3月9日の読売新聞夕刊。
国際欄の「モルディブ」「ガルディア」という言葉に目が留まった。
ガルディアとは、モルディブの家庭料理。
魚でだしをとったスープを、ココナッツミルクで炊いた甘くてふっくらしたご飯にかけて食べる。
(ココナッツが手に入りにくい首都では、ご飯がパサパサしていて、あまりおいしくない)
もちろんいつもここに書いているように、手で混ぜて手で食べる。
ご飯にスープを含ませて食べるのが、おいしい。
これを食べながら、生のタマネギや唐辛子をかじる。ライムの絞り汁をかける。
見た目は良くないけれど、地味だけれど、おいしいのだ。
言わばモルディブの、家庭料理、母の味。
日本で言えば、ご飯に味噌汁をかけた「ねこまんま」のようなもの。
私はこれに、テルリファイという、苦味のある小さな葉とタマネギと唐辛子を素揚げしたものをかけて食べるのが好きだった(モルディブ料理を食べていたら半年で5kgも太った)。
こんなものが、日本で全国紙に掲載されるなんて、うれしいな。
調べてみたら、読売新聞の発行部数は世界一らしい(朝刊約1,000万部、夕刊約400万部)。
いったい何人の人の目に、留まったのだろうか。
そして一般の人はこれを、どう思うのだろう。
こうやってあの味を思い出しながら記事を書いていると、なんだかすごく、食べたくなってきた。