島に戻ってきて1週間。
職場はいつもの慌ただしさがウソのような、穏やかな空気が流れている。
これくらいのペースで仕事がしたいな。
でもなんかちょっと、物足りないな・・・なんて、思ったり、思わなかったり、笑。
世間はお盆シーズンになり、県外からの観光客が、増えてきて。
私の友だちもちらほらと、顔を見せてくれるようになった。
最初にやって来たのは、Aちゃん。
大学4年の夏に初めて八重山に来た時に、竹富島でカルチャーショックを受けた。
「日本にはこんな素敵な場所があるんだ」って。
いつかここで生活しようと移住を決めたんだけれども、その時のメンバーのひとり。
そんな彼女にそれ以来14年ぶりに再会して。
あの夏を思い出して、いま自分があの時の夢の場所にいることを、改めて実感した。
石垣島にもあった、アサイーボールをつつきながら。
あれが人生の最初の転機だったかななんて、思い返した。
次にやって来たのが、Hちゃん。協力隊後輩の友だちで、ずいぶん若い!
初対面だけれども、同業だし1人旅好きだというので、何となく親近感。
石垣牛の肉汁が溢れるハンバーグを頬張った後は、島をくるりと1周。
住んでしまうとなかなか観光しようとは思わないけれど、やっぱり素敵な所だね。
旅先での出会いが刺激的で、おもしろくてたまらなかった頃を思い出した。
その後に新婚旅行でやって来たのが、S御夫婦。
奥さんが協力隊同期で、2カ月間派遣前訓練を一緒に受けた仲間。語学クラスが一緒だった。
新婚旅行なのだから、「お茶でも一緒に」と短く切り上げるつもりだったけれど。
気が付けば夕飯を2回もご一緒したりと、すっかりお邪魔してしまった。
子どもの頃の冒険心を忘れない、チャーミングなお二人を、まずはツリーハウスにご招待。
旦那さんはお仕事で、南極に派遣されることが決まっているそう。
そーめんちゃんぷるーは、この素朴な味が、いいのよね。
宮良にある「のんびりカフェ」には、職場の人と。
窓の外の庭の向こうには、宮良湾を見下ろすことができる。
そして明日は、同じく協力隊の同期で、沖縄本島にいる方が来島すると連絡があった。
去年まで私と同じ職場にいた方が本島に異動になり、その方と同じ職場に。
そこで私の話題になったらしく、横浜にいたはずの私が石垣にいることを知ったらしい。
世間は広いようで、せまいよね。そして世界も。
こんなふうに人々が集まって来る、ここは日本有数の観光地。
青い海と空、真っ白な砂浜、照りつける太陽の陽射し、赤瓦の家。
やっぱりここは、私が選んだ場所。
そして、13年かかってようやく辿り着いた場所なんだ!