ちきゅう



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313日目 「Gymnastics」

2月の半ばから体育の授業で器械体操を始めて早ふたつき。
その上達ぶりたるや、目を見張るものがある。

体育の時間と言えば、かくれんぼに鬼ごっこ。
私が来るまでそんなふうに過ごしてきたこの島の子どもたち。

もちろん器械体操なんてやったことはない。
最初は前転すらできなった。

まずウォーミングアップに柔軟体操、筋トレ、ブリッジを紹介。
なぜだかブリッジが、妙にウケる。
学校で、港で・・・スキがあればブリッジしている子どもたち。

「ミス、グナー(数えて)!」って、毎回記録に挑戦したがる。
現在の最高記録は、4年生の女の子の11分00秒。
これってどう考えてもやりすぎ。
でもみんな対抗意識を燃やしてがんばっているので止められない。
体調悪くならないといいな・・・
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そして前転、後転、開脚前転、補助倒立。
あっという間に習得していく。

やっぱり島の子どもたちだね。
体育の経験がないというだけで、身体能力は低くない。

ただ、「努力」「継続」という言葉とはほとんど無縁のこの国の人たち。
だからがんばって練習して上達するというのは、ちょっと無理。

つまり体育の時間だけの勝負。
せめてその時間だけでも楽しんで欲しい。

最近では既習事項を組み合わせて、①倒立→②ブリッジ→③起き上がりという技が流行っている。
もう私がお手本を見せられるレベルを超えた。
だから上手な子に、やってもらう。

5月半ばには前期の授業が終了するので、それまでには組み体操を取り入れてみたい。
人数が少ないので見栄えはしないだろうけど、この子たちならきっとできる。
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ひとり技の3ポーズ。
ホイッスルで1,2,3と決める。
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まずは簡単なところで、「扇」。
真ん中の子にご注目!
「写真を撮るよ」って言ったら、自分で場所を見つけて入って行った。
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by skr201 | 2010-04-30 01:23 | Trackback | Comments(0)

312日目 「フリハマ・ハンドゥ(満月)」

28日は満月だった。

海から昇って。
海にきらきらと光を映して。
そして海に沈んでいく。
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そんな美しい月を今夜も眺める。
お気に入りの音楽と一緒に。
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by skr201 | 2010-04-29 17:51 | Trackback | Comments(0)

311日目 「暈(かさ)」

25日に新隊員が、4週間の語学研修を終えて帰って行った。

つまりまた、いつものように1人に戻ったってこと。
元に戻っただけだけれど、賑やかだった後の1人はまた、何とも沁むる。

だから今日は、久しぶりに夕焼けをひとりで見た。
まあ正確には、ナジュアーもいたけど。

釣りをするお父さんと一緒に、この時間はたいていここにいるあの子。
ものすごいかわゆい顔をしているんだけど、ものすごいワガママなもんだから、何だかんだと遊んだ後には、必ずいつもケンカになる。
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小悪魔ナジュアー。
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お父さん(左端)は渋かっこいい。

「キョウコのこと、怒ってるんだから!」
「私だって、ナジュアーのこと怒ってるよ!」
って、そんな会話でいつも別れる。
親子ほども歳は離れているけど、友だちだからケンカもするんだよね。

珍しく水平線に雲がない今日の夕焼けは、格別にきれいだった。
大きなオレンジ色の真ん丸が、どんどん海に飲み込まれていく。
ここで海に沈んだ太陽が、また違うどこかでは、海から顔を出すんだろうね。
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太陽が沈んだ後には、満月にほど近いふくよかな月が顔を出す。
月齢がこれくらいになると、日の入りと月の出の時間がだいたい重なって、何とも素敵なトワイライト。
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まだオレンジ色が残る空に、白い月が顔を出す。
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空が濃紺、そして黒へと色を変えるにつれて、輝きを増す月。

やっぱり月ってきれいだな。

こうして月明かりを浴びていると、何かしらの「神秘的な力」も一緒に降って来るような気がして。
雨に降られるように、そんな力も浴びてみたい。

そして昨日は、月の回りに大きな輪ができていた。
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これ、モルディブではよく見かける。
日本でも雨の前日には「月が傘をかぶる」なんていうけど、あんなものではない!

その大きさたるや想像もつかないけれど、視界いっぱいに広がるくらい大きい。
その中に、星座が何個も入るくらいの大きさで。
日本じゃまず、見たことがない。

気になるので調べてみると、これは「暈(かさ)」という現象らしい。

『暈(かさ)とは、太陽や月に薄い雲がかかった際にその周囲に光の輪が現れる大気光学現象のことである。
ハローまたはハロ(halo 英:ヘイロウ)ともいう。

特に太陽の周りに現れたものは日暈(ひがさ、にちうん)、月の周りに現れたものは月暈(つきがさ、げつうん)という。
虹のようにも見えることから白虹(はっこう、しろにじ)ともいう。

暈は雲を形成する氷晶がプリズムとしてはたらき、太陽や月からの光が氷晶の中を通り抜ける際に屈折されることで発生する。』(Wikipediaより)

何だか分かったような、分からないような・・・

そういえば「日暈」という現象、駒ヶ根の訓練所で一度だけ見たことがあった。
お昼休みに一瞬、太陽の回りに大きな大きな輪がかかっていたっけ。
あっという間に消えてしまったけれど。
初めて見た「太陽のリング」に、それはそれはびっくりした。
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あれも同じことなんだね。

月や太陽や海や空や・・・
そんなものに魅せられる毎日。
そしてそれを好きなだけ眺めていられるたくさんの時間。

こんな生活も悪くないよね。
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by skr201 | 2010-04-28 03:57 | Trackback | Comments(0)

309日目 「富士宮やきそば」

島では食事をつくってもらっている。

私はこの島の食事が結構すき。
できる限り多く、ここのものを食べたいと思う。

だって、日本にいれば死ぬまで日本食を食べることになる訳だし、
せめて海外にいる時くらい、その国の、その地域の食を楽しみたいというのが持論。

血も肉も骨も、全部入れ替えてみたくて。
細胞レベルから、モルディブにしてみたい。

私の体を構成する日本的要素を、いったん壊してみたら、どんな風に再生されるのかな。
日本食を一切断って、モルディブ料理だけを食べる。

まあ、いろんな栄養素が不足するってのがオチだろうけど・・・

だから大家さんにお金を払って、毎食つくってもらっている。
ココナッツや魚などを使ったこの島の料理は、どれもワラン・ミール(とてもおいしい)!

人につくってもらうと何でもおいしいし、みんなで囲む食卓は楽しい。
たまに自分でつくることもあるけれど、1人でつくって1人で食べるのは、あんまり好きじゃない。

だからバッパが、夕食前に「ご飯だよ!」って私を探し回るのには、「勘弁してよ」って嫌気が差すこともあるけれど、こうやって家族みたいな関係でいられるのも、食事を一緒にするからかなとも思う。

でも先日、マンマとザフー(この家のお嬢さん)が家を留守にした。
出産間近の彼女のお腹が痛むので、マーレの病院まで行ったのだ。

食事はしばらく自炊することになった。
ということはつまり、「あれ」を食べる日が来たってことね。

日本に帰って静岡にお風呂に入りに行ったときに見つけた「富士宮焼きそば」。
食いしん坊のけーこちゃんが、「おいしいから食べてみて!」って持たせてくれたおみやげ。

見た目は普通のインスタント焼きそば。
でも、「富士宮焼きそば学会」なんてパッケージに書いてあるし、製造者は「とかち麺工房」とある。

「学会」に「北海道ブランド」なんて、おいしそうじゃないの!
これは期待できそうだわ♪

インスタント焼きそばなんてここ10年くらい食べてないな。
たしか「かやく」を麺の下に入れてお湯をかけるとキャベツが「いいあんばい」になるんだよね。

ふたを開けると、「かやく」の他に、レトルトの豚肉、桜海老入り天かす、いわしの削り節、液体ソースと、ずい分とたくさん入ってる。

そんなあれやこれやを混ぜこぜして食べてみると・・・・

いや、すごーーーい。
日本のインスタント焼きそば業界は、ここまで進化してるのね。

この「氷結乾燥ノンフライ麺」とやらは、モソモソしてなくて、生麺のようなプリッとした食感で美味!
そしてキャベツも、豚も、天かすも、いわしも、どれも良い仕事をしてる!

こうやって細部まで妥協せずにこだわる「日本の技」ってすごいな。

一つひとつの具財を別々の方法で調理して、小さな袋に詰めて、それをまた混ぜ合わせて食べる。
そんな手間の掛かること、この国の感覚だとちょっと信じられない。

ソースが甘口ではなかったら、より私好みなんだけど。
この甘めなのが富士宮流なのかな。

とにかく美味しかったー。
けーこちゃんありがとう。
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やっぱり食いしん坊の言うことに間違いはないね!
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by skr201 | 2010-04-26 00:23 | Trackback | Comments(2)

307日目 「季節が変わる」

ここ数週間、うだるような暑さが毎日続いた。

外はもう、40度近い。
木々の少ないこの島を、日陰を探して歩く。

真っ白な砂の道は、太陽の光をこれでもかと反射させるので、上からも下からもぎらぎらと照らされて、すぐに汗だくに。
そしてまた、黒くなる。

眩しくて目も開けられない。
眉間にはいつもシワが。
「目は開いてるのか」って、今日もからかわれる・・・

でも最近では、毎日ように雨雲が現れるようになった。

大きな灰色の雲がやって来ると、風が起こる。
空気がひんやり冷たくなる。
涼しい風が、下から巻き起こって来る感じ。

雨がザーッと島を濡らしていく。
ギラギラとした熱気がスーッと冷やされて、木々が、家々が、道が潤う。

熱くなっていた島の1粒ひと粒に雨のしずくが降り注ぐと、その水分をぎゅっと吸収する。
ぷくっと膨らんで、柔らかくなる。
何だかほっとする瞬間。

「暑」から「涼」へ。
「乾」から「潤」へ。
そんな風に、島が変わって行く様子を眺める。

やっぱり雨はいいなあ。
冷たくって、しっとりして、気持ちがいい。

雨音を聞くのは、耳に心地が良いし、
雨樋から勢いよく落ちてくる水を眺めるのはおもしろい。

そして井戸や飲料水タンクに水が溜まる様子を見るのは、うれしい。
島の生活を支える、恵みの雨。

雨が降ると島のみんなは「寒い」って大げさに長袖を着出す。
確かに水のシャワーを浴びるのは冷たく感じるけどね・・・

これって体感温度の違い。
進化の過程で、違う道を歩んだんだね、わたしたち。


モルディブでは、11月から4月くらいまでが乾季と言われている。
もうそろそろ4月も終わり。
雨季がやって来るんだろう。

新しい季節がやって来る。
ひとつの季節が過ぎ去る。

それはここでの活動のタイムリミットが近付いてくるということ。

「解決しなければいけない問題」なんて一つもないけれど、「片付けたい問題」は色々とある。
そんなこんなを考えるとまた、頭がいっぱいになってしまうんだけれども。

そんな時は雨にでも降られてスッキリしようっと。
雨を浴びるのはおもしろい。

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すぐに水浸しになる島の道。
でも水はけもすごくいいので、あっという間に乾く。
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1年生は雨合羽を着て登校。
赤はAiham、青はHaisham。
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by skr201 | 2010-04-24 00:46 | Trackback | Comments(0)

305日目 「虹ってなにいろ」

20日、21日と2日連続で、学校裏の海に虹が架かった。

まだ陽射しも柔らかな午前7時。
空気も澄んでいて、島は朝独特の清々しい雰囲気につつまれている。

女性たちはイロシ(ほうき)を手に各家の前の道を掃く。
ほうきのまっすぐな跡が残る砂の道は、日本のお寺の庭のようで美しい。

こんな「いつもとは違う時間」が楽しめるから、朝はちょっと早目に家を出て、港やビーチを通って出勤する。
遠回りしたってすぐに着いちゃう距離だけれど。

そんな朝の散歩の途中に、見つけた。

ケヨドゥーの美しい海に、180℃に架かる大きなアーチ。
向こうの方では、雨が降っているんだね。
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しかも20日は、虹が二重になっていた。
この写真だとちょっとわかりにくいけど。
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朝からこんなきれいなものが見えると、幸せな気分になる。
カメラ片手に、1人でスキップしたり、走ったり・・・感情は大きく表現しないとね。
何かいいことがありそうだな♪

虹をまじまじと眺め、色を数えてみる。
上から赤、オレンジ、黄、緑、青、紫・・・・
あれ、6色しかない。
虹といえば、7色ってイメージだけど。

あと1色は何だったかな。
その辺にいた人に聞いてみるけど、わからない。
「そんなこと、どうでもいいじゃないか」って。

そりゃあ、おっしゃる通りですけど。
何だか気になるもので・・・
調べてみると。

「虹の色の数は現在の日本では一般的に七色(赤、橙、黄、緑、青、藍、紫)と言われるが、地域や民族・時代により大きく異なり、ドイツでは五色、スウェーデンでは六色(赤、黄、青、緑、桃、藍)である。
日本でも古くは五色、沖縄地方では二色(赤、黒または赤、青)とされていた。
なお現代でもかつての沖縄のように明、暗の2色として捉える民族は多い。」
(Wikipediaより)

青と紫の間に、「藍」色が入るのね。
知らなかったな。
そして虹といえば7色が世界共通かと思いきや、色々あるんだ・・・
スウェーデンのピンクとか、沖縄の赤と黒とか、所変われば見え方も変わるのね。

海を見るとき。
星を眺めるとき。
そして虹を見つけたとき。

歌が歌いたくなる。

海といえば「海は広いな大きいな・・・」
星といえば「星のかけらを探しに行こう・・・」
そして虹の歌といえばもちろん、これでしょ。


"Over the Rainbow"
Harold Arlen /E.Y. Harburg

Somewhere over the rainbow
Way up high
There's a land that I heard of
Once in a lullaby

虹の向こうのどこか空高くに
子守歌で聞いた国がある

Somewhere over the rainbow
Skies are blue
And the dreams that you dare to dream
Really do come true

虹の向こうの空は青く
信じた夢はすべて現実のものとなる

Some day I'll wish upon a star
And wake up where the clouds are far behind me
Where troubles melt like lemondrops
Away above the chimney tops
That's where you'll find me

いつか星に願う
目覚めると僕は雲を見下ろし
すべての悩みはレモンの雫となって
屋根の上へ溶け落ちていく
僕はそこへ行くんだ

Somewhere over the rainbow
Bluebirds fly
Birds fly over the rainbow
Why then, oh why can't I?

虹の向こうのどこかに
青い鳥は飛ぶ
虹を超える鳥達
僕も飛んで行くよ
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やっぱり虹って夢がある。
一瞬で魅了されてしまうその美しさ、大きさ。

この島で見られるたくさんの「きれいなもの」。
そんなもので頭の中も心の中も、いっぱいにできたらいいのに。

他のものが入りきらないくらいに。
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by skr201 | 2010-04-22 00:44 | Trackback | Comments(0)

303日目 「カメを食べるか、育てるか」

この島の海は、とてもきれい。
ちょっと潜れば、美しい生き物がたくさん見られる。

だからといって、どの島の海もきれいという訳ではないらしい。

他の島で暮らす隊員に話を聞くと、「波が荒い」「泳いでも何も見えない」「浅瀬が長すぎて泳げる所までたどり着けない」「汚ない」等、色々な理由で海で泳げる機会があまりないという。

そう考えると、こんなきれいな海に囲まれてるって幸せなことだ。
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薄い水色の部分が珊瑚礁。濃い青色との境目の部分では、たくさんの魚が見られる。

この海で泳いでいて、見られると嬉しいのが、カメ。

でもそう簡単には姿を見せてくれない。
欲をかいたら見られない。
チャンスはいつも偶然に訪れる。

カメって本当に美しく泳ぐ。
まるで空を飛ぶように、前足(?)で水をかく姿は、ひらひらと大空を羽ばたいているよう。
スイスイスーーーイって、あっという間に見えなくなってしまう。
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カメが見えるとうれしい。
とっても幸せな気分になる。
いつの間にか、とてもいとおしい存在。

だから、いつだったかピクニックに行って、みんながカメのタマゴを根こそぎ掘り返して食べたのを目の当たりにした時には、かなりの衝撃を受けた。
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この国の人たちは昔からそんな風に生きてきたのだから、それは尊重すべきことで、私がとやかく言うことではないのは分かっているけれど。

でも。

この国には、カメをタマゴから孵し、大切に育てる人もいる。
もちろん野生のままにしておくのが一番なんだけれども、そんな乱獲から守るためにも一時的に保護するのだという。
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こんな風に、家の水槽で子ガメを育てている。
ある程度の大きさになったら、海に返すらしい。

ある日の夕方、教え子である3年生の男の子が、カメを海に放すから見に来いと言う。

行ってみると本当に、手の上にはちょこんと小さなカメが。
今日はその子が旅立つ日なのだそう。
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港からそっと、海へと放す。
子ガメは小さな前足を懸命にバタバタとさせて、大海原へ泳ぎ出した。

この子が大きくなるまで生き延びられるかどうかなんて、確立にしたらものすごく低いんだろう。
それが「自然の摂理」っていうものなんだろうけど。

がんばって大きくなってね。
そしていつか、海で会えるといいな。
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そんなある日の夕焼け。
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by skr201 | 2010-04-20 01:55 | Trackback | Comments(2)

301日目 「今週もピクニック」

今週もピクニックに行った。
また学校の先生たちと。

今回の隊次には、なぜか学校の先生たちが全面協力サポート!
ピクニックだけじゃあなくて、毎日のように遊んでくれる。

新隊員が来ると毎回ピクニックに連れて行ってもらっていたボート屋のマリオが、今回はイタリア人ゲストの接待で忙しくてこっちまで手が回らない。
だからちょうど良かった。

そう、ピクニックに行くのには船を確保しなくちゃいけない。
船を持っている人と交渉が必要。
仲良くなって一緒に行ってもらわなくちゃあいけない。

だから今回は本当に、ありがたいのです。
助かっています。
シュークリッヤー!

さて今回は、「ディッガ」という近くの珊瑚礁を経て、先週と同じく無人島(フリドゥー)へ。

この「ディッガ」という珊瑚礁は、なかなかの美しさ。
生きているサンゴが多く、鮮やかな色に輝いて青い海に色とりどりの花を咲かせていた。
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でも・・・

足元を確認せず、そんなサンゴの上に立つ人。
乗っかられたサンゴはもちろん壊れる。
そのサンゴがここまで育つまでに積み重ねたであろう膨大な時間を想像すると・・・

たとえ泳ぎ疲れていても、下を確認してから立ってね。
ほら、そこにあるでしょ、ただの岩が。

さらに・・・

「写真撮ってよ!」って、サンゴに近付く人。
力任せに掴んだもんで、サンゴがポキッ。
大きなサンゴが根元から折れた。
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こんなふうにして、モルディブのきれいな海から、命が消えていく。
海を守るためには、極論を言えば人間と海の接触を一切断てば良いんだけど。
そんな訳にもいかないから。

せめて多少の問題意識を持って欲しい。
最近モルディブでも「Environmentally Friendly」って言葉、聞くでしょ。

それから無人島へ上陸。
最近ハマッているのは、ショートフィルム作り。
防水カメラを使って、海で陸でシューティング!

いつも主演はマニック氏。
この人の回りでは、いつも何かが起きる。
笑いの神様が、宿っているんだろうね。
だからいつだってショートフィルムが、ショートコントになっちゃうけど。
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サングラスだって、片目が壊れちゃってるし。
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こちらはマニックのお嬢ちゃまたち。サンゴを手に。かわゆい!

のちに水球。
コーラのペットボトル(大)をボール代わりに、白熱!
そのうち沈め合いへと転向。
これもおもしろかったね。
あとは水中騎馬戦とか。

そして今回も事件が。

泳いだ後に、船の上でチョコレートを食べていたときのこと。
塩辛くなった口を、チョコが甘くしてくれる。

例のマニックがふざけて、「さあみんな、食べ終わったらゴミは海に捨てよう!」って言った。

すると私の隣にいた若い男の子が、本当にポイッとした。
私はムカッときて、背中を思い切りひっぱたいた。

誰かが彼の背中を、ちょこんと押した。
私は彼の背中を、どーんと押してやった。

ジャッボーンと、彼は海の中へ。

「泳いで取って来ーーーい!」ってみんなが笑う。

でもゴミは遥か彼方へ。もう手が届かない。
仕方なく泳いで戻ってくる彼。
船はエンジンを止めて待つ。

そう、この船ではゴミを捨てると、海に突き落とされるのだ!
体で覚えたかな。もうしないでね。

(注意:彼は冗談の通じる相手。そして、この船はマニック率いるおちゃらけ船。人を船から突き落とすなんて、絶対にしてはいけない!)

でも、あそこで「泳いで取って来い!」って誰かが言ったの、すごいよね。
それくらい悪いことだって、感じてくれてるんだ。
たとえ私の目の前でだけだとしても、うれしいな。

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新隊員の3人と。
真ん中の男の子が海に落とされたアメックス。

新隊員の研修も、残すところあと1週間。
その後はまた1人ぼっち。
さみしくなるなあ・・・

島隊員は、みんな1人で戦っているんだもんね。
私もがんばらないと。
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by skr201 | 2010-04-18 02:56 | Trackback | Comments(2)

299日目 「はじまり」

最近仲の良い友だち。
10年生のシファー、15歳。
つまり私の半分・・・。

学校の副キャプテン(生徒会長)を務める彼女は、いわゆる優等生。
私みたいな外国人にも興味をもち、あれやこれやと世話をしてくれる。

何だかんだ言っても15歳。
仲良くなったきっかけは、恋の話だったかな。
島に語学研修に来た男性隊員に憧れて、「仲を取り持ってほしい」と頼まれたことがあったっけ。

そんな年頃だよね。

彼女は私のクリーンアップ作戦にも興味を持っていて、これまでもたまに手伝ってくれていた。
環境にも意識が高いって、この島ではものすごく貴重な存在。

そんな彼女がある日、自分から、「明日ごみ拾いに行こうよ!」って言い出した。

モルディブ人の口から、そんな言葉を聞ける日が来るとは・・・
こんなこと言うの、この国中を探したって彼女しかいないだろう。
これまでの数ヶ月間の苦い思いが、救われた瞬間だった。

そして翌日。
天気は珍しく雨。風も強い。
こんな天気ではゴミ拾いも大変だし、拾ったゴミが風で飛ばされる。

なのでもちろん延期でしょと、私は判断。
のんきにホタでお茶をしていた。

しかししかし、健気なシファーは、約束の時間に私を探し回ったのだという。
その後だいぶ、文句を言われた。
連絡しなくてごめんね。

そしてまた、翌日。
天気は快晴。

今日は3人の新隊員も担ぎ出す。
バロー(手押し車)とゴミ拾い用のトングを準備して待っていると・・・。

約束通り現れたシファー。
しかも友だちを連れてきている。

そして二人は何でもないようにゴミを拾い、私が持つバローに入れて始めた。
しかも素手で。

これってものすごく画期的なこと。
モルディブ人は宗教的に、「浄・不浄」の観点でものを考える。

だから「汚い」ってことは、一番の問題。
何をどうしたってだめなんだ。

ゴミを拾うのは、汚いこと。
身分の低い人や、その仕事を生業とする人がやること。

ゴミを拾うのはかっこ悪い。
友だちが、家族が、そして恋人が見ている前で、そんなことはできない。

ということは。

この若い二人が人目を気にせず、ゴミを拾ってくれたこと。
それってものすごいこと。

この小さい島では、誰もがお互いを見ている。
「ゴミを拾ってたから、あいつは汚い」なんて言われかねない。

彼女たちの親御さんだって、いい気はしないだろう。
何を言われるかわからない。

だからすごく嬉しかったよ。
ありがとう。

まだ若い彼女たち。
この国の未来を担う彼女たち。

彼女たちの意識の中に芽生え始めた何かが、大きく育って行くと良いな。
これが何かの「はじまり」になれば。

そんなことを願いながら。

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新隊員の2人と。
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by skr201 | 2010-04-16 00:49 | Trackback | Comments(2)

297日目 「足跡」

ここは珊瑚礁でできた島。
その表面には、砂が敷かれている。

舗装された道は一本もない。
すべて砂の道。

だから、島の人の足である自転車も、気を付けないと転びやすい。
砂の深いやわらかい場所では、すぐにタイヤを取られていまうのだ。

車は1台のみ。
診療所が所有する、救急車。

人の移動は自転車で。
荷物の移動は手押し車で。

それが島生活。

そもそも250m×500mの小さな島では、自転車だっていらないんだけどね。

そんな砂の道にできた「足跡」を、探しながら歩くのもおもしろい。
学校近くの柔らかい砂の上には、色々な足跡がついている。

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裸足の足跡。
靴を履かない人も、けっこういる。
足の裏、硬いのよね。
林の中だって、バリバリ歩いていく。
椰子の木だってスルスル登っちゃう、そんな足。

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ねこの足跡。
この島で猫は厄介もの。
いつか撲殺してたもんね・・・。
だから人をとても怖がる。

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これはバロー(手押し車)。
タイヤは1つだけ。

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そしてこれは私。
ここでもクロックス。

ここで問題。
これは何の足跡でしょう?
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日本で生活していたら、まず思い浮かばないだろうな・・・。
これ分かったら、すごい!

正解は・・・・



ヤドカリの足跡。

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大きいのから小さいの、色々な貝がいるこの島。
海沿いだけでなく、森の中にもいたりする。

あんなに小さな体なのに、足跡はなかなかの立派さ。
ちょこまかと足を動かしながら、砂に跡をつけていく。
がんばって大地を踏みしめているのね。
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by skr201 | 2010-04-14 00:29 | Trackback | Comments(0)


モルディブでの島生活  +日本での日々の記録    -under the same SKY-
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