先日郵便物を投函しに行ったお隣のFelidhoo島。
アトール(環礁)*・キャピタルであるこの島には郵便局や病院などの公共施設がある。
*モルディブには小さな島の集まりである「環礁」が20あり、それぞれ日本語の「あいうえお」のような名前で呼ばれている(「あ環礁」「い環礁」・・・という感じ)。
私が暮らす"Vaavu Atoll"は言わば過疎地で、4つの住民島に2,000人足らずが暮らしているのみ。
ちなみに面積わずか1.7k㎡の首都マーレには、総人口約30万人のうちの10万人が暮らしているというからすごい!
(海に不自然に浮かぶ人工島Male)
Felidhoo島はキャピタルだけあって、我が島ケヨドゥーに比べたら、物が揃っている。
きれいな学校や病院やミスキーなどがあるのは先日も紹介した通り。
この他にも、ウチの島にもないものがある。
いや、これはどこの島にもそうそうないかもしれない・・・
それは、通称「ドクター・フィッシュ」と呼ばれる魚。
人間の皮膚を食べるという、あのお魚ちゃん。
この島のゴミ捨て場に、小さな池がある。
(去年そこで財布を落とすという事件があったけれど、良い子に拾われて無事に戻ってきた)
水深数十cmの、池というか水溜りというか、小さな水場。
近くでごみを燃やしているので、衛生的にはかなり汚いと思う。
色々な汚物や燃焼時に出る有害物等も流れ込んでいるだろう・・・
そこに棲んでいるのだ。
「手を入れてみなよ」という友だちの言葉で、恐る恐るトライ。
そうするといつかテレビで見たように、小さな魚が寄ってきて、皮膚の表面をつっつき始めた。
くすぐったい。
そして見た目が何だか気持ち悪い・・・
でもすぐに慣れてきて、「では今度は足を・・・」と入れてみる。
さらに大量の魚が寄ってきて、パクパクもぐもぐおいしそうに食べている。
魚がつついた所を見てみると、一皮剥けて何だかツルツルになったような(気がする)・・・
これはおもしろい!もっとやってみないな。
こうなったらあちこち浸けてみたいけど、ここはゴミ溜めなんだと思いとどまる。
最近ではこの魚を使ったエステや温泉もあるらしい(もちろんこの国のことではない)。
箱根のユネッサンでは、トルコのハマム(公衆浴場)を模した「ドクターフィッシュ風呂」なるものがあり、結構な人気だとか。
ちょっとこの魚について調べてみた。
・学名はガラ・ルファと言い、「ドクター・フィッシュ」というのは登録標章である。
・西アジア(ヨルダン、チグリスユーフラテス川流域、トルコ共和国のカルガン地方の温泉)に生息する。
・野生のものは他のコイ科の魚と同様に植物プランクトンや水生昆虫などを餌とする。
・温泉などの特殊の環境にも生息しており、餌が少ないため人間の皮膚の痛んでいる角質を見つけて舐めるように食べる。
・一般に魚類の生存水温は最高32度くらいだが、ガラ・ルファは37度くらいの高温でも生息することが出来る。
・トルコでは、古くからアトピーや乾癬(かんせん:慢性の皮膚角化疾患)、ニキビなどの皮膚病の治療に本種が利用されている。
・ドイツでは、ガラ・ルファ専門のテラピーがあり、治療が保険適用の医療行為として認められている。
・全長約10~14cm
(「熱帯魚wiki」より http://tropicalfish.zukan.in/?ZukanGarraruffa)
こんなものを見ていると・・・
エステに行きたい。
温泉に浸かりたい。
マッサージしたい。
韓国に行ってアカスリしたい。
こっちに来てから毎日水シャワー。
これじゃあ汚れも落ちないし。
お湯に浸かって水圧かけないと、むくみも取れない。
日本に帰ってからの、お楽しみだね。
* * * * *
向かいの島から見たウチの島。
こんなふうに木が少ないので、とても暑い。
木があれば日陰ができる。
森があれば涼しい空間ができる。
なんでも2004年の津波に襲われる前には、もっと木々が茂っていたそう。
昼間だって木陰がたくさんあったそうだ。
日光が白砂の地面をギラギラと照らすので、下からもものすごい照り返し。
歩いているだけで日焼けする。