してよね」
「じゃあ次勝ったら、今度は食事をご馳走してね」
ほんと、今度は豪勢な食事を振舞いたいもんだ!
みんなは珍しく「ありがとう」を連発して帰って行った。
めったに聞けないモルディブ人の「ありがとう」を聞いて、私も満足。