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ちきゅう



468日目 「ジブリは国境を越える」

最近は週末に映画を見ることにしている。
HDに入れてもらったたくさんの映画や音楽やTV番組。

こっちに来れば時間があるだろうから・・・と思っていたけれども、意外と見ない。
迫り来る来年3月のタイムリミット。
このペースじゃいくらも見られない。

という訳で、まとまった時間の取れる週末に、見ることに。
日本に帰ったらもっと見られなくなるもんね。

せっかく映画を見るのなら、見終わったときにhappyな気分になるのがいい。
こっちでheavyなものを見ると、かなりこたえるから・・・
(以前キューブリック監督の"CUBE"を見てすごく気分が落ち込んだ。日本で見たときには平気だったのにね・・・)

そんな条件を満たしてくれるのが、スタジオ・ジブリの作品。
昔の作品を見て子どもの頃を思い出したり。
あるいは改めて見ることで、以前は気が付かなかったメッセージが心に響いたり。

ハズレがないのが、ジブリ作品。
鑑賞後もすがすがしい気分になれて、明日もがんばろうって思える。

そんなジブリ作品のひとつ。
「千と千尋の神隠し」を見ていたときのこと。

またお客さまがやって来た。
今回はAalaa(2年生)とMaako(1年生)のお2人。

ここのところよくウチに来ては、お箸の使い方の練習をしていた。
1分間にお箸でいくつSPARIを掴めるかというゲームをしている。
苦戦する2人を尻目に、1位になるのは、もちろん私。
468日目 「ジブリは国境を越える」_f0204584_2258282.jpg

(このブログでもよく話題になるSPARI。モルディブ生活の必需品!)

PCに映される日本のアニメを、食い入るように見つめる2人。
もちろん話しているのは日本語。字幕は英語。
この子たちはまだ英語も分からないから、何を言っているのかはまったく分からない。

でもそこはジブリ作品の絵力。
この作品にはたくさんのお化けが登場するのだけれども、そんなバリエーション豊かな登場人物や日本の風景に、見せられているようだった。
動きも凝っているしね。
468日目 「ジブリは国境を越える」_f0204584_225991.jpg

(2人の間にはラクダのぬいぐるみの「サクラダ」も座って見ている)

見ている途中でいつもバンギ(お祈りの合図)が鳴るので、家に帰らなくてはいけない。
そんなこんなで、3日間かけてすべて見終わった。

この2人を見ていて感じたこと。
やっぱり子どもって耳がいい。
そして勘がいい。

「お父さん」「お母さん」などの家族の呼び名。
「こんにちは」「ありがとう」などの簡単な挨拶。
この子たちの知っている日本語で映画に出てきた単語は、その程度。

それにちゃんと反応している。
「あ、今、オトウサンって言った!」「アリガトウって言った!」
うれしそうに教えてくれる。

そうやって勉強したことに日常生活で出会うとうれしいよね。
知識が実体験に変わる瞬間だ。
そこに学び生まれる。

「ねえ、今なんて言ったの?」って通訳を求められるんだけれども、そんなに上手くは訳せない。
魔法とかお化けとか名前をなくすとか、設定も難しいし・・・

「うーんとね・・・」なんて説明しかねていると、「だから・・・が・・・で・・・なんでしょ?」って自分で分析してる。
それが結構、当たっているのだ。

すごいな子どもって。
言葉が分からなくたって、だいたい理解できちゃうのね。

そしてこうやってモルディブの子どもも魅了するジブリ作品。
まったく素晴らしいです。
ジブリには国境はないのね。

そしていつだって、正義は勝つのだ。
正直にまっすぐ生きていれば、最後にはHappy Endが訪れる。

やっぱりそうじゃないとね。
やってられないよね。
by skr201 | 2010-10-03 00:54
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モルディブでの島生活  +日本での日々の記録    -under the same SKY-

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