アッドゥ最終日。
この二人と海に入るのはちょっとね・・・
だって長いんだもの。
長い時は4時間も入っていることもあるらしい。
私なんて1時間もたたないうちに、手足が冷えてしびれてきちゃう。
一人で早めに帰るのも怖いし。
でも最後だから入ろうっと。
今日の狙いはサザエ。
二人とも銛は置いて。
海に向かう途中にひとこと。
「銛をもたずに海に行くっていいな。プレッシャーを感じなくていい。」
海と戦う男とは、常にそんな心境らしい。
そうなんだ。私にはよくわからない。
アッドゥの海は、思いのほかきれい。
浅瀬には海藻がたくさん生えていて視界もよくないけれど、少し泳げばすぐに珊瑚礁が広がる。
生きているサンゴが多いので、魚の種類も豊富。
そんなサンゴが広範囲に渡って自生している。
私の暮らすケヨドゥーよりも、だいぶきれいだという印象。
二人が獲ってくれたサザエを網焼きならぬ直火焼きにして、頂く。
海の味がして、おいしい。
夕方は、先日偶然に知り合ったタイ人女性とモルディブ人男性のご夫婦のお宅にお邪魔する。
来月タイに旅行に行くアッドゥ男子会の二人の頭の中は、タイでいっぱい。
タイ料理をごちそうになりながら、お二人の馴れ初めを聞いたりして。
なかなかの純愛物語だった。
広いアッドゥ。
いろんな人が暮らしていて、いろんなドラマがあるんだな。
タイ流のおもてなしにすっかり感動した二人は、次回は魚を獲って持って来ると約束して、お別れ。
なかなかおもしろい出会いだった。