彼女の名はMidhuhaa。4年生。
成績優秀、スポーツ万能。
このブログにも何回か登場してもらっている。
成績優秀者として表彰されたとき。
ヘディカを持って近所にお遣いに行くとき。
友だちと一緒にブリッジしているとき。
カメラを向けると、キメてくれるのよね。
日本語だって、かなり覚えた。
「お天気リポーターやって!」と言うと、
「ミナサン、コンニチワ。アシタノニホンノテンキハ、オオユキデス。サムイデショウ!」
なんてWeather Newsの真似をしてくれる。
教え甲斐があるとは、この子のようなことを言うんだろう。
ちょっと教えればすぐ自分のものにして、アレンジして遊んでいる。
デキるんだけれども、カタくない。
どんな形にもなり得るであろう柔軟性、可能性、そして創造性。
この子は将来、一体どんな女性になるのだろうか。
そんな彼女が最近興味をもっているもの。
それは「ウクレレ」。
(右からMidhuhaa、幼稚園生の Laiha、そのお姉ちゃんの Afaa。)
(4年生のAfaaと従姉妹のTaaniyaa。みんなこうやって小さい子の面倒をよく見る。)
ある日私がウクレレを弾いていたときのこと。
何か教えて欲しいと言うので、とりあえずCとGとFのコードを教えた。
この3つを覚えれば、簡単な曲が弾けるようになる。
Gの音を抑えるのには苦労していたけれど、次の日にはできるようになり、
今は「Bahareke」というモルディブの歌が歌えるようになった。
そして次は「日本の歌を」というので、たまたまその時に私が歌っていた「千の風になって」を、
耳コピして覚えた。
歌詞の内容なんてもちろん分かっていないんだけど、「ワタシノーオハカノーマーエーデ・・・」
なんて歌えちゃうんだからすごいね。
Midhuhaaたちは、今日もウチに遊びに来る。
大好きなShakiraのwakawakaのムービーを見ながら大声で歌い、踊る。
「これは何?」「それちょうだい!」と部屋の中を荒らす。
「かけっこするから審判やって!」と外に連れて行かれ・・・
君たち本当に断食中なの?
それにしてもすごいパワーだよね・・・
* * * * * *
18時を過ぎると、そんな子どもたちも家に帰る。
「ふうー」っとひといきつける、安らぎの時間。
ビーチには今日も、ものすごい数の紙オムツ。
流れて来ている様子なので、ここに捨てられたものではないらしいけど。
(今日のゴミは90%が紙オムツだった)
水平線にちゃぽんと太陽が落ちて。
今日は太陽の置き土産も美しい。
なのにビーチがゴミだらけとは、なんとも悲しいよね・・・
どうにかならないもんかな。
そんな話を島の人にすると、「ゴミ捨て場から流れて来ているんだよ」とのこと。
この島にはもちろんゴミの焼却施設などない。
海辺に集めたゴミを、ひたすら手作業で燃やしている。
海辺にゴミの山をつくったもんだから、波の状態によっては流されちゃうというわけ。
早速チェックしに行くと、確かにゴミの一部が流れていた。
あのオムツ群に関しては、流れたのかどうか分からないけれど。
人間が生活をする以上、そこには必ずゴミが出る。
昔はそんなものをすべて、海に捨てていた。
海が解決してくれた。
でも現在では、ゴミの種類が変わった。
プラスチック、ペットボトル、紙オムツ、瓶、缶、衣料品、電化製品、粗大ゴミ。
そんなものを海に流したって、いつまで経っても分解されない。
ゴミの種類が多様化したのに、ゴミの処理方法が変わっていないということ。
モルディブには有人島が約200あるが、ゴミ焼却炉がある島など、ひとつもない。
人口10万人の首都マーレだって、ゴミ処理場ではバングラ人労働者が手作業でゴミを燃やしていたもんね(6月の隊員総会時に社会化見学に行った)。
つまるところはお金の問題。
あとは問題意識と。