この3連休(木曜日は国会OPENにつき休日)で、マーレで看護師として活動するMさんが島に遊びに来てくれた。
語学研修以来数か月ぶりの再会に、ホストファミリーは笑顔全開!
彼女は子どもたちの成長に目を見張り・・・感激。
この私の最後のお客様が、5日の朝に帰って行った。
その船を見送ったあとのこと。
あんまり海がきれいなもんだから、ちょっとのんびりして行こう。
港のはしっこにある、いつものこのブランコで。
こんなアートもあったりする。
ここでごろんとなって見える景色は、やっぱりとってもきれい。
この風景、風、波の音、忘れたくないなあ・・・
そんな快適空間を小一時間堪能してから家路に着くと、どこからかリコーダーの音が聞こえてきた。
曲は、ディズニーで有名な「小さな世界」。
6日からはいよいよ、この島での最後の一週間が始まる。
だから音楽でも、体育でも、日本語の授業でも、「できるようになったこと」を発表することに。
子どもたちがその学びの成果を発表するのだ。
音楽では、リコーダーの発表会。
自分の好きな曲を選んで、みんなの前で披露する。
リコーダーの指導は、日本のリコーダー教本を使ってやって来た。
親指と人差し指二本でできるシの音から始まり、シ♭・ファ♯・高いミ・ファ・ソの順番で終わる。
最後の23曲目に君臨するのが、その「小さな世界」。
高いミファソが入ってくるし、高低あちこち音が飛ぶので指使いが困難。
そして原曲を知らないと、リズムもちょっと難しいよね。
発表会では点数をつけて、チャンピオンを決める。
日本ではこんなやり方しないけれど、こっちではこういうのが受けるから。
優勝者には、賞品を進呈(つまり私の荷物整理)。
みんなの狙いは、1つしかないUNOのカード!
評価の観点は、曲の難易度、指使い、タンギング、正確さに加え、暗譜の場合にはさらに加点。
その総合点で競う。
けっこうシビアに見ることにした。
だってみんなUNOが欲しいから、かなり真剣モードなんだよね。
つまり「小さな世界」を選ぶと、それだけで優勝に一歩近づく。
だからあっちからもこっちからも、聞こえてくるのは同じ曲。
あのイタリア人ご家族の住むこの家からも、聞こえてきた。
女の子の演奏に反応して、隣の家でも吹き始める男の子。
二人の間には高い壁・・・まさにロミオとジュリエットだね。
でもさ、こうやってリコーダーの音を聞くと。
「キョウコミスー!23の曲が見ないでできるようになったよ!」って興奮気味にテラスから叫ぶのを聞くとさ。
私から彼らに、何かが伝わったんだなあってうれしくなる。
そんな顔を見せてくれたら、安心して帰れるよ。
とりあえずはひと仕事終えられたかなって・・・
今日は久しぶりに雨が降った。
夕方に10分くらいだけだけれど。
ここのところ晴天が続き、水道から出てくる水も匂うようになっていたところ。
雨は日照り続きの島の熱気を冷まし、埃を一掃し、井戸や雨水タンクへと貯まって行った。
恵みの雨、もっともっと降ってくれないかな・・・
雨の後には、オレンジ色の光の帯。
そして港に、灯りが付いた。
さあ最後の一週間、みんなで大切に過ごそうね。