久しぶりにローソクで夜を明かした、その翌朝(横浜でも昭和の時代は停電があった)。
まだ風はだいぶ強いけれど、台風は去り行き雨は止んだので、窓を開けてみて、びっくり。
ベランダのお隣さんとの境い目が、なくなっている・・・
なるほど、これは緊急時の避難用だから、すぐに壊れるようになってるんだね・・・
電気は復活したけれど、まだテレビは映らない。
インターネット回線は復活、エアコンは壊れたまま。
台風が吹きつけた海水であちこちがベトベトなので、ベランダや玄関などを掃除した。
新聞が届いたという友だちからのメールで、ようやく台風の被害を知る。
(この写真は石垣市のfacebookページよりお借りしています)
ベランダから眺める景色も、変わってしまった。
瑞々しい緑に溢れていた港の木々も、葉っぱがカラカラに干からびている。
街を歩いても、木々が倒れ、花は根こそぎ抜かれていた。
ついこの前までそこにあった命が、今はもうない。
まあこれが、「自然の摂理」っていうものなんだろう。
大自然の脅威には、逆らうことはできない。
私たちは偉大なる自然の、ほんの一部に過ぎないんだもの。
台風はまた、何度だってやってくるんだし。
決して立ち向かうのではなく、かといって正面から受け止めるのでもなく。
あの暴風雨の時に、風に身を任せて違う方向を向いていた、うちの前の信号みたいにね。
倒れた木の向こうに緑の葉っぱを見つけて、うれしくなった。
ぜんぶ終わったわけじゃないよね、まだ大丈夫だ。
それにしてもこの子、あの台風のときには、いったいどこに隠れていたんだろう。
いつだってネコは知っているんだよね、一番居心地のいい場所。