今日は久しぶりに、雨が降った。
私が覚えている限り、2月に入ってから初めての雨。
わずか数分の出来事だったけれども。
まさに「天の恵み」の雨は、からからに乾いた島をしっとりと湿らせた。
黒い雨雲が湿った空気を運んできて、風が起こる。
雨がトタン屋根を叩く音。
雨樋をつたって一か所に集まり、勢いよく井戸に流れていく音。
バナナの大きな葉っぱにあたって跳ね返る音。
雨の湿ったにおい、水のにおい。
さっきまで真っ青だった空を覆う、黒い雲、白い雲。
やっぱり雨って、美しい。
その音や匂いや空気感や、雫たちが落ちてきては跳ねる返る様子に、ついつい見とれてしまい。
雨っていいなあって思う。
水が無いと生きていけないし。
乾燥して砂埃が舞うと、病人が増えるし。
どんどん降って、島を湿らせて、私たちに恵みを与えて下さいな。
これは日本で撮ったもの。
葉の上にかかったクモの巣に、水滴がたまっていた。