22年度1次隊の4週間の語学研修も、残すところあと1週間になった。
体育隊員3名、小学校教諭(体育と図画工作)2名という、体育会系の方々。
午前・午後各3時間のレッスンの後にも毎日ジムに通って、1時間半のトレーニングを欠かさないというツワモノたち。
そうよね、4週間トレーニングしないと体が変わってきちゃうもんね・・・
なぜだかそこそこ立派なトレーニングジムもある、不思議な島ケヨドゥー。
人口500人の島にバドミントンのできる体育館やトレーニング・ジムがあるって珍しい。
私の体育の授業にも何度か参加してもらった。
縄跳びが得意な隊員に二重跳びを見せてもらうと、子どもたちは「空を飛んでいるみたい!」と感動していた。
しかも三重・4重跳びまで見せてもらって目がまん丸に。
やっぱりプロフェッショナルの技ってすごい。
ダブルダッチもできると言うので、ぜひにとお願い。
長縄は私1人だと見本を見せるのも大変なので(先生たちは縄すらまともに回せない)、5人揃ってのヘルプは本当に助かった。
ありがとうございまーす!
恒例のボドゥ・ベルショーでは、島民サイドの席に座って太鼓を叩いたり先頭切って踊ったりと、日本人離れした思い切りの良さもさすが(大抵みんな恥ずかしがって踊らない)!
以前にも紹介したけれども、ここのところ天気がよろしくない。
雨が良く降る。
降らなくとも風が強く、海が荒れている。
つまり、海で遊べない。
こんな南の島では泳ぐくらいしか楽しみがないのに・・・
なので新隊員から出てくる言葉と言えば、
「早くマーレに帰りたい」「やることがなくてつまらない」・・・
これはケヨドゥー島民として、何とか楽しんでもらわないと!
以前から計画している無人島へのピクニック。
天気が悪くて延期続き。
たしか前にもこんなことがあったっけなー。
しかし17日の土曜日、空は薄曇り。
これはいけるかもーーー!
ボート屋のマリオの家に乗り込み直接交渉。
1時間後に船を出してくれることになった。
新隊員に連絡網を回す。
その日の夜のステージショーの朝練がある私はとりあえず学校に向かう。
その間に新隊員に買い出しを頼んで。
準備と召集にドタバタし、結局2時間後に準備完了。
ボートは無事に無人島へと出発した。
ケヨドゥーに来て以来、初めての島脱出に喜ぶ新隊員。
そうそう、船で他の島に行くってなぜだか楽しいよね♪
20分ほどでHulhidhoo島に到着。
人が住んでいない無人島。
ここでシュノーケリングをしたり、ランチをつくって食べたりするのがモルディブ流ピクニック。
ここ最近海が荒れていたせいで、この無人島のビーチがひとつなくなってしまった。
以前はそっちに船を着けていたのだけれど、今回は反対側の小さいビーチに何とか着ける。
もう大きい船では来られないね。
小1時間シュノーケルを楽しんだ後には、ランチの準備にかかる。
かまど作りと火起こしは、マリオと別口でゲストを連れて来ていたイドリスの仕事。
調理は私の担当。
メニューはいちばん簡単な、インスタントラーメンを使ったフライド・ヌードルトマト風味。
「タマネギをもっと炒めて!」「水入れるの多すぎ!」など、3人でもめながら料理する。
「こんなもんでしょ」って、ものすごく適当なクッキングなんだけれど、不思議なくらいにおいしいんだよね。
青空の下でみんなで食べるランチって。
お皿を持って来るのを忘れたので、大きな葉っぱをお皿代わりに。
これがイタリア人を魅了し続けるイドリス(語学研修講師ソフーラの旦那)。
彼にかかるとこんなモルディブ僻地にも住みたくなってしまう。
サングラスでコワモテに見えるけど、かわいい目をした島一番の働き者(だと思う)。
新隊員と集合写真。
おいしいものを食べればみんな笑顔になる。
その後はサザエを獲りに潜ったり、シュノーケルしたり、昼寝したりと思い思いに過ごす。
そんなことをしているうちに、やってきたスコール。
真っ黒い雨雲から、大粒の雨が降り出しす。
その雨粒が海面にあたり跳ね上がる様子が何ともおもしろくて。
だらだらしていた私も飛び起きて、海へジャーンプ!
新隊員もつられてジャーーンプ!
雨の降る中、みんなで子どものようにはしゃぐ。
寄せては返す大きな波に、体を浮かべてみたり。
マスクをつけて雨を顔面で受けてみたり。
シンクロ2人技、5人技の研究してみたり。
雨降る海もまた、一味違ったおもしろさだね!
雨が降ると海の中の方が温度が高いので、温泉のように肩まで浸かる。
顔だけがちょっと寒い・・・
こうして新隊員初めてのピクニックが、何とか遂行されたのでした。
木にも登っちゃったりする、最年少の2人組。