オオゴマダラという蝶を、知っていますか?
白地に黒のまだら模様の大型の蝶で、石垣市の蝶でもある。
(この写真は新石垣空港の蝶園で)
そのサナギは金色で、去年こっちに越して来た時に、バスターミナルで出会った。
昔マレーシアのペナン島のbutterfly gardenで、同じようなサナギを見たのを思い出した。
人生には伏線が張ってあるなあ。
それとも意識の中に取り込んだものに、自分から無意識的に近づいて行っているのか。
今年はそのオオゴマダラを、幼虫から飼育することになった。
3年生の担任になると、横浜ではカイコを育てたが、こちらではオオゴマダラ。
どちらも食草(エサの葉)の確保に、教師はいそがしくなる。
オオゴマダラは、キョウチクトウ科のホウライカガミという草を食べる。
以前は校内で栽培していたが、いつの間にか誰かに刈られてしまったらしく、見当たらない。
これは今年はホウライカガミ探しに苦労するなと思い、子どもたちに予め話しておいた。
オオゴマダラは、5月の連休明けから飼育すること(委員会から幼虫が各校に配布される)。
食草のホウライカガミが校内に見当たらないので、探しておくこと。
すると。
いつもは私の話なんて全然聞いていないあの子が。
「あ、それ幼稚園(小学校と同じ敷地内)にあるよ」と言い出した。
えっ、そうなの?その前に君は、ホウライカガミがどんな草か知ってるの?
なんて疑っていたが、その後幼稚園の先生に聞いてみると、本当にあったのだ。
するとそれから始まった、オオゴマダラブーム。
子どもたちは登下校時に通る幼稚園の、その草についている幼虫を、毎日捕まえて来る。
貴重なホウライカガミの葉を、惜しげもなくどんどん取って来る。
なので、まだオオゴマダラの学習は始まっていないのに。
もう幼虫もサナギも見つけてきて、羽化させて、ひと通り楽しんでしまった。
連休明けの学習の、モチベーションが下がらないといいけれど。
そして本格的に学習が始まる前に、あといくつかホウライカガミを見つけておきたいなあ。
という訳で私の最近の関心事は、ホウライカガミ探し。
外に出るときにはいつも、あの葉っぱを探している。
月桃が美しい季節になった。