ちきゅう



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101日目 「ココナッツの底力」


-フリハーワッタル(何もかも)・ベーヌンテリ(便利)-

これはココナッツについて語る、バッパの言葉。
そう、ココナッツは本当に島の人の暮らしに深く根差していて、彼らにとっては、なくてはならないもの。

ココナッツの実は、成長段階によって名前が変わる。
これも、いかに親しまれているかという証拠。

直径10cmくらいの小さい球形のものを「キハ」、
ジュースを飲む(体調が悪いときにも良い)のが「クルンバ」、
果肉を食べる「ガブリ」、
果肉を細かく削って料理にしたり、ミルクをとる「カーシ」と、
それぞれの特徴を生かして、上手に使い分けている。

食用以外には、
①イロシ(葉の硬い部分をナイフで細かくさいたもの)
これを何本も寄せ集めると、「ほうき」になる。
島の白い砂の道を、なでるように掃くと、砂はそのままに、ごみだけが取れるという、優れもの!
この他にイロシは、流しが詰まったときにツンツンとして詰まりを取り除いたり、爪楊枝代わりに使えたりと、まさに万能。
画像は上から、イロシファテイ(ほうき)と、ちりとりと、カーシの皮。

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②ルッ・ファン(ヤシ葺き屋根)
乾燥させた葉を、紐で縫い合わせたもので屋根をふく。
現在の島の家はトタン屋根だから使わないので、近くのリゾートに売ってコテージ用に使われるという。

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③燃料
カーシの皮に火をつけて、魚を焼くのに使う。

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④すずしい日陰
天高く伸びる大きなヤシの木。赤道直下、北緯3度28分というこの島にも、快適な日陰をつくってくれる。
でも突然ヤシの実が落ちてきたり、枝がポキッと折れたりするので、下でじっとしていると危ない。
島の人は決して、ヤシの木の下では休まないのだ。

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というように、島の人の生活を守ってくれている、まさに、「ココナッツ様々」なのです。
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by skr201 | 2009-09-30 00:38 | Trackback | Comments(2)

99日目 「日本の技」と「おいしいソファ」

気が付けば明日で、モルディブでの生活も100日を迎える。
一言でいうと、「あっという間」だった。
最近は特に時間が経つのが速くて、あ、もう一週間経っちゃったんだ...と毎週のように感じる。
もちろん別に忙しくしているというわけでもなく、相変わらずのんびり気ままな島生活なんだけど。
ちゃんと計画をたてて過ごさないと、こんな感じで任期も終わってしまうんだろうな。

最近知ったことだけど、今年度の学校の授業も、10月8日で終わるらしい。
つまりあと2週間。その後は全国一斉のテストがあるので、それの準備や対策やらになるという。
そんな大事なこと、確認しなかった私もいけないけど、教えて欲しかったなあ!
おかげで今年の年間授業計画は、まさに「絵に描いた餅」になった。

つまり、学校の授業については、正味来年の1年間だけというところ。
現職教員参加制度で派遣されている私は、再来年の3月末には帰るので、年が明けたらあまり時間が無い。

この国には、時間はたくさんある。木陰のブランコに揺られながら、そよ風に吹かれてのんびりと空を眺める時間がある。
時間があるから、仕事なんてやろうと思えばいくらだってできるんだけど、物事はなかなか前に進まない。
あせっても仕方ないけど、こうやって実際に現地に来てみると、与えられた時間の中で、自分ができることはそう多くないと、改めて感じる。

* * *

8月の体育は、「走る」をテーマに、かけっこやリレーをした。
じゃあ9月は「跳ぶ」だ!ということで、縄跳びをやっている。
学校にも短縄があって、使っていた様子があったので、ある程度はできるのかと思ったら、これがまったくできない。
できる子でも、前跳びで3~4回、後ろ跳びなんて1回できたら良い方。大縄に至ってはできなーい。でも楽しそう。

しかもこっちの子は、できないと「もうやだ!」と言って、すぐに飽きてしまう。
体育は週に1回、休み時間もないから練習する機会もなく、上達は難しい。
日本だったら、学習カードを用意すると、がんばって練習してすぐにうまくなるんだけどな。

そこで私が、二重跳びを見せると、これがすごくウケる。
体育の指導法が確立されていないモルディブには、縄跳びができる人がいないんだろう。
こではまさに、「日本の技」!

毎回やっているので、結構できるようになった。現在の記録は28回。
日本では20回くらいだったので、ちょっとうまくなったでしょ。
ジャンプをする脚よりも、縄を回す腕、特に二の腕の筋肉から先に、痛くなってくる。
これがどうにかなれば、記録も伸びるんだけど。まずは腕立て伏せかなー?

音楽では、1~4年生はキーボードを、5年生はリコーダーをやっている。
キーボードは以前、教育省から全国の学校に配布されたらしいけど、誰も演奏の仕方なんてわからないので、放置されていた。

5年生は時間がないので、本人たちの希望を聞いてみると、「リコーダーの方がいい」とのことなので、学校備品として首都までリコーダーを調達に行った。
初めての楽器演奏は嬉しそうで、自転車に乗りながら吹いているような子もいるんだけど(日本では注意するけど)、でもまたこれが、びっくりするくらいできない。
音楽の道もキビシいな...

1~4年生は、一番最初に「ドレミファソ」を弾く練習をした。
親指から順番に「ドレミファソ」と上がり、次は小指から「ソファミレド」と下がってくる。
ドレミを口ずさみながら練習していると、いつも「ソファミレド」のところで笑いが起こる。

「ソファー」は日本語でも同じあの椅子のこと。
そして「ミレド」の「ミーレ」は、「とてもおいしい」、「ド」は「でしょ?」という意味のディベヒ語。
つまり「ソファミレド」と歌うと、「ソファーすんごいおいしいよね?」ということになってしまう。
みんな歌いながらにやにやと楽しそう。
これでばっちり覚えられたみたいだね。

画像は、本文とは関係ないけれど、ある日の港の様子。
空の色が、刻々と美しく変わっていく。

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by skr201 | 2009-09-28 00:50 | Trackback | Comments(2)

96日目 「人は変われるのか」

23日の朝のこと。
連休明けなので、いつもよりたくさんのごみ(拾った物)を手押し車に載せて、ごみ集積所に行った。
途中で一緒になった近所のおばさんが聞く。
「それ何のごみ?」

以下、こんな会話が続く。
「昨日とおとといごみ拾いした分だよ。毎日拾ってもなくならないんだよね...」
「そうよ。あなたは毎日拾ってるけど、この島の人間が毎日捨ててるじゃない!ちゃんと言わなきゃダメよ。」
「言ってるんだけど、全然変わらないから困ってるんだよ。」

そう。その通りだ。
彼らは捨てる、私が拾う。これじゃ、何も変わらないのは当然。
でも、まだこの島に来たばかりだから、あまり目立つようなことをして煙たがられても今後動き辛くなるし、特にイスラムの国では、女性が公の場で派手に動くのは好ましくないだろう。
そんなことを考えて、しばらくは様子見のつもりで、おとなしくごみ拾いをしていた。

でも、夕方にごみ拾いをするようになって、早朝よりもたくさんの人の目に、ごみを拾う姿が触れるようになった。
夕暮れ時にはたくさんの人が港で涼をとっている。
そんな人たちに話しかけながらごみ拾いをしていると、小さな子どもたちが手伝ってくれたり、通りすがりにさっとごみを拾って手渡してくれる人が出てきたりと、少しずつだかごみを拾うということことが人々の間に浸透してきている。

これはいいタイミングかもしれない。
集積所はアイランドオフィスの近くにある。
この勢いでちょっと行ってみよう。このおばさんも援護射撃してくれそうだし。

そんなこんなで事務所に潜入成功。いつもの見慣れた顔がちらほら。
ここで怒りをぶつける。
どうにかして欲しい!ゴミ箱を設置したい!!ゴミ焼却炉が欲しい!!!
でもまずは、「放送をして欲しい!!!!」

そう、この小さな島では、日に何度も島内放送がある。
何を言っているんだかよくわからないけど、明日はこんな行事があるとか、連絡事項を伝えているんだろう。
いつもアナウンスをしているおじさんに、原稿をつくってくれるよう頼んでみた。

すると、あっさりO.K。
あ、もう、原稿を書いてくれてる♪
そして、数分後。
ケヨドゥー島の歴史上初めて、ポイ捨て禁止の放送が流れたのでした。

きょうはめでたき日だ。
まさに「はじめの一歩」だろう。

もちろん、たった1回の放送では、何も変わらない。
でも、何もなかったところに、何かが生まれたことは確かだ。
「これからも毎日放送する」と約束してくれたので(いつ気が変わるかわからないけど)、「何度も聞いているうちに出来るようになった」、なんてことになれば良いんだけど。

それともう一つ。

23日から再開された通常授業の時間割で、1年生の体育があった。
いつもは難しい1年生の授業。通訳してくれる人がいないと、ちょっとキビしい。
そこで空いてる先生に頼んだら、来てくれた。ありがたい!(普通は来てくれない)

さらに嬉しいことに、1年生の全員(といっても8人)が、ごみ拾い用の袋を持って来ている。
連休前に言ったことなのに、ちゃんと覚えてたのね、えらい。担任の先生も確認してくれたそう。

そして1時間縄跳びの授業をした後(これがまったくできない...)、海岸にごみ拾いに向かった。
みんな夢中になって拾っている。子どもたちが持ってきた袋はすぐにいっぱいになり、大きな袋にまとめる。
紙オムツ、サンダル、ペットボトル、ビニール袋、タバコのケース...いつの間にか汚いものでも、みんな手で拾えるようになっている。

最終的には大きな大きな袋が3つ。子どもの力では運べないくらい大量のごみを、みんなで力をあわせて学校まで運んだ。
これは明日の朝のごみ収集の時間に、私が捨てに行こう。
ここで、校長先生に褒めてもらえると良いんだけど(これが大事)、こんな時に限っていないので、ここは私が大袈裟に褒めて、記念写真を撮った。

「明日も、明後日も、またやりたい!」
誰かが口にした。

明日も明後日もその後も、きっと自分たちではやらないだろう。
でも、今だけでもそういう気持ちになってくれたこと、そしてその言葉を聞けただけでも、先生はとても嬉しいよ。
来週もまたやろうね。

ごみ拾いは外国からやって来た人間が、勝手にやっていること。
彼らにとって必要なことなのか、それはわからない。
大地や海の恵みをまた元に戻すように、果物・野菜の皮や魚の骨を海や土に還すように、人工のごみをポイ捨てする彼ら。
それが彼らの文化なのかもしれない。私がとやかく言うことでは無いのかもしれない。
そう悩んだ時期もあった。

でも毎日飽きもせずごみを拾う私を見て、そして今日の放送を聞いて、「今度一緒にごみ拾いをするチームをつくろう!」と言ってくれる人たちがいた。
彼らだって知っている。ポイ捨てがいけないのは分かっている。
誰だって自分が住むところがきれいになったら嬉しい。
それなら一緒に動こう。自分たちの手でこの島を守って行こう。
そう思い直せた、素敵な1日だった。

さあ、人は変われるのか、そう簡単には変わらないのか。
時間だってかかるだろう。
あと1年半の任期の間に、一体どこまでできるのか。

今後も随時、報告していきますね。

画像は、
①1年生のこどもたち。今日は「たいへんよくできました」。
②2年生の音楽の授業。今日はドレミファソラシドをキーボードで弾く練習。
③私の部屋の今日のお客さん。ラフハンくん(6歳)。昼ごはんを食べていた私のお皿を覗き、パスタ に入っていたソーセージだけをつまんで帰った。
 最近は私のカメラに興味があり、何でもかんでも撮っている。自分の顔を撮ったみたい。

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by skr201 | 2009-09-25 01:47 | Trackback | Comments(2)

94日目 「財布を落とした」

21日に向かいのフェリドゥー島(高速船で5分)にピクニックに行った。
休みの日といっても特にすることも無いので、この連休中はみんなこぞって、そのちょこっと豊かな島へ遊びに行っていた。
親戚や友だちを訪ねて、お茶をして帰ってくる。

環礁の首都なので、ケヨドゥーよりも少し栄えているけど、これといって見るものはない。
病院や警察の派出所、郵便局等があり、モスクが大きくてミナレット(尖塔)がついている。
携帯電話の大きなアンテナが立っている。小さな池がある。それくらい。

でもせっかく友だちが誘ってくれたし、部屋にこもっていても仕方ないので、出掛けてみることにした。

一緒に行った仲間は、一眼レフを持っている私に、写真を撮ってくれと何度もせがみ、あちこちで撮影会をした。
ヤシの木のジャングルの中、民家の庭先、池のほとり、大きな木の下...飽きもせずポーズをキメてる。
そろそろ帰ろうかと、フィハーラ(商店)で買い物を済ませ、会計をしようとしたら...
なんと、財布がない!

今日は財布を、カメラのバッグに入れていた。
きっと写真を撮っているときに、どこかに落としたんだ。
どこに立ち寄ったか、どの道を通ったか、思い出しながらあちこち探し回ったけど、見当たらない。

現金は日本円で1,000円くらいしか入ってないけど、中にはIDカードや銀行のカードが入っていた。
こんな僻地でそんなカード持ってても仕方ないのに、どうして財布に入れてたんだろう!
それにあの財布も、一緒に世界各地を旅したから、ずい分愛着があったんだけど(グアテマラ製)。
さあ困ったなあ...でももう、ずい分探したよね...と半ば諦めかけていた頃。

さっきお茶をしたお宅のおばさんがこっちに走って来た!
右手にはあの、私のピンク色の財布がっ!!

何でも数人の少年たちが拾ってくれたとのこと。
中を見たら外国人のIDカードが入っていたので、私の物だとすぐに分かったらしい。
私たちが、そのお宅に入ったのを見ていて、届けてくれたんだと。

良い子たちに拾われて良かった。モルディブの子たち、ハーダ(VERY)・モーレ(GOOD)!
彼らにはちょこっとだけどお礼をさせてもらった。本当にありがとう。

財布を落としたのは、今回で3回目だ。
一度目は新宿で、二度目はモロッコで、そして今回の三度目。
いずれも幸運なことに無事に手元に戻ってきた。
こうやって運良く戻ってくるから、学ばないのかもしれない...
四度目が無いよう、気をつけないとね。

でも本当に良かった。おかげで今日一日、とても気持ちがよく過ごせた。
どうもありがとうね。少年たち!

画像は、
①突然の写真撮影に戸惑う、財布を拾ってくれた少年たち。
②フェリドゥー島の船着場。こうして見るとすごくキレイ!
③これが昨日の一行。シャッキーバ(右端)と愉快な仲間たち。

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by skr201 | 2009-09-23 01:20 | Trackback | Comments(5)

92日目 「イード・ムバーリク」

「イード」とは、ラマザン期間最終日のお祭りのこと、「ムバーリク」とはおめでとうという意味。
つまり、「ラマザン明け、おめでとう」という挨拶で、ひとつきの間、日中の断食を共にがんばった同志を称えあう言葉である。

そう、ついにラマザンが終わった!

日中は、外出先や職場で水を飲むこともできないし、会う人会う人に「ローダ(断食)してる?」と聞かれるひとつきが終わった。
19日で断食終了、20日はイードというお祭りで、ごちそう(鶏肉)を食べたり、水かけ祭り(水の入った小袋を投げ合う)があったり、女子のバレーボール大会があったりした。
21日・22日は休日となるので、18日の金曜日から5日間の連休。

あれは17日の木曜日。朝ごはんを食べていた私の部屋に、小さなお客さんがやって来た(換気のためにドアを開けていると、色んな人がやって来る)。
ナジュアーちゃんという、可愛らしい女の子。3歳くらいかな。
ちょうどオレンジを食べていたところだったので、「ひとくち食べる?」と聞いてみた。
すると即答。「ローダしてるからいらない」

...びっくりした。
ローダは家庭にもよるけど、普通8歳くらいから始めるという。
体力のない小さな子どもはやらなくてもいいので、彼女もやってないだろうと思って声をかけたのに、あっさり断られた。
私が1ヶ月近くもやろうと思いつつ、ズルズルとやらずにきたというのに、この小さな少女が、断食しているとは!
(ちなみに彼女は私の足の緑色のマニキュアに興味をもち、それを塗って帰っていった。)

そこでついに決心。翌日18日に人生最初で最後のラマザンをしよう。
以下、ラマザン体験記。

2009年9月18日(金)
3:30  断食前の朝ごはん。メニューは(ご飯+リハクル+テルリファイ)にミルクかけ、
     砂糖入りホットMILO、自家製バナナ
4:15  お腹がいっぱいになったところで寝る。マンマは暗闇の中、なぜか通りの掃除をしている。
9:30  起床。シャワーを浴びる。
11:00 頭がボーっしてきた。これは暑さのせいだろう。部屋の中の暑さは半端ではない!
12:30 お腹がなった。眠いので寝る。やる気が出ないのは断食のせいか、生活習慣か?
14:00 ねむい。起きたけどまた寝る。空腹感・頭痛あり。
15:30 けっこう空腹感あり。やっぱり頭が痛い。のどが渇くので唾液を飲む。
17:00 頭が痛い。暑いのでもう一度シャワーを浴びる。
     ちょうどピアニーから電話がかかってきたので、話をしていたら気が紛れた。ナイス・ピアニー!
18:10 やったあ!解禁。砂糖たっぷりの甘いフルーツジュースも、今日はおいしい!
     でも、こんなにも早く胃が縮むものか、あんまり食べられない。そして食べた後には胃が痛い。


結局なぜだかすごく眠い日で、1日の大半を寝て過ごした。
こんなに寝たのは、モルディブに来て初めてのこと。
これは食べられないことに対する、体の防衛反応か?
だから、断食したといってもごく僅かな時間だけど、やっぱりキツイ。

「断食するとご飯がおいしい」という話を聞くけど、私の1日体験はちょっと違った。
むしろ急な食事に胃がびっくりして、痛かった。おいしいどころではなく、食べられない。
ただ、がんばった者同士食卓を囲む「一体感」を共有できたのは、うれしかったな。
世界中のムスリムの人たちが、一斉に断食して、一斉に食べ始めているかと思うと、すごい。

そして何よりも、食べたいときに、食べたいものを口にできる幸せ。ありがたさ。
これはやってみないと、わからない感覚ね。

やっぱり普段は何でもないことが、究極の幸せだったりする。

マンマ曰く、ラマザン1日目は、小さい頃から毎年やってるマンマでも辛いとのこと。
「だんだん楽になってくるのよ」とは言うものの、もう2度とやりたくはない。

画像は、
①私に断食を決意させた、可愛き小悪魔、ナジュアーちゃん。
私のことをいつも、「ジャパーン!」と呼ぶ。足の指にご注目。
②水かけ祭りのあとには、港で海に飛び込んで遊ぶ子どもたち。
カメラが危険だったので、水掛祭りの写真は無いのです...

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by skr201 | 2009-09-21 13:42 | Trackback | Comments(0)

89日目 「鳥を愛でる人々」

島の人は、鳥をかわいがっている。
インコを肩に乗せて、散歩をしたり自転車に乗っていたりするのだ。

うちの学校の校長先生(マスター)も鳥が好きで、校庭にある大きな鳥小屋で、たくさんの鳥を飼っている。
もちろんお宅にも数種類の鳥がいて、そしてなんと、鳥と話せる!

先日マスター宅にお邪魔したときに、鳥と話しているところを目撃。
マスターが、オウムに人間の言葉を教えているのではなく、マスターの方が「鳥語」を話していた。

彼の呼びかけに、嬉しそうにこたえる鳥たち!
聞いているうちに、どちらがマスターの鳥まねで、どちらが本当の鳥たちのさえずりなのか、だんだんわからなくなってきたほど。
すごいね、ハミード先生。

マスターだけでなく、島の人たちは鳥を飼うのが好きで、飼育用に繁殖された鳥だけでなく、野生の鳩なんかも餌付けして、庭に鳥の巣を置いていたり、捕まえた鳥の脚に紐を付けて、止まり木に止まらせていたりする。

この国には家畜やペットがほとんどいない。
北の方には、ヤギがいるらしいけど、私はまだ見たことがない。
犬も禁止されているので、島には野良猫がちらほらいる程度。

だから身近な動物といえば、魚か鳥くらいで、庭に池を作って魚やカメを泳がせたり、鳥を飼ったりと、それくらい。
魚にしても鳥にしても、なかなか戯れるというわけにはいかないし。

あー、犬や猫と遊びたい!

画像は、鳥5連発!UPするのに何分かかるかな?
①鳥と遊ぶケヨドゥーのイケメン(ザッキーヤさんの末っ子)
②同じくザッキーヤさんの庭に住む「イルアフドゥ」
③教え子ムイドゥー(5年生)の家で飼っている「マードゥーニ」
④フェリドゥー島(近くにある環礁の首都)の鳥を繁殖させている家
⑤そこにいた鮮やかな色の鳥「グラー」

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by skr201 | 2009-09-18 14:50 | Trackback | Comments(3)

87日目 「夜は遊戯に興ずる」

この国の人たちは、本当に夜更かし。
はたしていつ寝ているんだろう??

特にひとつき間のラマダン期間中は、日没後を楽しむわけで、この島でも、1週目はバドミントン、2週目はバレーボール、3週目と今週はサッカーというふうに、毎週スポーツの大会が開催されている。
ちなみにラマザンは20日(日)まで。終了後には、クダ(小さい)・イード(祭り)が行なわれる。

いずれの大会も21時くらいに始まり、23時、24時までと続く。
朝の4時には、断食開始前の最後の食事を取るわけで、そう考えると4時間も寝られない。

昼寝をするにしたって、眠たいよね。
日中食べないのだって、相当しんどいと思うんだけど、みなさんしっかりとムスリムの務めを果たしている。

ある人曰く「イスラム教徒になれば、聖なる力が宿る」とのこと。
食べないのだって苦にはならないのだという。

各種スポーツの大会は、男性たちがチームを作って参加している。
驚くのはその身体能力の高さ。
特にバレーボールがびっくりするほどうまい。

人口わずか数百人の島で、これだけのチーム(6チームくらい)ができ、しかもどのチームもさほど力の差はなく、レベルが高い。
日本でこれだけバレーボールができる人たちを集めるのは大変だろう。

かと言って、熱心に練習しているという訳ではない。
むしろ、練習しているのは見たことがない。ではどうして、うまいんだろう?
ふしぎだ。

子どもたちはというと、運動の経験が少なく、体の動かし方が分からない。
例えば、準備体操も柔軟運動もやったことがない。縄跳びもできない。
男の子は、サッカーはやったことがあるけど、女の子はボールを使うことに慣れていないという感じ。

小さい頃にハイハイをしないですぐに抱っこされてしまうから(床もあるが土間が多いので、家の中に場所が無い)、運動能力が発達しないという話を聞いたことがあるけど、あの大人たちを見ていると問題は無さそう。

要は運動経験があるかないかで、やり始めればすぐに慣れるだろう。

大人たちはみんな、お腹は出ているけど(たくさんの砂糖とココナッツの油が入っている!)、頭は小さく、手足が細く細く長くて、どんな運動も器用にこなす。

画像は夜のバレーボール大会。
港にあるコートには、いつの間にか明るいライトがつけられていた。

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by skr201 | 2009-09-16 01:52 | Trackback | Comments(3)

86日目 「島に牛乳が来た日」

今日は更新日ではないけど、うれしいことがあったのでご報告を。

なんと、島に「牛乳」がやって来た!!

今までは、島には粉ミルクしかなかった。缶に入った粉を、溶かして料理や飲み物に入れる。
島の人は牛乳をごくごくと飲む習慣はないよう。

でも8月のマーレ上京で久々に牛乳を飲み、おいしさを再認識。
毎日お米と魚とココナッツと砂糖しか食べてないから、せめて体に良い牛乳でも飲みたいなと思っていた。

それでフィハーラ(食料品や日用雑貨を扱う店。朝早くから夜遅くまで、お祈りの時間以外はやっているコンビニのような便利な所)のべーべ(お兄さんという意味、でもおじさん)に聞いてみた。

「フレッシュミルクは無いの?」(無いのは知ってて聞いている)
「無いけど、今度取り寄せるよ。」
「えっ?」

なーんだ。こんな簡単に取り寄せ交渉って成立するのね。
それ以来、週に1回月曜日にマーレからやって来る船を楽しみに待っていた。

1週間目。来ない。
断食の雑務が忙しくて忘れちゃったそう。そんなにうまくいく訳が無いので期待はしてなかったよ。
2週目。なんと、来た!

こんなに早く来るとは。ベーベ、ワラッ・ボダ・シュークリッヤ(どうもありがとう)!
うれしくて思わず更新しちゃうっ♪ 画像もどうぞ。
これはオーストラリアからの輸入品。賞味期限が11月9日になっている常温保存の牛乳。
冷やして明日の朝、飲もう。楽しみ、楽しみ♪
ちなみに、「23」と書いてあるのは、23ルフィアのことで、184円くらい。

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今日も18時過ぎの日地没時に、お腹いっぱいごはんを食べた。
その後、以前ホームステイしていた家に顔を出し、ジュースをごちそうになる(断れない)。ヘディカも食べる。
21時からのサッカーを見に、港に行ったら友だちに会い、家でジュースをごちそうになる(断れない)。プリンを食べる。

この自家製ジュースが曲者で、びっくりするくらいたくさんの砂糖が入っている。
スイカ、マンゴー、パイナップル、グアバなどの果物を細かく切り、水と大量の砂糖を加える。
当然すごく甘い。(ありが入っていることもある)

断食中には、どこの家でもヘディカとジュースを手作りするので、日没後に会った人には、必ず「ファニ(ジュース)・ボーン(飲みに)・アデ(おいで)!」と誘われる。
うまく断れればいいんだけど、なかなかそうもいかず、今日もたくさんのジュースを頂いた。
断食もしてないのに、みなさんにお付き合いして、今日も気持ちが悪いくらいにお腹がいっぱい。

これはマンゴー・ジュース。こんなふうに、バケツに大量につくる。

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by skr201 | 2009-09-15 03:16 | Trackback | Comments(0)

85日目 「グルアーンを読む会」

ローダマス(断食月)の期間は、各地でグルアーンを読む会が行われている。
(モルディブでは聖典コーランを「グルアーン」と呼んでいる)

テレビやラジオでも、子どもたちがグルアーンを読んでいる様子がよく放送されていて、
きれいに着飾った少年少女が、ちょっと緊張しながら歌っている。

この「歌う」というのは、音にのせるのであって、ただ読むのではない。
決まった音程があるのかないのか、人々は「歌って」いる。
もちろん聖典には音階が書いてあるわけではないので、
耳で聴いて覚えるのだろう。

文字もディベヒ語ではなくアラビア語なので、覚えるのは大変。
1日に5回あるお祈りや、勉強会(子どもを集めて教えている)等を通して、学んでいく。

先週は島でも「グルアーンを読む会」が行われた。
3日に渡って行われて、1日目は6歳以下、
2日目は小学生、3日目はそれ以上の子どもたち。

島で唯一の体育館(ユースセンター)が会場となり、
ステージにはデコレートされたセットと、
グルアーンを読むための机と椅子が用意されている。
名前を呼ばれたら前に出て、椅子に座り、読む。

初日は自分が覚えてきた箇所を暗唱していた。
いつもはブルガ(女の子のスカーフ)や
ターキハー(男の子の帽子)を被らない小さな子どもたちも、
この日はいつもよりおしゃれをして正装でキメている。

3日目の大きい子たちになると、ちょっと難しい。
ページ数が書かれた「くじ」のようなものをその場で引き、
グルアーンのその箇所を開き、見ながら読む。
もちろん初見という場合もあるようで、
ある男の子は読む度にベル(訂正の合図)を鳴らされ、目にはうっすらと涙が。
うーん、聖なる道は易しくはないよう...

ちなみに審査は、マーレからやって来た2名のグルアーンの先生(男性)が行う。
この先生方の接待を校長先生がしていたので、
先日の釣りやらピクニック(他の島に遊びにいくこと)やらに、ついでに連れて行ってもらえた。

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by skr201 | 2009-09-14 02:29 | Trackback | Comments(3)

82日目 「ローダマス(断食月)のヘディカ交換」

モルディブには、ホタという軽食堂がある。

フライドライスやヌードルなどの軽食もあるけど(ケヨドゥーでは予約制)、
だいたいみんな、ヘディカという小さなお茶菓子をつまみながら、
たっぷりと砂糖を入れたコーヒーや紅茶を飲んで、
おしゃべりに花を咲かせている。

私たちも語学研修中からすっかりこのホタ通いにはまり、
毎日欠かさずヘディカとお茶を口にしていた。
ヘディカにはスイーツ系の甘いものから、
おかず系の辛いものやしょっぱいものがあり、
砂糖、ヤシの実、魚、スパイス、米、小麦粉などを材料にして、
揚げたり焼いたりしたものが多い。

ちなみに私のお気に入りは、甘口ならドンケヨ・カドゥル(バナナ味のドーナツ)、
おかず系ならマス・ロシ(シーチキンサラダのようなものを小麦粉の皮で巻いたもの)!

しかし、ローダマス(断食月)になると、ホタはやっていない。
飲食ができないのはもちろん、ヘディカが売れないからだ。

ローダマスには、マンマたちは午後になると料理をつくり始める。
(空腹で料理するなんて、何とも酷だなあ、と思うんだけども。)
普段はあまりつくらないヘディカも、手作りしている。
そして、そのヘディカが出来上がると、お皿に入れて、ご近所さんに配りに行く。
(これはだいたい子どもの仕事)
だから、バンギ(6時過ぎのお祈り、つまり断食解禁の合図)がなる前には、
ヘディカを片手に、みんな島中をうろちょろしているのだ。

あちこちに配りに行って、そして当然、あちこちからヘディカをもらって...
という具合に、ヘディカは一種類しか作らないけど、
食卓にはたくさんのヘディカが並ぶという、便利な仕組み。

だからこのヘディカを食べるだけでも、満腹になりそうなんだけど、
本番はまだこれから。
この後には、マンマたちが味見できずにつくった料理を(匂いで判断している)、
またお腹いっぱい食べるのです。

画像は、
①本日のヘディカ。
 いつもは登場しない、ガトー・ショコラのような、おしゃれなヘディカ(左)と、
 卵が入ってちょっと豪華なビス(卵)・ボーキバー(おかずヘディカ)。
②前回は載せられなかったドーニ(漁船)を脚で操作している様子
③同じく釣竿ならぬ「釣りボトル」。
 黒いシャツの男の子が持つボトルの先には長いラインがついている。
 10日に他の島へピクニックに行きがてら釣りをしているところ。

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by skr201 | 2009-09-11 01:01 | Trackback | Comments(3)


モルディブでの島生活  +日本での日々の記録    -under the same SKY-
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