ちきゅう



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373日目 「フワフェン(夢)」

サッカー大好きなこの国の人たち。
自国は参加しないけれども、首都も地方島もW杯モード一色。
職場にも、ホタにも対戦表のポスターが貼られ、ご丁寧に全試合の結果が書き込まれている。

ゲームが始まるのは、16:30、19:00、23:00。
その後2時間は、道行く人の数が、ぐっと減る。
みんな家かホタ(食堂)かマルカズ(体育館)の大型スクリーンで試合観戦。
ゴールが決まると、島のあちこちから歓声が聞こえてくる。

29日は、日本vsパラグアイ戦。
学校でも子どもたちが声を掛けてくれる。

「今夜は日本戦だね!日本の国旗をほっぺに描いて応援するよ」

世界のどこかにある、小さな国、日本。
車のないこの島では、日本車も当然無いので、知っている日本企業といえば、ボートのエンジンのYAMAHAくらい。
日本の電化製品は高いので、最近はアジアの新興国の製品が家に並んでいるし。

「日本は中国の一部なのか?」
「南アフリカとは近いんでしょ」
大人が真顔でそんなことを聞いてくる。
その程度の認識だけれども・・・

この島には年に数回、新隊員が語学研修に来る。
そして、日本人の教員が1人いる。

だから、そうやって日本を応援してくれる。
これってとっても、ありがたい。

29日モルディブ時間19:00。
27日にやって来た新隊員のうち4人と、マルカズへ向かう。
そこでは全試合を上映しているのだ。
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プロジェクターを体育館の壁に投影させる。
スクリーンは無いけれども、それだけで十分きれいに見える。

「日本は負けるよ」
始まる前から、そんな冷やかしのメール+電話、多数。

でも試合中、日本のGKがセーブすると、拍手が起こる。
日本選手がシュートを放ち惜しくも外れると、「あーっ!!!」という大きな声とため息。
PK戦で日本がシュートを決めると、大きな拍手が渦巻いた。

そして、試合後。
「デラ・ヌワッチェ」(悲しまないでね)、「マッサラ・ネイ」(問題ないよ)、「日本は良くやったね」っていう、なぐさめの言葉+メール+電話、もっと多数。

やっぱり今回も、島のみんなに励まされた。


ケヨドゥーのみなさん、ありがとう。
そして決勝トーナメントまで連れて行ってくれた日本代表のみなさん、もっとありがとう!

子どもたちが作ってくれた日本の国旗。
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最近学校で流行っているのは、Tシャツ作り。
もらったものは、こうして壁に貼っている。
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やっぱり一番人気は、アルゼンチン。
みんなMESSIが大好き。表と裏。
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by skr201 | 2010-06-30 03:50 | Trackback | Comments(0)

372日目 「カツオ」

今日も空は曇り空。
時折雨雲がやって来ては、すごい勢いで雨粒を落とし、島を濡らして行く。

なので、月が見えない。

今夜の月齢は15.8。月の出19:58。
いつもならビーチで「月待ち」をして、ようやく姿を現したその神秘的な姿に、見入っている頃だけれども。

諦め切れない私は、それでもビーチに向かう。
向こうの空には雨雲。
じきにまた、通り雨がやって来るだろう。
でももしかして、雲の合間から、ちょこっとでも見えるかもしれない・・・

知り合いの家の前を通り過ぎたとき。
「キョーコ?」と、声が掛かる。
「オーイ!」と返事をする。

「魚欲しい?」と、おばさん。
「最近自炊してるから、欲しい!」と、即答。
「何匹欲しいの?」
「1人で食べるから、1匹でいいよ」
「家に冷蔵庫あるの?あるなら2匹持ってきな!」

こうして、とれたてのカツオを2匹頂いた。
このおばさんの息子さん(クッベー)がついさっき、漁から帰って来たところだという。
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(上がフラッシュあり、下がなし)

日本で見るカツオよりはずい分と小ぶりだけれども、身が太っていておいしそう。
触ると弾力があり、プリプリしている。

さあ、どんなふうにして食べようかな。

島の人はぶつ切りにして、煮込んでガルディアにしちゃう。
でも日本人としては、赤身魚独特の血のような鉄のような味を、存分に味わいたいところ。

ひとつは「カツオのたたき」かな。
あともうひとつは、何にしよう。

新鮮な食材を前に、何を作ろうか悩めるのも、ある種の贅沢よね。
手に入る食材も調味料も調理器具も、ものすごく限られてるけど・・・

今日はもう遅くなってしまったのでまた明日。
こんなのが作れるといいなって、希望的観測。
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by skr201 | 2010-06-29 04:05 | Trackback | Comments(2)

371日目 「満月だってのに」

島暮らしの楽しみのひとつ。
それは水平線から昇ってくる、大きな黄色い満月を眺めること。

水平線がぼわっと黄色く輝き出す。
それはこれらから素敵な天文ショーが始まる合図。

そしてそこから大きな大きなまあるい月が顔を出す。
その瞬間は何とも、わくわくするもので。

時折雲に隠れたりしながら徐々に上っていく月を、いつまでも眺める。
ビーチで波の音を聞きながら。

お気に入りの音楽も一通り聞き終わって、月も高度を上げていつもの白い月に戻った頃。
「今夜はこれくらいにしようか」って、家に帰る。

そんな私の大好きな満月(の前後数日)の夜も、ここのところ雨続き。

26日(満月) 月の出18:22、月齢13.8 深夜になってようやく見えた
27日 月の出19:11、月齢14.8 月の出は何とか見えたけれどもその後は雨

前回は毎日のようにビーチで数時間過ごしていたけれど。
今回は連敗続き・・・

明日の夜こそ見えるといいな。
モルディブで見られる満月は、あと7回。

ちなみに明日28日は、月の出19:58、月齢15.8(マーレ)です。
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by skr201 | 2010-06-28 00:20 | Trackback | Comments(0)

370日目 「Malcella」

先日ここでも紹介したイタリア人女性マルチェーラ。

2年前に近くのリゾートに来て、アイランドホッピングでわずか1,2時間ほど滞在したケヨドゥーに魅せられ、移住しようっていう女性。

今はビーチの目の前に家を建築中。
イスラム教徒になりたいと、コーランを勉強したり断食したりと、とても熱心。
母国イタリアでの仕事も辞め、単身ケヨドゥーにやって来た。

なんて情熱・行動力!
こんな彼女はおもしろい人生を送ってるに違いない。

ちょっと興味があるのだけれど、彼女が話すのは、伊・仏・アラビア語。
私が話せるのは日・英・ディベヒ語。
共通言語がひとつもない。

しかし私たちには共通点があった。
「先進国」と自負する国の人間が多少なりとももっているもの。

・・・それは、環境に対する意識。

例えば日本人ならば、ペットボトルを平気で路上には捨てない。
紙オムツを海に捨てには行かない。
そういうこと。

いつかバックパッカーのフランス人男性がこの島にやって来たことがあった。
ネットオークションで落札した往復30ドルくらいの超激安チケットでモルディブまで来て、マーレのジェティーからたまたまケヨドゥー行きの船に乗ったという、超ツワモノ。
(普通はこんな僻地に偶然たどり着くことはない)

彼や島人と釣りに行った日のこと。
タバコの吸殻を当然のように海に捨てる島人に彼は言った。
"Respect the Earth!"

とても印象に残るシーンだった。
そして思った。
ある一部の国々の人間が共有している意識があるってこと。

どうやってマルチェーラと意思疎通をはかろうか考えていたとき、ふとその日のことを思い出した。
そうだ、ビーチクリーニングに誘ってみようって。

1人だけれども、決してさみしそうではなく、自分の時間を楽しんでいるように見える彼女。
港で偶然見かけたときに、声を掛けてみた。
英語・ディベヒ語をめちゃくちゃに混ぜ、ついでに身振り手振りも加えて。

「いいよ」って即答の彼女。
「じゃあ、金曜日の5時に迎えに来るね」って別れた。

そして金曜日。
バローを貸すのを嫌がるバッパに、お茶をご馳走してご機嫌を伺い、許可を得る。

時間ぴったりに集合。
この辺がモルディブ人とはちがう。

特に交わす言葉は無い。
私がバローを押しながら歩く。
彼女が道すがらゴミを拾う。
そんな風にビーチヘ向かった。

途中で建築中の家も見せてもらって。

ビーチには波が運んできたたくさんのゴミ。
どうするかなって何気なく見ていると、紙オムツにも躊躇することなく拾ってる。
(島人は「きたない!」とか言って触らない)
さすがすごいです、マルチェーラさん(写真奥)!
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今日もバロー1台じゃ間に合わず、2往復したところで終了。
「あーつかれた」って彼女が、ディベヒ語で言った。
結構話せるようになったんだね。

それからホタでお茶をして、第1回目の日伊合同ビーチクリーニング(これにモルディブが入っていないのが不思議・・・)は終了。
第2回目にも、付き合ってくれるかな?
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by skr201 | 2010-06-27 00:46 | Trackback | Comments(0)

369日目 「日本戦・その後」

24日のW杯日本戦。
ケヨドゥー日本代表の私は、帰国隊員が置いていったサムライ・ブルーのユニホームを着て、スタンバイ。

夕方港に行くと、みんなが声を掛けてくれる。
「日本はきっと負けて敗退だよ」
「いや、きっと勝つから!」
「じゃあ勝ったらコーラ奢ってね」

いいよ、いいよ。
勝ったら好きなものおごってあげる。

船が漁から帰って来る時間。
港にはたくさんの魚が入ったバケツと、久しぶりに見るエイ。
これの皮をはがして、ボドゥ・ベル(伝統舞踊で演奏する太鼓)をつくるのだ。
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ダメもとで今日も声を掛けてみる。
「魚ちょうだい!」って。
すると、小さなライ・マスがもらえた。
おまけに下処理もしてくれた。

エイも見たしライマスも手に入ったし・・・。
何だか良いことがありそうだ!

クリケットをしていたインド人の先生たちも集まってきた。
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SIJO sirは4年間のこの島の勤務を終え、来週インドに帰る。
さらに勉強をして、キャリアアップに繋げるのだと言う。
良くしてもらったので、さみしいな。

最後なので記念撮影。
あ、私まだ白いわ、よかった♪

夜も更けた23:30。
いよいよキック・オフ。

部屋にはテレビが無いので、大家さんの家の居間のテレビを見せてもらう。
毎日そこで寝ているバッパも、日本戦を無理矢理見ることになった。
ごめんね、でもムヒンム・カメ(大事なこと)なもので・・・

日本がシュートを決めるたび、ケータイが鳴る。
でも出ない。今ちょっと取り込み中だから。
みんな日本戦を見てくれているらしい。

サッカー大好きな島人はマルカズの大型スクリーンで観戦しているけど、夜中にそんな所に1人で行く訳にも行かない。

そして、日本の歴史的勝利で試合が終了。
またケータイが鳴り出した。
夜中の1時半だってのに・・・

一夜明けた25日。
きのう寝ていたのを起こしたバッパを含め大家さん一家をホタに誘い、お茶とお菓子をご馳走する。
途中で会ったタイミングの良い人たちも連れて。

総勢15人くらい。それにそれぞれの子どもが加わる。
それでも約100ルフィア(800円)。

「おごったんだから次の日本戦も応援するって約束してよね」
「じゃあ次勝ったら、今度は食事をご馳走してね」
ほんと、今度は豪勢な食事を振舞いたいもんだ!

みんなは珍しく「ありがとう」を連発して帰って行った。
めったに聞けないモルディブ人の「ありがとう」を聞いて、私も満足。
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by skr201 | 2010-06-26 00:18 | Trackback | Comments(2)

368日目 「お箸の世界」

島でごちそうといえば魚の丸焼き。
ミルス(唐辛子)で作ったソースを絡め、ココナッツの皮を燃料に炭焼きのように焼く。

島流はもちろん、手で食べる。
ただし熱いと食べられないので、少し冷ましてから。

最近は自炊なので、魚が手に入った日は、フライパンで焼く。
炭焼きほどはおいしくないけれど、まあそれでも、ごちそう。
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そして気がついた。

お箸って魚を食べるのに、とても便利だということ。
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魚を食べるには、皮をはがす、骨から身をはがすなど、割と高度な手先の動きが必要。
これは例えば、フォークだけではまかなえない。ナイフもつけないと。

でもフォークとナイフでは、お箸ほど細やかな動きはできないのだ。
小さな骨を除く時など、この組み合わせじゃ食べにくい。
それに焼き魚を食べるのにナイフとフォークなんて、何だか大げさだし。

そう考えると、お箸ってすごい。
たった2本の小さな棒だけれども、その2本が生み出す動きのバリエーションって、結構な数になるんだと思う。
東アジアの生んだ食文化の奥の深さを、アジアの南端で実感する。

そんな私のお箸使いを、島の人は不思議そうに見る。
「すごいね」「今度教えてよ」って。
そうだね、いつか日本語の授業でやってみよう。
マメ掴み競争でもしようかな。

そしてもうひとつ。

島の人はスパゲティを茹でるとき、半分に折ってからゆでる。
フォークじゃなくて手で食べるから、短い方が食べやすいんだろう。

日本から送られてきた「そうめん」を食べていたときのこと。
匂いを嗅ぎつけてやって来たラフハーン(1年生)が味見させろというので、食べさせる。

すると。
そうめんをすすれない。

口からそうめんが半分以上出た状態で、もそもそやっている。
きたない!お行儀が悪いでしょ!

「すする」というディベヒ語が分からないので、こうするんだとやってみせるが、どうも出来ないよう。

そういえば、モルディブには「長い麺」の料理はない。
ならばできなくでも仕方がないか。

というか、長い麺を「すする」のは、お箸の文化圏だけじゃないの?

中国や台湾にはある。
韓国にもある。
ベトナムにもあった。

あとは、どうだろう・・・。

とにかく、麺がすすれないから、スパゲティを半分に折ってから茹でるんだろう。
ラフハーヌを観察していて、そんな結論に達した。
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by skr201 | 2010-06-25 00:41 | Trackback | Comments(0)

367日目 「カメの散歩」

23日は1日中雨だった。

気温は29度。
30度を切るとだいぶ涼しく感じる。

洗濯物が乾かなくて困る。
体育は雨の合間に2コマできたけど、最後の1コマは大雨だったので、教室内でジャンケン大会のち腕相撲大会。
子どもたちは絶叫!しばし興奮状態に・・・

トーナメントには私も参加。
子ども相手にも手加減はしない。
優勝したところで担任の先生(女性)と決勝戦にのぞんだけれども、あっけなく負ける。

島の女性は体格が良い人も多く、まだまだ敵いそうにはない。
負けたのに安心する。
よかった・・・

学校からの帰り道。
島の道路は水浸し。

雨が降るとずぐに大きな水溜りが出現するけれど、水が引くのも早い。

今日はカメの散歩現場に遭遇。
いつもは家の中で飼っているカメを、雨が降るとこんなふうに散歩がてら泳がすのだと言う。
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この子は7年生のフィローシュ。
先日ここでも紹介した、アルゼンチンの手書きのユニホームを着ていた男の子のお兄ちゃん。

そう、このフィローシュがあのユニホームを作ったのだ。
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by skr201 | 2010-06-24 19:41 | Trackback | Comments(0)

366日目 「芽が出た」

先週に引き続く縄跳びブーム。

今日は時間を持て余す10年生の子に、ちょこっとやらせてみた。
マテイとアフマドとファイヤー。
これがびっくりするくらいに、できない。

3人ともサッカーが上手だし、運動能力は低くないと思う。
でも、縄跳びの前跳びができたのは、3人のうちマテイだけだった。
「よくできたね」ってシールをあげる。

でも要領を得ず、上に高くジャンプ。
だからそう何回もは続かない。

まあ、縄跳びができなくたって、人生において困ることなんて、そうはないだろう。
でも、体の使い方って、経験に左右されるところが大きいんだってことが改めて分かった。


子どもたちが家に帰る時間。
「家で練習して来るから」って縄跳びを持って帰るので、空になる用具入れ。

仕事を終えて家に帰る。
家の前のメインストリートは、子どもたちの遊び場。
縄跳びを練習する声と、ジャンプする音が聞こえる。

今日も昼ごはんをつくっていた時。
「キョウコ・ミスー!」と呼ばれる。

部屋着のままだけれど、いいやって顔を出す。

前跳びが100回以上できたとか、交差跳びができるようになったとか、みんなが一斉に喋り出すのでよくわからないけれど、とにかくがんばっているよね、みんな!

そして、4年生のナーシドゥが嬉しそうに言う。
「あの花の芽が出たよ」って。
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先週の水曜日に、一緒にアサガオの種をまいた。
パッケージの写真を見て目を輝かせるナーシドゥ。
見たこともない花だもんね。

「自分にも種を少し分けて欲しい」って、家に数個持ち帰った。
なんてかわゆいのかしらっ!

ナーシドゥが穴を掘り、私がそこに種を置いていく。
あれから毎日、「まだかな、まだかな・・・」って、心待ちにしていた。

自分が小学校1年生だった頃を思い出す。
何かを育てるって、こんな気持ちだったね。

生まれたばかりの小さな芽。
誰にも摘まれませんように。
大きくなってきれいな花を咲かせてね。
明日も一緒に観察しよう。

何色の花が咲くのか、楽しみだね。
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by skr201 | 2010-06-23 02:56 | Trackback | Comments(0)

365日目 「1年おめでとう!」

私たちモルディブ21年度1次隊は、2009年6月22日にこの国に赴任してきた。
あれからもう、1年。

23時すぎに空港に着いた。
国際空港とは思えない、小さな空港。

最初に目にしたのは、"Male International Airport"と、ディベヒ語で書かれた文字。
初めて目にする奇妙な文字の形に、すごい所に来たんだなと改めて思った。
そして、それを何となく解読して理解していた同期のYちゃんにもびっくり。

そんな日から365日が経ち。
いつの間にか後輩隊員の数の方が多くなった。

21日の深夜には、20年度1次隊の先輩たちがこの地を去り、22年度1次隊の5人が新たに赴任する。

新しい人がやって来ては、先輩たちが去り・・・
それはどうしようもないことなんだけれども、やっぱりさみしい。
そして、やがてやってくる自分の番のことを思うと、不安になる。

帰りたくない・・・

まあ、こっちでも色々なことがあるけれども。
でも日本と比べたら、よっぽど暮らしやすいんだもの。

帰らなくてはいけない約束なので、帰るけれども。
まったくどうなちゃうんだか。

さて、1年という月日が流れ・・・

モルディブ人並みに、ルーズな性格になった。
約束も守らないし、うそもつくし、ごめんねも言えないし。

「どうにかなるだろう」って、都合の良いようにしか考えられないし。
面倒なことからは、逃げ出す毎日で。

舌打ちが癖になり。
足の裏はモルディブ人よりも黒く。

まあ、とにかく。
1年の節目を無事に迎えられたことに、感謝します。

いつも支えてくれる仲間や先輩や上司に。
こんな私でも受け入れてくれる島のみなさんと子どもたちに。
現職としての派遣のチャンスをくれた、職場のみなさんに。
そして、やりたい放題の人生を、さらにやりたい放題に生きることを許してくれた家族に。

どうもありがとう。

残りの任期を全うできるように、地道に歩みを進めて行こう。
あと9ヶ月。
この貴重な日々を、大切に積み重ねていきたい。


今日は4年生のナーシドゥに、「秘密の手紙」をもらった。
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This is very secretと書かれた封筒の中には、国花であるバラの絵が数枚。
島にはバラの花なんてひとつもないけれども、これもイギリス統治時代の名残なんだろう。

こんな子どもたちとの関係も、大切にしていきたいな。
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by skr201 | 2010-06-22 02:51 | Trackback | Comments(2)

364日② 「バケツ1杯の水」

この島では1日に2回停電がある。

朝の6時と夕方の6時。
島で唯一の発電所で、何かを交換する時間帯だとかで、毎日の恒例行事。
いつも数秒、長くても数十秒で電気が復帰するので、特に困ることはない。
PCの作業でもしていない限り・・・

ところが今日、いつもとはちがって14時過ぎに電気が止まった。
いつものようにすぐに点くだろうと思い、大して気にもしない。
でもこれが、なかなか点かないのだ。

そういえば、さっき島内放送で、電気がどうのこうのって言ってたな・・・
こういう面で私は、情報弱者。
テレビやラジオなどのディベヒ語は、まだよく分からない。

今度ツナミが来るときには、どうか通訳して欲しいな。
逃げる場所なんてどこにもないけれども・・・

ちょうど職場にいた時間。
ファンカー(天井の扇風機)の回らない教室なんて、暑すぎて居られるもんじゃない。
もうすぐ勤務時間も終わるし、帰ることにしよう。

まあそのうちすぐに、回復するだろう。
まだそう思っていた。

家に帰る。
条件反射で、ファンカーのスイッチを入れる。
そうだ、停電していて点かないんだった。

もしかして!?
水道の蛇口をひねる。
ポンプで水を汲み上げているんだから、もちろん何も出てこない。

そうか・・・
停電ってこういうことだったね。

エアコンがなくたって何の問題もないけれど、ファンカーの回らない部屋なんて大問題。
風の吹かない34度の温室に、座っていられるわけがない。

とりあえずは庭のジョーリに座り、ボーっとしてみる。

いつもならシャワーを浴びて、ご飯を食べて、昼寝をする「至福のとき」。
そのすべてを我慢するなんて・・・悲しすぎる!

その時井戸が目に入った。
そうだ、この家には、井戸があったんだった。

とりあえずバケツに1杯の水を汲んだ。
さあこれを使って、何ができるかな。

まずは手を洗おう。
そして腹ごしらえ。

常備している飲料水をつかってパスタを茹で、「たらこスパゲティー」のソースをかけて食べる。
食器を洗うのは井戸水で。

次はシャワーを浴びよう。
大きなペットボトルの底の部分を切ったひしゃくで体に水をかけ、シャワー代わり。
こんなわずかな水の量でも、だいぶスッキリする。
石鹸で体を洗って流しても、まだ水は余る。

歯磨きをして、トイレで用を足して、流して。

ここでバケツ1杯の水が尽きた。
私は2杯目の水を汲み、脱いだ服を洗濯した。

*    *    *    *    *

いつだったかこんな話を聞いたことがある。

どこかの国に派遣された隊員が、1日に使える水の量は、まさにこの「バケツ1杯」だったという。

朝から晩まで、たったバケツ1杯。
食事も、トイレも、シャワーも、何もかも。

現代日本の便利な生活に慣れた私たちには無理難題。
でも、その隊員はいつしか、「バケツ1杯の水」の利用法を編み出し、生活できるようになったのだという。

私は数十分で使い果たしちゃったバケツ1杯の水。
どうやったら1日持つのかな。

そんなことが妙に知りたくなった。


そして15時半を過ぎた頃。
1.5時間ぶりに、めでたく電気が復旧した。

まず始めにしたこと。
もちろん、ファンカーの真下で昼寝!
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今回大活躍の井戸さまさま。
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by skr201 | 2010-06-21 03:45 | Trackback | Comments(4)


モルディブでの島生活  +日本での日々の記録    -under the same SKY-
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