ちきゅう



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343日目 「今夜もまた月を眺める」

28日金曜日は満月だった。

この前あの美しい満月を見てから、もうひとつき経ったのね。
ほんと、はやいなあ。

月日があっという間に流れて行く。
あと何回ここで満月が見られるんだろう・・・
全部見られたとしても、9回だけ。

島で見る月はとてもきれい。
海から昇って、水面にきらきら輝く道をつくり、また海へと沈んでいく。
月の光が島中を美しく照らし、街灯がいらないくらい明るくなる。

27日の月もキレイだった。
まだ日のある時間に空に浮かびだす月。
青い空にぽっかりと浮かぶ白い大きな丸。
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28日は太陽が沈んでしばらく経ち、辺りがすっかり暗くなった18時45分頃。
水平線上の雲が、ぼわっと黄色く輝き出した。
そこから顔を出す、大きな大きなまあるい月。
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昇ったばかりの満月って、不気味なくらい濃い黄色をしている。
とっても大きくて。
あの顔を出した瞬間が、何とも神秘的。

この島には、「月待ち」する時間がある。
前日の月の出からその日の時間を予想して、待つ。
そして、気が済むまで眺める。

これって考えようによっては贅沢。
どれだけ長い時間眺めてたって、何の支障もない。

満月の明かりの下というのは居心地が良いもので、いつまでだって過ごしていられる。
そうやって月光浴をしていると、月の神秘的なパワーをもらえるような気がして。
きのうも結局3時間くらいは、月に見とれていた。

最近は音楽を聞きながらというスタイルで。
3時間もあれば色々と聞けるもの。
中でも一番しっくりきたのが、オザケンの「天使たちのシーン」という曲だった。

移り変わる季節の美しさ。
繰り返されるいのちの繋がり。

そんなことがテーマなのかな。

13分37秒という曲の長さもそうだけれども、音自体が、そして詩の紡ぎ出す世界のスケールが、すごく大きい。

2001年にワーホリでオーストラリアに住んでいたときも、日本語が恋しくなると聞いていた。
当時ホームステイしていた家のおじいさん曰く、「オザワはいいね!」。
この曲ばかりは一緒に聞いたっけ。
雨が降るちょっと肌寒い日に暖炉に薪を焚いて、ワインを飲みながら。

「やっぱり音楽に国境はないのね」って、実感した曲。

フリッパーズギターを解散して2年後の93年にリリースされたとある。
そうするとオザケンは25歳。
若干25歳で愛だの恋だのじゃなくて、そんなことを歌っていたオザケンの世界観って、改めてすごいなって思う。


*   *   *   *   *

『天使たちのシーン』 曲・歌詞 小沢健二

海岸を歩く人たちが砂に 遠く長く足跡をつけてゆく
過ぎていく夏を洗い流す雨が 降るまでの短すぎる瞬間

真珠色の雲が散らばってる空に 誰か放した風船が飛んでゆくよ
駅に立つ僕や人混みの中何人か 見上げては行方を気にしている

いつか誰もが花を愛し歌を歌い 返事じゃない言葉を喋りだすのなら
何千回ものなだらかに過ぎた季節が 僕にとてもいとおしく思えてくる

愛すべき生まれて育ってくサークル
君や僕をつないでる緩やかな止まらないルール

大きな音で降り出した夕立の中で 子どもたちが約束を交わしてる

金色の穂をつけた枯れゆく草が 風の中で吹き飛ばされるのを待ってる
真夜中に流れるラジオからのスティーリー・ダン 遠い街の物語 話してる

枯れ落ちた木の間に空がひらけ 遠く近く 星が幾つでも見えるよ
宛てもない手紙書きつづけてる彼女を 守るように僕はこっそり祈る

愛すべき生まれて育ってくサークル
君や僕をつないでる 緩やかな止まらないルール

冷たい夜を過ごす 暖かな火をともそう
暗い道を歩く 明るい光をつけよう

毎日のささやかな思いを重ね 本当の言葉をつむいでる僕は
生命の熱をまっすぐに放つように 雪を払いはね上がる枝を見る

太陽が次第に近づいて来てる 横向いて喋りまくる僕たちとか
甲高い声で笑いはじめる彼女の ネッカチーフの鮮やかな朱い色

愛すべき生まれて育ってくサークル
気まぐれにその大きな手で触れるよ
長い夜をつらぬき回ってくサークル
君や僕をつないでる止まらないルール

涙流さぬまま 寒い冬を過ごそう
凍えないようにして 本当の扉を開けよう カモン!

月は今 明けてゆく空に消える
君や僕をつないでる緩やかな止まらないルール ずっと

神様を信じる強さを僕に 生きることをあきらめてしまわぬように
にぎやかな場所でかかりつづける音楽に 僕はずっと耳を傾けている

*   *   *   *    *

私は今、返事をしているだけなのかもしれない。
この島の人たちと、ちゃんと言葉を交わしているのかな。

同じ神様を信じなくとも。
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by skr201 | 2010-05-30 00:08 | Trackback | Comments(4)

342日目 「日本からの荷物」

雨で時化が一週間続いたかと思えば、かんかん照りがぶり返した。
8時に干した洗濯物が、10時にはもうカリカリに乾いてる。

今日もずい分暑いけど、日向は何度あるんだろう?
いつもは室内に置いてある温度計を外に出す。
なんと・・・すごいものを見てしまった・・・
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50度まで上がり切ってる!!!
なんてこと・・・こりゃ人体の限界を超えている。
こんな時に外を出歩いたら大変なことになるね。

家でじっとしていよう。
36度だけど。
室内でも汗だく・・・。
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おととしカナダにオーロラを見に行ったとき。
町の温度計はマイナス34度だった。
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+50℃でも、-34℃でも、その地に適応して生きて行ける人間ってすごいな。
でも私は、四季のある日本の穏やかな気候のもとで暮らしたい・・・

*   *   *   *   *

きのう首都の事務所から、荷物が届いた。
家族に頼んで日本から送ってもらったもの。

日本⇔モルディブの首都マーレは数日で着くのだけれど、地方島までが遠い。
事務所には置いてあるけどなかなかこっちまで届けてくれないのだ。
週に一回の貨物船に載せてくれさえすれば良いのだけれど・・・

なので今回は担当者ではなく、上司に直接催促する。
だってずい分長い間、事務所に置きっぱなしですよー。

すると、すぐにアレンジしてくれた。
これからもこの手を使おうっと。

さて、お楽しみの中身は・・・

先日バングラディシュの同期隊員が任国外旅行でモルディブに遊びに来た。
マレーシア経由で来たそうで、マレーシア伊勢丹のお土産を頂いた。

噂によるとマレーシアとはかなりの都会らしく、日本食や日本製品がたくさん売っているらしい。
昔行った時には霞んで見えたマレーシアも、ここから見るとキラキラ輝いている・・・

伊勢丹の袋に入っていたのが、つぶつぶいちごポッキーと、出前一丁と、さきいか。
ああ、何ておいしいのー、いちごポッキーって!
ビバ、日本食♪
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この小さなお菓子に、日本の技術の粋がたくさん詰まってる。
素晴らしいです。
日本のみなさん、ありがとう。

そしてリクエストした、パスタソース。
これでしばらくパスタには困りませぬ。
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私のお気に入り、厚焼き黒ゴマせんべい。
貴重品をラフハーヌに食べられた。
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なぜかマカロニグラタン。
母よ、この島にはオーブンもトースターもない。
耐熱皿もない。全部プラスチックのお皿だよ。
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*  *   *   *   *

今日も5回やって来たラフハーヌ。
3回ほど追い返すけど、めげない。

のっけからブリッジとテンションが高い。
念のためにマットを敷けというので、ヨガマットをお敷きする。
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次は「今日の髪型はきまっているので写真を撮ってくれ」と言う。
はい、分かりました。
これでどうでしょう?
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さらに撮った画像を「パソコンに入れろ」と。
そして、これをデスクトップの背景にしろって。
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私は言われた通りに、チリのフラミンゴと雪山の涼し気な画像から、ラフハーヌへと変更する。
PCにまでいつまでも居座り続ける、ラフハーヌ、恐るべし・・・
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そう、モルディブの男って、こんな風に自分勝手で、自信過剰で、強引だ。
でもかわゆいのよね。
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by skr201 | 2010-05-29 03:39 | Trackback | Comments(0)

340日目 「イタリア人ゲスト様々」

あ!
ジンベイザメだ!
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あっちにはマンタも!
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ってこれ、もちろん作り物だけれど。
何でつくったかわかりますか?

そう。
これ「砂」なのです。
ビーチの砂でつくった、ジンベイとマンタ。
それにしても、なかなかの出来栄えでしょ!?

この島にはたまに、イタリア人観光客がやって来る。
イドリス(新隊員の語学研修の先生であるソフーラの旦那)が昔、近くのリゾートで働いていたときに知り合ったイタリア人ご家族が建てた別荘に、遊びに来るのだ。

オーナーである彼らは年に数回やって来るだけなので、それ以外はこうやって観光客を受け入れている。
口コミやネットで人が集まってくるらしく、カップルで、時には団体で、一週間滞在する。

たまに近くのリゾートからも、アイランドホッピングやランチにやって来るイタリア人。
お土産を買ってくれたり、レストランにお金を落としたりと、彼らのおかげで島は潤う。

そして何と言っても、島の男性の主な就職先である2つのイタリア系リゾート。
仕事が無いこの島。
このリゾートがなかったら、マーレまで働きに出なくてはいけない。

そう、この島にとっては、まさに「イタリア人ゲスト様々」なのである。

そんなイタリア人ゲストが島を発つ前夜には、毎回お別れパーティ開かれる。
イドリスの懸命の掃除とデコレーションでずいぶんきれいになったビーチにて。

おじさまがたのボドゥベル(伝統芸能の太鼓と踊り)ショーと星空ディナーが定番コース。
真っ暗なビーチの所々に小さな炎が揺れて、いつもの島がちょっと良い雰囲気。
(でもこれ、空き缶に油を入れただけの簡単キャンドル。)

「お客さんとして来たいな・・・」って、これを見た新隊員がもらしていた。
そう、ゲストとしてくれば、こんなに至れり尽くせりだもん。いいいよねえ・・・

前置きが長くなったけど、いつだったかそのパーティーの席に現れた、冒頭のジンベイとマンタ。

その出来映えにびっくり!
「すごーい!誰がつくったの?」「いつ?どうやって?」って質問攻め。
結局つくったのは、もちろん島の人。あの人たち。

ほんと、つくづくすごいなって思う。

みんなびっくりするような「技」もってるよね。
全然そんなのひけらかさないけれど。

ボドゥベルだってそう。
歌だって、踊りだって。
釣りだって上手いし。
船の運転だって脚でちょちょいのちょいだし。

家だって自分で作っちゃうし。
字だって絵だってうまいし。
(モルディブ人の書写って本当に美しい。さらさらさらと、流れるような書体を、いとも簡単に書く)

こんな砂アートやヤシ細工も上手だしね。
あ、ヤシの木に登るのもひょいひょいっとだった。

すごいな。島のみなさん。
何だかんだ言っても、尊敬しています♪

*   *   *   *   *   *

さて、最近現れたあるイタリア人女性。
どうも1人で滞在しているらしい。

ちょっと接触を試みたけれど、私の英語がもう落ちるところまで落ちたのか、彼女が英語NGなのか、まったくコミュニケーションが取れない。

イドリスやマリオ(ボート屋でイドリスと同じくリゾート経験者。伊語が達者なので共にイタリア人接待係)に聞いてみる。

何と彼女、イスラム教徒になりたいらしい。
そのためにこの島で生活をしながらイスラム教たるものを学んでいるとのこと。

コーランを読み、お祈りをし、時には断食もするとか。
そして今は家を建築中で、完成したら家族を呼び寄せて住むらしい。

こんなにもイタリア人を魅了するこの島!

彼女もやっぱりイドリスのリゾート時代のお客さんだそう。
イドリスのコミュニケーション術っていうか、人柄っていうか・・・すごいな。
みんな島に連れて来ちゃうし、相当お気に召されてるし。

彼女とはもうちょっと接近したいんだけど、なにせ言葉の壁が高い・・・
きょうも「何してるの?」ってその一言が、まったく通じなかった。
うーん、マルチェーラ(彼女の名前)!
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マリオ(左)とイドリス(右)。
この日は偶然に上下同じ衣装で。
仲良しだねえ・・・
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by skr201 | 2010-05-27 03:45 | Trackback | Comments(0)

338日目 「あの2人、続報」

今週もテスト週間。

私の担当する授業はわずか2コマで、今日も時間を持て余す。
他の先生はテストの採点。
インド人の先生が不思議そうに尋ねる。

「キョウコ・ミスは仕事が無いのに、なんで学校に来てるんだ?休みを取って、日本にでも帰ればいいのに!」

はい、私もそう思いまーす。
日本には帰らないけど、どこかに旅行にでも行きたいので、任地を離れるの許可を下さい・・・

あ、いかんいかん。

たとえ仕事がなくとも、島に留まり、そこで人々と触れ合うのも大切な活動のひとつでした。
一緒に時間を過ごすことで生まれる信頼関係。
そしてそこで伝え合うお互いの文化。
語り合うことで共有できるもの。

仕事なんてやろうと思えばいくらだってあるしね。


今日は11時から低学年の3者面談。
知らされたのはまたもや10時。

前もって言ってくれれば、ちょとは準備して来られるのにな・・・
面談はすべてディベヒ語。
言いたいことも言えやしない。

「バラーバル(素晴らしい)」「ランガル(良いね)」の連発で、これじゃ面談の意味ないでしょ。
私の語学能力も問題だけど、知らせてくれないのも悪いよね。

「次は知らせてね」って言ったけど。
次の面談もまた、1時間後にやって来るのだろう。

*   *   *   *   *   *

前出のラフハーヌは、今日も5回やって来た。

そのうち1回は食事中で、2回は昼寝中。
3回断ったので、さすがに悪い気がして2回はウノに付き合う。

1回目はおねえちゃんを、2回目は友だちを連れて来た。
ウノにハマッちゃったラフハーヌ。
いつの間にかずい分上手くなって、今日は2回負けた。

「オレって天才だなー」
・・・すぐ調子に乗る。


同じく前出のハンマードゥ。

彼はホタ(喫茶店)で手伝いをしている。
お金はもらえないけど、いろんな人と話せるし、賄いもあるので働いているらしい。

そんな彼が、さっき(夜8時頃)ホタのゴミ箱を抱えて港をてくてく歩いてた。

「それ、どうするの?」
「捨てるんだよ」
「えっ!?どこに」
「港に」
「海に?」
「いや、海の近くに」

海ではなく、港の隅の茂みの中にでも、捨てようと思っていたらしい。

「は!?何言ってるの?汚くなるでしょ。去年一緒にゴミ拾いしたの忘れちゃったの?」
去年は教え子だったので授業でビーチクリーニングに行ったりしたのだけれど、今年は私の手を離れている。

「あー、忘れてた」
と、さらりと言うハンマドゥ。罪の意識なんてまったくない。

「じゃあ一緒に、ゴミ捨てに行こうよ」
「遠いし、夜は猫が出るからいやだ」
「いいから来なさい!2人で行けば怖くないでしょ」

と、ゴミ箱をひったくり、無理矢理ゴミ捨て場に向かう。
遠いったってここは小さな島、ゆっくり歩いたって3分とかからないのに。

「誰に捨てて来いって言われたの?」
「ベッカム(従業員の名前)」
「今度言われても、ちゃんとゴミ捨て場に捨てに行くんだよ」
「うん」

暗い道を歩きながら、そんな話をしたけれど。
きっとこの次もまた、この子は港に捨てに行くんだろう。

明日経営者に話してみよう。
環境問題、従業員教育、どちらも経営には大切ですよー、マニック。
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イタリア人ゲストが2週間に1回、アイランド・ホッピングにやって来る。
彼ら用に外で冷たい飲み物を売るハンマードゥ。
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by skr201 | 2010-05-25 01:28 | Trackback | Comments(0)

336日目 「きまり」

この国で活動する隊員が守るべき「きまり」。
その中のひとつに、「現地人(日本人以外)を自宅に入れてはいけない」というのがある。

理由は当然、安全上の理由から。
日本とは違い、任国では盗み等の犯罪も多い。

その多くは、自宅や部屋の構造を知っている者によって行われる。
つまり、事前に入ったことがある奴・よくこっちを観察している奴が怪しい。

他の島や他の国で、物を盗られたという話を聞く。
残念ながら、よくある話。

でも。

このとてつもなく小さな島では、「物を盗られた」という話をほとんど聞かない。

ここは250m×500mという、嘘みたいなサイズの島。
警察はいない。いらない。

3家族から構成されている住民組織は、当然ながら誰もが顔見知りで。
顔見知りどころか、家族・親族・血縁関係者だね。
いつ、どこで、誰か何をしているのか、お互いよーく知っている。

よく出来た相互監視システム。
それで抑制し合っている。

人の目や口や耳と言うものは、何とも恐ろしいもの・・・

ここで学んだこと。

「何事も出過ぎないよう、目立ちすぎないように」
「公の場と個人の場で、立ち振る舞いを使い分ける」
この2つ。

こんな島で悪いことをしたら、生きていけない。
誰がやったかなんてすぐに分かる。

500人が見てるし。
海に囲まれてるから逃げられないし。

だから、犯罪のないこの島。
少なくとも私は、聞いたことがない。

前置きが長くなったけど、誰もが家族のようなこの島では。
はっきり言って、先の「きまり」を守るのなんて無理!

ここの家も、あそこの家も、親戚の家。
どの家だって出入り自由。
日中は鍵も掛けない。

喉が乾いたから水を飲むし、お腹が空いたら食べ物だってつまむ。
そして食後にはフォー(ビンロウの実)を噛む。

ジョーリ(紐で編んだイス)に座って涼をとる。
世間話だってして、情報を共有しないといけない。

そんな島なのよ、ここは。
私の部屋だけ治外法権という訳にはいかないでしょ。

なので。
最近よく家に来る2人をご紹介。

①隣の家のラフハーヌ(1年生)
以前はよくブリッジを見せに来たけど、ここ数日はトランプやUNOをしに来る。
でもまだルールをよく分かってない。

今日は4回も来た。
ちょこっと日本の映画を見て、「ありがとう」「わたし」という言葉を聞き取って、喜んでいた。
モルディブ人って、かなり耳が良い。

この子はいつも当然のように台所をあさり、冷蔵庫を開け、好きなものを食べる。
私の許可は一切得ないし、「ありがとう」の言葉も無いけれど、これは標準的なモルディブ人の行動なんだろう。

②「アイランド・カウンセラー」の異名を持つハンマドゥ(6年生)
インターネットがしたいとやって来る。
サッカー選手の画像を検索し、画面に映ったそれを私のデジカメで撮り、今度首都で現像して来いと言う。
何かおかしなことしてるよね?

いつも島中神出鬼没のこの子。
島のことは何でも知っている。誰とでも顔見知り。

何かあったら、こちらまでご相談を。
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ベッドの上でトランプをするラフハーヌ(左)とハンマドゥ(右)。
こうやってみんなとりあえずはベッドに座るから、いつだって私の寝床は砂だらけ。


「きまり」は守らないといけない。
みんなが気持ち良く生活するために、「きまり」はある。

人が集まるとそこに、集団ができる。
集団にはその集団の、「きまり」が生まれる。
その集団がうまく機能するために、守らなくてはならないもの。

家族の、学校の、社会の「きまり」。

「きまり」を守らずに痛い目に遭うのは自分自身。
そしてそれは、周囲に迷惑を掛けるということにもなる。

でも。
「郷に行っては郷に従え」という言葉もあるし。

どうかな、どうでしょう?
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by skr201 | 2010-05-23 00:39 | Trackback | Comments(0)

335日目 「二の腕」

子どもの頃から、ちょっと太目の私。
(「え?ちょっとなの!?」って思ったでしょ・・・)

贅肉の上に、たっぷりとまた贅肉をコーティングしたような、そんな体型で。
「もうこれって体質なんだから仕方ないでしょ」ってのを言い訳に、ボディケアは昔からお手上げ。

どれくらいヒドイかというと、昔通ってたエステでは、「筋肉なさすぎ・・・」と、呆れられ。
仕舞いには「脚にストロー刺したら、プシューって何リットルも水が出てきそうです。」とも言われるほどの、むくみよう。

中国式整体に行ったときには、初めて会った中国人に「シツレイデスガ、ヤセタホウガイイデス・・・」とご丁寧な提案を受けたっけね。

食事とか運動とか、色々と気をつけるべきことはあるんだけれど。
腰が重くて何も変えられないのは、日本にいたときと同じ。

体重も5キロも増えて、さらに貫禄が増し、二の腕がこれまた立派になった。
日本人の友だちにも、「すごいことになってるねえ」と言われるこの、二の腕。
まあすごいのは、二の腕だけじゃあないけど・・・

でも、ひとつ言い訳をすると、わたしは甲状腺の持病がある。
これは遺伝的なもので、治らないし、どうにもならないらしい。
特に目立った症状は無いのだけれども。

甲状腺ホルモンがうまく分泌されない。
このホルモンが不足すると、冷え、疲れ、無気力、過度の眠気、新陳代謝の低下、むくみ、体重の増加など様々な症状が出るらしい。
そしていま辞書で調べたら、「重症になると心不全や記憶・精神障害、昏睡から死に至る」ってあった。

ああそうですか。
まあみんな、遅かれ早かれ死ぬんだもんね。

だから、体重が増えるのも。
むちむちプヨプヨむくんでいるのも。
どこでもすぐに居眠りしちゃうのも。

病気だから仕方が無い。
・・・ということにしておこう!

私のせいじゃなくて、病気のせいだからね。
許してください。

さて、元に戻って、「二の腕」のお話。

最近では子どもたちにも、なかなかの好評。
体育の時間には、気が付くと私の二の腕をもみもみ・・・
寄ってたかっていじってる。

子どもの腕ってハリがあって、弾ける感じ。
力を入れれば硬くなるし。

でも私の腕は、ぷよぷよすぎて、力こぶもごくわずか。

そんな柔らかいのがおもしろいらしく、もう、子どものおもちゃになっている。
二の腕もみもみ、ふくらはぎももみもみ・・・って、遊んでいる。

「君たちのお母さんだって、こんなもんでしょ!?」って、ツッコミたくなるけれど、例の長袖に隠れてて見えないんだよね、きっと。
恥ずかし気もなくこんなものを晒しているのが、ちょっと珍しいんだよね。


あの小悪魔ナジュアーも、二の腕好き。

夕焼けを見ながらモミモミ。
くんくん匂いを嗅いだり、ブチューってキスしたり、あれやこれやとかわいがってくれる。

この二の腕、子どものおもちゃには良いのかもしれないけど。
いい加減何とかしなくちゃよねえ・・・
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そんな私の腕にがしっとつかまって、一緒に沈み行く太陽を眺める。
最近はケンカの回数も減って、大人しく隣に座っていられるようになった。

彼女のいうことは半分くらいしか分からないけれど、友だち。
そして小さなディベヒ語の先生。
親子ほども歳はちがうけれど。

「明日はスパーリ持って来るのよ、分かった?」って、今日も命令口調。
(スパーリとはビンロウの実を乾燥させて甘く味付けをした嗜好品で、発ガン性があると言われている、危険な食べ物!でもみんなこれが好きで、口寂しくなるとポリポリ噛んでいる。モルディブ人のポケットには、大抵入っているもの。1RF≒8円で、4個買える。ちなみに私は、48個入りの箱買い。)

「キョウコのまぶたに塗ってあるのは何?」
「足の爪にマニキュア塗りたいんだけど!」
って、おしゃれにも目覚めるお年頃のよう。

はい、わかりました。
明日はスパーリと、アイカラーと、マニキュア持って来まーす。
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by skr201 | 2010-05-22 00:50 | Trackback | Comments(0)

333日目 「今日の島風景」

学校に行く道。
いつも通る道。
ちょっと遠回りの道。

そこでいつも気になるのが、ちょっとした広場に置いてある、人形。
置いてあると言うか、落ちている。
あそこの家の子が遊んで、そのままにしてるんだよね。

人形だからつまり、人間の形をしている。
大きさは生まれたばかりの赤ちゃんより、ちょっと大きいくらい。

そんなものが道端に落ちているものだから、遠くから見るとドキッとする。
人形だって分かっているのに、毎朝びっくりしてしまう。

それが今日。
ついに壊れていた。

腕が取られて。
足も取られて。
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なんかこれってホラー映画のひとコマみたいで、かなりショッキングでしょ・・・
あまりのインパクトについ、写真撮影を。
ほんとこれ、どうにかして欲しい。


もうすぐ学校に着く道。
でもビーチにも寄り道をすることになってる。

ここにはサメが棲んでいる。
体長は50cmくらいかな、小さいサメ。

いつも浅瀬をウロチョロしているんだけれど、きょうはそれが大群で現れた。
30~40匹はいるだろう。

黒く縁取られた背びれを、ぬうっと水面から出して。
体をくねくねとくねらせて。

サメの動きって、やっぱり不気味。
あの背びれと、あのくねり。

人を攻撃したりはしないんだろうけど。
でも怖いな・・・
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サメが連なってるの、わかりますか?

ここのところ空も海も荒れ模様。
しばらく続いたうだるような暑さは過ぎ去り、雨雲が空を覆う季節になった。

毎日やってくる通り雨。
通らない雨、しばらく居座る雨。

風も吹くようになった。
お陰で体育の時間も気持ちがいい。
日陰に場所を設定すれば、海からの風が通り抜ける。

気温だけを見ると1年中夏なんだけれど。
風向きや潮の流れによって、モルディブにはいくつもの季節がある。
それは「ナカイ」と呼ばれるらしい。

相変わらず雨を眺めるのが好きで。

雨粒に見とれる。
雨音を楽しむ。
ひんやりとした空気に体を浸す。

雨の日っていいな。

こんな日は夕焼けも見えないけれど。
時間になると港に足が向かう。

大荒れの日だって釣りをするナジュアーパパ。
何だか「本物」って感じで、渋かっこいい。
(この写真は別の日のもの。背景の雨雲からはザーザー雨が降っている)
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防波堤に腰を下ろすと、向こうからやって来る波がもう、目の高さに見える。
ゴオーッとものすごい音を立てて、迫り来る、連なる波、波、波。

こんな大きな波に打たれ続けたら、こんな小さな島はすぐになくなってしまいそうな気がする。
そもそもどうやって、海に浮いているんだろうね。

海面だって上昇しているって言うし、この小さな珊瑚でできた島は、いつまでここにいられるんだろうか。
いつまでもあって欲しいけど。

そしていつまでも、みんなにここにいて欲しい。
いつかまた遊びに来たときに、「お帰りなさい」って言って欲しいな。

そんな言葉はディベヒ語にないけれど。
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今日は小アジをもらった。
これ、釣りのエサなんだけど、揚げて食べるとおいしい。
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by skr201 | 2010-05-20 01:16 | Trackback | Comments(0)

331日目 「テスト週間」

前期の期末テストが始まった。

学年に応じて1日1教科か2教科のテストが、今週と来週の2週間。
そのため時間割も特別なものになる。

この期間は、テストを実施しない1から3年生のみが通常授業となり、私が担当する体育・音楽・日本語のレッスンも1日1・2コマということになる・・・空き時間多数。
でも勤務時間厳守が教育省から言われるようになり、「さあ、帰ろうか!」なんていう訳にはいかない。

他の先生も同じような状況で、学校は何ともゆるーい雰囲気に包まれている。
こんなお国柄なのに、勤務時間終了までは仕事がなくても職員室に座ってるなんていう、何とも不思議な現象が起きているのだ・・・


先日の器械体操のステージショー。
保護者にも先生たちにも大好評。
「キョウコミス、あれすごいよ!」って、みんなが声をかけてくれる。
いやいや、すごいのはキョウコミスではなく、島のお子様方ですよー。

でもこれで体育ってどんなものか、ちょっと周知ができたかもしれない。

機嫌を良くした校長からは、7月に行う予定のSPORT MEET(運動会)で、もうちょっと派手にアレンジしてやって欲しいとのリクエストが。
今回は体操着だったけど、衣装も新調してやりなさいって、かなり乗り気。

それはそう。
私ももう1回やりたいんだー。
だって、ビデオ撮り忘れちゃったから。

ショーが始まる前にみんなに散々写真撮らされて(みなさん緑色の一帳羅で集まったから)、メモリーがいっぱいになっちゃったのでね。

そして、出られなかった子たちもみんな、出してあげたいなって思う。
どうせ大した人数じゃないし。
日本の運動会みたいに、音楽に合わせてみんなで演技したら、やっぱり気持ちがいいものね。
きっと子どもたちにも、良い思い出になるでしょ。

先生たちもやりたいって言い出した。
大きなピラミッドを作りたいんだって。

いいですよー。では、やりましょう。
でも怪我には気をつけて下さいね。

お調子者のマニックと、アイーシャ先生。
先日のイベントの司会だったディベヒ語の先生コンビ。
(島ではカラフルな色でタイト&短い服を着る女性も多いけど、敬虔なイスラムの女性はこんなふうに、全身真っ黒で体のラインが見えないゆったりとしたヘドゥンを着ている。)

この2人が「ピラミッド作ろうよ」って突然言い出してしゃがみこんだ。
アイーシャ先生にそこまでされたら、乗らないわけにはいかない!
いいですかー?かなり重たいですけど。
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インド人の先生が走ってきて、ケータイで写真撮影。
みんな結構乗り気じゃないですか。

じゃあ、先生ピラミッドもつくろうね。
子どもたちが、「やっぱり先生たちには敵わないな」なんて、びっくりするようなすごいのを!


どこかの家から今日も、リコーダーの音色が聞こえる。

前期には左手の指遣い(シ・ラ・ソ・ド・レ)を終えて、今は練習曲を学習中。
「さよなら」「かっこう」「ぶんぶんぶん」「ちょうちょ」なんていう、日本人におなじみのメロディが、モルディブのはずれのこの島にも響く。
何だか不思議。

そしておもしろいのが、日本でも子どもたちが必ずやる、「救急車」。

この島に唯一ある4輪車両が救急車。
でもサイレンは鳴らさない。
だって他に車はいないし、急いでも急がなくても、診療所までの時間はかわらないし。
(しかも今現在、4月までいたインド人先生が国に帰ってしまって医師不在)

そんな救急車のサイレンの音を、子どもたちがリコーダーで吹くのだ。
「ピーポーピーポー」って。
どこで聞いたことがあるんだろう、サイレンの音。

子どもって世界中どこでも同じなのね。
かわゆいな。


体育に、音楽に、日本語に、そしてゴミ拾いに・・・
私が伝えたものが、こうやって島に広がっていく。

いつまで続くかわからないけれど。

でもそれって、とてもうれしい。

前期が終わったら、後期が始まる。
年が明けたら3ヶ月で帰る。
最後はバタバタするんだろう。

つまり勝負は、今度やってくる後期ってところ。
そう思うと、残された時間はごくわずかだな。

タームホリデーは、1週間足らずだけれど。
この間にリフレッシュして、またこれからに備えよう。

「ああすればよかったな」なんて、後悔しないように。
思う存分楽しんで、やり切ろう。

長い夏休みのような、でも修行のような、一生に一度のこの大きなチャンスを。
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by skr201 | 2010-05-18 02:04 | Trackback | Comments(2)

329日目 「モルディブでも子どもの日」

モルディブにも子どもの日があるらしい。
本来は5月10日らしいけれど、日程の都合で15日(土)にイベントが行われた。

1から5年生の子どもたちと幼稚園児が、港の特設ステージで踊ったり、ゲームをしたり。
「ついでに音楽と体育でも何かやってよ!」なんて校長に言われて、私も参加することに。

音楽はリコーダーを。
1月に始めたリコーダー指導。
4,5年生はかなり伸びてきた。
ただ音を出すだけれはなくて、「美しく奏でる」ことができる児童が数名。
彼らをピックアップして、2曲弾くことにする。

体育では、器械体操を。
これもまた各学年の上手な子を数名選んで、できるようになったことを発表しよう。
かっこいい音楽にのせてちょっとアレンジすれば、見栄えがするでしょ。

ということで。
練習期間は一週間。
でも、授業で扱ってきたことだから、すぐに形になった。

そして迎えた当日。
午前中の段階で、私はまだ開始時刻もスケジュールも知らされていない・・・
でもまあとりあえず、午前中は練習ができるというので、港に向かう。

港には出来たてほやほやのステージ。
聞いてたサイズよりもかなり小さい。
これはちょっと隊形変更しなくちゃだわ・・・

午後になって雨が降ってきた。
それもけっこうな長雨で、せっかくのデコレーションもびしょぬれ。

でも雨雲が通り過ぎるのを待って決行するのだと言う。
そして、1時間おくれのスタート。

まずは、開会早々リコーダーグループが登場。
5年生の3人の男の子。
本番に強いのね。きれいな音が港に響いたよ。
ムービーを撮ったので写真がないのです、ごめん。

続いては器械体操。
「Go West-♪」って曲に載せて、かっこうよく決めちゃおう!
(写真は事前に撮ったもの)

①まずは得意のブリッジ(5年生)
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②3ポーズその1(4年生)
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③3ポーズその2
④イス(1年生)
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⑤飛行機(4年生)
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⑥個人で得意技披露(4年生)
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⑦最後はピラミッドで(1年生と4年生)
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途中何度も拍手が起こった。
やっぱりこうやってビシッと揃えるとかっこいいね。

これまで体育なんてやったことがない子どもたちだったけど、あっという間にここまでできるようになった。

やっぱりできるようになるって嬉しい。
「見て!」「できたよ!」楽しんでくれるから、そんな姿を見ていると、ここに来て良かったなと思う。

先輩隊員に、モルディブでも器械体操ができるというアイディアをもらった。
同期隊員に、組み体操のノウハウを教えてもらった。

この2人がいなかったら、こうやってステージショーもできなかったんだよね。
そう思うと本当に、人生って偶然の出来事で紡がれていくからおもしろい。
みなさんどうも、ありがとう。

ここでさらに嬉しいことが!
なんとイベントの最後に、校長や他の先生がスカウトの子どもたちに呼びかけて、ゴミ拾いをさせてくれたのだ。
嫌な顔せずにゴミを拾ってくれた子どもたち、ありがとう。

イベントの最中も、気になって仕方なかったのがゴミ。
出店で食べ物を買っては、景品をもらっては、当然のようにポイポイ捨てる子ども、そして大人。
まだまだこの程度の認識なのね・・・
一緒にゴミ拾いをしたハズの子どもたちだって、捨てる捨てる。

だからすごく嬉しかった。
校長先生の中にも、何か芽生えたのよね。

こうやって何かのイベントの後にゴミを拾うなんて、しかもモルディブ人の口からの提案で行われるなんて、この国の歴史上初めてのことなんじゃないかな?
それくらい画期的な出来事。

そうやって子どもたちとゴミを拾っているとき。
釣りに行ってたサヌーンがまた、魚を持ってきてくれた。
うれしいな、ありがとう!

今日は塩味をつけたら、ニンニクで香りをつけた多目の油で焼いてみた。
やっぱりモルディブでご馳走と言えば、魚。
肉ではなーい、魚がおいしい!

まったく今日は気持ちの良い日だなあー

日頃の活動が、報われたような気がするし。
魚だってもらえたし。

この島での活動の意義。

そんなものを考えると、いつもどんよりしちゃうんだけれども、こうやって楽しめたらそれだけでいいのかもしれない。
そして、少しずつでもみんなの意識の中に浸透していけたなら・・・
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今年のイベントではこうやって、みんなで緑色の衣装を着た。
(青いのは体操着)
毎回イベントごとに色が決まっていて、みんなで揃えるのがケヨドゥー流。
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by skr201 | 2010-05-16 02:50 | Trackback | Comments(4)

328日目 「ひみつ」

誰にだって秘密はある。
(こんなタイトルの韓国映画もあったね)

特にこんな小さな島で暮らしていると、秘密もどんどん増えてしまうもので・・・

日本は狭いと言うけれど。
その比ではなく狭いこの島では。

「きのうは~時まで部屋の電気がついてた」とか、「豆電球じゃなくて、電気を全部消してたけど、なんで?」とか、「ディベヒ語で電話してたけど、相手は誰だ?」とか、そんなことまで問いただされる日常。
果ては庭に置いてあるゴミ箱の中身までチェックされ。

気が付けば部屋の外にはハシゴが置いてある。
ハシゴに昇ってみると、私の部屋とシャワールームが丸見え。
まさか、そんなことは、あるまい・・・。
忌まわしき想像図を振り払う。

島にはインド人の先生もいるけれど。
日本人、しかも女性という外国人の存在はまだ、珍しいよう。

日本であれば、たくさんの人間と情報と時間の波に飲まれて、放っておいてもらえることが、ここではそうはいかない。

500人の目に見られ、500人の口にささやかれる。

誰にも知られないようにするか。
それとも500人に知られるか。

そんな二者択一。

だから秘密が増えてしまう。
こうやって1人で抱えるってのは、結構しんどいのだけれども。

秘密を秘密のままにするには、それを嘘で守らなくてはいけない。
ひとつ嘘をついたら、その嘘を守るためのもうひとつの嘘を。
最初の秘密、ひとつ目の嘘、2つ目の嘘・・・
嘘ばかりがどんどんと増えていく。

嘘をつくとすぐに顔に出ちゃうし。
何とも後味が悪いから。

できればつきたくないのだけれど。

秘密を守るための嘘。
自分を守るための嘘。

これって、正当防衛のひとつになるかな。
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秘密をしまっておける小箱でもあったらいいのにね。
「鍵を閉めたらもう開きません」って。
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by skr201 | 2010-05-15 00:49 | Trackback | Comments(2)


モルディブでの島生活  +日本での日々の記録    -under the same SKY-
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