ちきゅう



<   2010年 09月 ( 15 )   > この月の画像一覧


464日目 「じゃんけん」

日本人なら誰でも知っている「じゃんけんぽん」。

グー・チョキ・パーの3つの手で、いとも簡単に勝負がつく。
能力にも権力にも左右されない、「運」が物を言う世界。
(じゃんけんで勝つ方法なんてのがあるらしいけれど)

例えば順番を決めるとき。
勝ち負けをはっきりさせたいとき。

じゃんけんってとっても便利。
日本では日常生活にすっかり溶け込んでいて、その便利さなんて感じたこともなかったけれど。

外国では、じゃんけんってあまり通じない。
"Rock Sciccors Paper"とも言うけれど、日本人以外がじゃんけんしているのって見ないし。

だからここに来て最初に感じたこと。
じゃんけんがないと、何て不便なの!ってこと。

授業中に順番を決めるとき。
どっちのチームが先攻か、誰からどっち回りにはじめるのか。

1つしかないものを、誰が手にするのか決めるとき。
「欲しい人いる?」なんて言うとみんなが手をあげる。

じゃんけんがないと、一体どうやって決めたらいいの??
1人ひとり言い分を聞いて「じゃあ君に」って決めるのは時間がかかり過ぎる。
不平不満も出てくるし。

そんなときに「じゃんけん」って、とっても便利。
わかりやすくって、納得しやすい。
勝負が決まれば誰も文句も言わないし。

いつだったか子どもたちにじゃんけんを教えた。
今では1~5年生までの浸透率100%!

「ジャン・ケーン・ポン!」
「アイ・コーデ・ショ!」
って、みんな発音も日本人みたいに上手だよ!

もうこれで、順番決めが5秒で終わる。
白黒はっきりさせられて、つまらない喧嘩もなくなった。

「じゃんけん列車」というゲームは、日本でもレクリエーションの時間によくやっていた。
こっちでもみんな大好き。

子どもって好きなものは何回でもやりたがる。
だからここ数ヶ月、音楽や雨天時の体育の時間には、ずーっとじゃんけん列車をやり続けている。

運動が苦手でも。
いつもは控え目でも。
じゃんけんの世界では、誰でもチャンピオンになれるチャンスがある。
(チャンピオンは全員で連なって作る長い列車の先頭になれるのだ!)

普段は怖い顔で子どもたちを睨みつけている先生たちも。
一緒にこのゲームをやる時には、子どもみたいにかわいい顔して笑ってる。

いいね、みんなで楽しめるこういうゲーム。
そしてすごいね、じゃんけんって。

f0204584_1156515.jpg

2年生の子どもたち。
今日のチャンピオンはNafhaa(港の前のフィハーラのお嬢さん)!
[PR]
by skr201 | 2010-09-29 02:38 | Trackback | Comments(0)

462日目 「ドクター・フィッシュ」

先日郵便物を投函しに行ったお隣のFelidhoo島。
アトール(環礁)*・キャピタルであるこの島には郵便局や病院などの公共施設がある。

*モルディブには小さな島の集まりである「環礁」が20あり、それぞれ日本語の「あいうえお」のような名前で呼ばれている(「あ環礁」「い環礁」・・・という感じ)。
私が暮らす"Vaavu Atoll"は言わば過疎地で、4つの住民島に2,000人足らずが暮らしているのみ。
ちなみに面積わずか1.7k㎡の首都マーレには、総人口約30万人のうちの10万人が暮らしているというからすごい!
f0204584_240889.jpg

(海に不自然に浮かぶ人工島Male)

Felidhoo島はキャピタルだけあって、我が島ケヨドゥーに比べたら、物が揃っている。
きれいな学校や病院やミスキーなどがあるのは先日も紹介した通り。

この他にも、ウチの島にもないものがある。
いや、これはどこの島にもそうそうないかもしれない・・・

それは、通称「ドクター・フィッシュ」と呼ばれる魚。
人間の皮膚を食べるという、あのお魚ちゃん。
f0204584_2412226.jpg

この島のゴミ捨て場に、小さな池がある。
(去年そこで財布を落とすという事件があったけれど、良い子に拾われて無事に戻ってきた)

水深数十cmの、池というか水溜りというか、小さな水場。
近くでごみを燃やしているので、衛生的にはかなり汚いと思う。
色々な汚物や燃焼時に出る有害物等も流れ込んでいるだろう・・・
そこに棲んでいるのだ。

「手を入れてみなよ」という友だちの言葉で、恐る恐るトライ。
そうするといつかテレビで見たように、小さな魚が寄ってきて、皮膚の表面をつっつき始めた。

くすぐったい。
そして見た目が何だか気持ち悪い・・・

でもすぐに慣れてきて、「では今度は足を・・・」と入れてみる。
さらに大量の魚が寄ってきて、パクパクもぐもぐおいしそうに食べている。
f0204584_2433374.jpg

魚がつついた所を見てみると、一皮剥けて何だかツルツルになったような(気がする)・・・
これはおもしろい!もっとやってみないな。
こうなったらあちこち浸けてみたいけど、ここはゴミ溜めなんだと思いとどまる。

最近ではこの魚を使ったエステや温泉もあるらしい(もちろんこの国のことではない)。
箱根のユネッサンでは、トルコのハマム(公衆浴場)を模した「ドクターフィッシュ風呂」なるものがあり、結構な人気だとか。

ちょっとこの魚について調べてみた。
・学名はガラ・ルファと言い、「ドクター・フィッシュ」というのは登録標章である。
・西アジア(ヨルダン、チグリスユーフラテス川流域、トルコ共和国のカルガン地方の温泉)に生息する。
・野生のものは他のコイ科の魚と同様に植物プランクトンや水生昆虫などを餌とする。
・温泉などの特殊の環境にも生息しており、餌が少ないため人間の皮膚の痛んでいる角質を見つけて舐めるように食べる。
・一般に魚類の生存水温は最高32度くらいだが、ガラ・ルファは37度くらいの高温でも生息することが出来る。
・トルコでは、古くからアトピーや乾癬(かんせん:慢性の皮膚角化疾患)、ニキビなどの皮膚病の治療に本種が利用されている。
・ドイツでは、ガラ・ルファ専門のテラピーがあり、治療が保険適用の医療行為として認められている。
・全長約10~14cm
(「熱帯魚wiki」より http://tropicalfish.zukan.in/?ZukanGarraruffa)

こんなものを見ていると・・・

エステに行きたい。
温泉に浸かりたい。
マッサージしたい。
韓国に行ってアカスリしたい。

こっちに来てから毎日水シャワー。
これじゃあ汚れも落ちないし。
お湯に浸かって水圧かけないと、むくみも取れない。

日本に帰ってからの、お楽しみだね。

*     *     *     *     *

f0204584_2451611.jpg

向かいの島から見たウチの島。
こんなふうに木が少ないので、とても暑い。
木があれば日陰ができる。
森があれば涼しい空間ができる。

なんでも2004年の津波に襲われる前には、もっと木々が茂っていたそう。
昼間だって木陰がたくさんあったそうだ。

日光が白砂の地面をギラギラと照らすので、下からもものすごい照り返し。
歩いているだけで日焼けする。
[PR]
by skr201 | 2010-09-27 02:48 | Trackback | Comments(0)

460日 「つれづれなる週末」

24日金曜日。

ピンク色のアサガオの花が開いた。
f0204584_19432848.jpg

以前に路地に植えたものが盗まれたので、今度は人目につかない敷地内で。
大家さんが植木鉢代わりのバケツも用意してくれた。

8月の末に撒いたのでまだひとつき足らず。
でももう背丈は75cmほどで、他にもたくさんの蕾をつけている。
やっぱりこの南国の気候がいいのかな。
ここ最近は豪雨に打たれてせっかく開いた花も破れてしまう。

週一のお楽しみの洗濯をしていた時のこと。
結婚式の招待状が届いた。

いつもお世話になっている、数学教員であるAshrafの式。
こうやっていつも当日に知らせが届くんだからすごい。
まあ予定なんて無いからいいんだけれども。
f0204584_19443081.jpg

こんな素敵なカード、よく作ったね・・・

お昼ごはんはアジーベ(Peoples Lifeの店主)の家へお邪魔する。
ここの1年生のお嬢さんが、私のよき遊び相手で、何だかんだと構ってくれる。
今日はミルスの利いた辛口パスタとテルリマス(魚を揚げたもの)と魚卵。

その後にはこうやって一緒に遊ぶ。
みんな上手なのよね、私なんてちっとも相手にならず。
f0204584_19571651.jpg

帰り道にビーチに寄ってみると、またゴミが。
ここでトマト・スパゲティをつくった誰かが、そのままゴミを置いて行った。
何とかならないもんかな・・・
f0204584_19575443.jpg

結婚式は20時半から。
ドレスにタキシードと、素敵なお2人☆
こんな離島でよくここまで出来るもんだといつも感心する。
f0204584_19552558.jpg

この日もずっと雨が降ったり止んだりしていたけれど、帰り道に雲の隙間に月が見えた。
月齢15.9の明るい月。

急いで家に帰って身支度を整え、ヨガマットと持っていつものビーチへ。
月明かりの下で歌う「天使たちのシーン」は、やっぱり良い。


25日土曜日。

アサガオの花が5つ咲いた。
でもまた大雨に打たれ、しぼむ花。
f0204584_19584214.jpg

今日のお昼は10年生のHatumaaの家へ。
彼女は近くのRakeedhooという島の出身。
過疎化が進み学校が閉校になってしまったので、去年この島にやって来た。

ご飯の炊き方がこの島とは異なるらしく、とてもおいしい。
なので度々、お昼をご馳走になりにいく。

あれやこれやとよく、私の世話を焼いてくれるHatumaa。
良い奥さんになりそうだ。
11月に学校を卒業したら、12月に結婚する。

その隣はRasheedhaの家。
彼女は17日(金)に女の子を出産し、3日後に島に戻って来た。
7時間の船に乗って・・・なんてタフなの、ママも赤ちゃんも!

まだ名前の無い赤ちゃん。
ひとつき経ったら名前をつけるのだという。
f0204584_19593411.jpg

お姉ちゃんになったRaisha(右)といとこのshaaya。
f0204584_2001429.jpg

ビーチに行ってみると、今日もものすごい風、うねる波、轟く風と波の音。
傘の下でそんなのを眺めていると、子どもたちがやって来た。
f0204584_2022872.jpg

「私ブリッジも縄跳びもできるんだよ!」
2年生のAalaaの妹が得意そうに話す。
お姉ちゃんが家で教えてくれたんだという。
f0204584_2032465.jpg

すごいね!
一緒に体育の授業ができたらいいな。
でも君が1年生になる頃には、私はもうこの島にはいないんだよ・・・

フィハーラで買い物をしたら、おまけにいつも駄菓子がもらえる。
今日もらったガムは、懐かしき「10円ガム」。
f0204584_2053281.jpg

なぜか「プーサン」って書いてある、Made in Indonesia。
しかも3個入り(本当は4つだよね?)。
味かなり甘め、そして10秒後には無味に。

そんなこんなで家に帰って来た。
アイス・ラテで一息つきながらブログの更新。
いま16時を過ぎたところ。

日が沈む頃にはまた、ビーチに行こう。
久しぶりにオレンジ色に染まる空が見えるといいな。
そしてその後にはきらきら輝く月を。
[PR]
by skr201 | 2010-09-25 20:08 | Trackback | Comments(0)

458日目 「雨の日って」

16日木曜日から雨が降りっぱなし。
もう一週間にもなる。

雨が降る風景を眺めるのは好きだけれども。
これはちょっと長すぎだよね・・・

この時期の観光客の方、お気の毒になあ・・・
この国唯一の観光資源であると言っても過言ではない美しい空も海も全く見えないこの一週間。

私の部屋の温度計も30度を下回る。
昼も夜も過ごしやすい気温。

洗濯物がカラッと乾かないのが困るけど、陽射しを気にせず外を歩けるのが良い。
水たまりの真ん中を、ジャブジャブって水しぶきをあげながら歩くのも楽しい。
雨上がりの雲の合間に、虹を探すのって夢があってわくわくする。

でも気温が20度台になると、夜の水シャワーが冷たくてちょっと躊躇する。
給湯器なんて贅沢なもの、もちろんこの島には(どこの住民島にも)ないから。


ところでこの国に来て感じたこと。
それは雨の日って体の諸機能の働きが鈍くなるんじゃないかってこと。

雨が降るとなんだか、ぼんやりしてしまう。
もうすっかり南国モードになった頭の中も、さらに雨の日モードが加わってもはや使い物にはならない。

計算ができない。
漢字が書けない。
英語も話せない。

そして迫り来る、睡魔!
夜更かし癖がいつまでたってもぬけないこの私が、24時前に寝てしまう。
これって摩訶不思議、なんで?どうして?

7時15分までに出勤してサインしなくちゃいけないのに、目が覚めるのは7時だし。
(それでも間に合うのが島スタイル)
学校から帰ったら、午後にもまたお昼寝。
寝ても寝ても寝ても、まだ眠たい。

食いしん坊の私が、お腹もあまり減らず。
ここ数日は、夕飯を食べていない。
消化機能も低下しているのかな・・・

外に出るのも面倒くさくって、家にこもってばかり。
これでまた「何で顔見せないのか?」って怒られる。


こんなふうに雨の日って、何だか調子が出ない。

しっとりした島の景色も素敵だけれど。
雨の日の島には色がない。
空も海もビーチも港も道も、全部グレーになってしまう。

やっぱりギラギラと照りつける太陽が恋しいな。

空を青く。
海も青く。
ビーチを白く。
木々を緑に。
夜空には輝く月と星を。

そして島中に、子どもたちの走り回る姿ときらきらした笑顔を。

そんなものを与えてくれる太陽。
あらゆる生命の源。
そして、元気のもと。

明日はどうか、顔を出してくれますように!
23日は満月だものね。
まんまるの月をのんびりゆっくりと眺めたいもんだ。

そういえば、22日は中秋の名月。
横浜ではこんなにきれいな月が見えたそう。
f0204584_218726.jpg

(毎日新聞より)
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20100923k0000m040078000c.html

*     *     *     *     *

校庭にそびえ立つ大きな大きな「ニカ・ガス」。
f0204584_1175192.jpg

晴れの日には強烈な日差しから、私たちを守ってくれる。
雨の日にはその大きな枝の下で、雨宿りをさせてくれる。

この木がなかったら、体育の授業だってできない。
みんなを見守ってくれる、とても有難い存在。

一体どれくらい長い間、ここに立っているのかな・・・


校庭は今日も、朝からの大雨で水浸し。
でもこんな大きな水たまりも、2,3時間もすれば消えてしまう。
f0204584_1183491.jpg

[PR]
by skr201 | 2010-09-23 01:26 | Trackback | Comments(4)

456日目 「日本語クラス」

おそらく校長の思いつきで始まった、日本語クラス。
1月からなので、8ヶ月を過ぎたところ。

子どもたちの頭って柔らかいもので、結構な量を覚えた。

数も数えられるようになったし。
日曜から土曜日までだって言える。
天気や、食べ物や、色や・・・・

「ワタシノ オトウサンノシゴトワ リョウシデス」
これは最近覚えたフレーズ。

どこのお父さんも漁師で、どこのお兄さんもルームボーイかウエイター(リゾートへ出稼ぎ中)というこの島なのでね。

2年生から5年生までの子どもたちは、私のなんちゃって日本語教室にも何とか付いて来てくれる。
その上達も目覚しい。

だけれども問題なのはリトル・モンスター集団の1年生。
つまらなければ座っていられず走り回るし、教えたことも覚えてやしない!

毎回1年生の授業の後にはふかーく反省。
色々と勉強させて頂いております・・・

そんな1年生の日本語クラスに、久々のヒット!
それは「海の生き物たち」。

動物を教えるにもこの国には動物なんてほとんどいない。
島には野良猫がいるくらい。
鳥類はやたらと愛する人たちだけれども、鳥の種類なんて細かく教えても仕方ないもんね・・・

海にはたくさんの生き物がいるし、みんなもよく知っている。
それに海の生き物の名前って、簡単で覚えやすいものが多い。

さあでは絵を描いて、色を塗って・・・と教材作り。
今回の板書はこんな感じで。
f0204584_1565772.jpg

単語カードをもったいぶって提示するたびに、目をきらきらとさせる子どもたち。

「SAME(鮫)のSの文字をKに変えるとKAME(亀)になるね!」
「IKA(イカ)を逆さまにするとKAI(貝)になる!」
と、文字の組み合わせを分解したり逆さまにしたりと、なかなかのお手並み。

そうそう、そうやって自分で発見したことは、ちゃんと覚えられるでしょ。
大きな声で言ってくれてありがとう。
これで他の子もわかるようになるね。

みんなお絵かきが好きなので、あまった時間でノートに絵を描く。
アルファベット表記の日本語も忘れずにね。
ただのお絵かきになっちゃうから・・・
f0204584_1574580.jpg

できたら先生に見せにおいで!
男の子にはBEN10の、女の子にはDisneyのお姫様シリーズのシールをあげるよー♪

そんなこんなで、今回のレッスンでは退場者もなく、無事に終了した。

今度はぜひ、「おさかな天国」の歌をみんなで歌いたい。
前回はワンフレーズだけだったので、今度はぜひフルコーラスを。

さかな、さかな、さかなー、魚を食べーるとー・・・♪


上手に絵が描けたね、Nublaa。
f0204584_1584978.jpg

さっきのノートの写真は、左のIshadhaaのもの。右はManhaa。
f0204584_1592337.jpg

ピースサインなんて日本人みたいなことをするIjulaal。
日本語クラスだもんね・・・
f0204584_2075.jpg

[PR]
by skr201 | 2010-09-21 02:04 | Trackback | Comments(4)

454日目 「新記録」

9月16日木曜日。
珍しく天気は雨。
朝から降ったり止んだりを繰り返している。

登校時刻にはものすごい勢いの雨。
雨がトタン屋根を叩く音がけたたましい。
部屋の中にいると、話し声も聞こえなくなるくらいだ。

「こんな日は学校休みになったりして・・・」
期待して出勤するも、この島の学校もそこまでは甘くなかった。
当然いつも通りの通常授業・・・

4時間目はまだ雨が降っているので体育は室内で。
日本では考えられないけれど、図書室で長縄をやってしまいます。

滑らないように、靴下を脱いでね。
縄が絡まらないように、ファンカー(天井についている扇風機)も消さなくちゃ。

現在3分間跳びの記録を更新し続ける4年生。
勝因は子どもたちの能力と努力はもちろん、担任の先生の縄を回す技術と厳しい指導。

この「縄を回す」のがどうも下手な、現地人の先生。
まあやったことがないのだから仕方がないけれど。

でもこの4年生のナーシハー・ミスは、縄を回すのがうまい、そしてすごく速い。
それに合わせて子どものジャンプも、どんどん速くなる。

それに厳しい。
うまく跳べない子は、「罰」として一回休み。
私としてはそういう指導はしたくないのだけど、それがこの島流。
できなければ、罰を受けるのが当然なのだ。
そうすることで秩序が保たれる。

そんなこんなでいつもふざける男の子と、何回言っても縄から離れて待機をしてしまう女の子の2人が退場となった。
この2人と欠席の2人を欠いて、たった7人での挑戦。

私とナーシハー・ミスの縄を回すスピードはどんどん速くなる。
それに負けずに、懸命に縄に入って来る子どもたち。
子どもたちも私たちも、もう真剣そのもの。

3分が経ったときの記録は、なんと215回。
初めての200回越えに、みんな大興奮!

うーん、すごいね。
こりゃすごいよ。
この記録はもうきっと、破られないだろう。

でも、4人も欠けてたんだよ。
欠席の2人は仕方ないけれど、できない2人を外しての記録更新は、それってどうなの?

「みんなで協力して成し遂げる喜び」
そんなものを、実感して欲しかったんだけれども。

「できない子は、外せばいい」
そんなことを、肯定してしまったんではないかな・・・

うれしい新記録。
でも、後味の悪さが残る4年生の授業だった。


7時間目は3年生の体育。
担任の先生がいない(向かいの島で開催されるワークショップに行った)ので、私1人での授業。

難しい子が1人。それにつられちゃう子多数。
しかも児童9人のうち男子8人、女子1人という構成。
はっきり言って、一番難しい学年。

一抹の不安の中、授業を開始する。
しかし準備体操の段階から、良い。
よく声が出ているし、動きが揃っている。

6年生が図書室を使いたいとやって来たので、私たちは追い出されるように外へ。
まだ小雨が降るグラウンドで、授業をすることに。

小雨に濡れたって、子どもたちはへっちゃら。
だって雨に濡れるのって、楽しいじゃんね♪

担任の先生がいないので、縄を回すのは、私と子どもが誰か1人。
大人でも難しい縄回し。子どもではなおさら。
腕だって疲れちゃうしね・・・

でも今回の3年生はとてもよかった。
縄回しを順番で担当することを、自分たちで決めた。
1回終わるごとに交代する。

練習中も、声の掛け方が、すばらしい。
「~(友だちの名前)、すごい!」「上手いよ」「その調子」など、リーダー格のアーヌが声を掛け、みんなの気持ちを盛り上げていく。

褒められたら誰だってうれしい。
そんな「良い流れ」が、みんなの調子を上げる、笑顔にする。

そして最終回。
始まる前には円陣を組み、気合を入れていた。

あの子たちが作った輪の中に、私も入れてもらう。
全員の手を重ねる。
何て言っていたのか分からなかったけど。

そして。

これまで1回だって100回を超えたことがなかった彼らが出した記録は、なんと117回。
みんな「やったー!」と、雨降る空に大きくジャンプした。

4年生よりも約100回少ないけれども。
担任の先生がいない中、自分たちで認め合って力を合わせて出したこの記録、すごいと思うよ。
そんな姿を見せてもらえて、私はとっても嬉しかった。

4年生の授業でちょっと落ち込んで。
3年生の授業でとってもうれしくなった。

そんな毎日を、この小さな島で過ごしている。
これって「幸せ」って言うんだろうな。

*     *     *     *     *

体育で散々濡れたのに、雨合羽を着て帰る3年生。
f0204584_2348393.jpg


4年生は、図工の時間にお面をつくった。
f0204584_2350377.jpg

[PR]
by skr201 | 2010-09-19 00:06 | Trackback | Comments(2)

452日目 「旅する手紙」

9月の始め、"the World travels letter" がフィジーから届いた。
f0204584_0313038.jpg

私たち隊員は任国に派遣される前に2ヶ月間の研修を受ける。
そこで語学や国際関係・援助等について学ぶのだ。

モルディブの公用語はディベヒ語だけれども、英語もとりあえずは通じる。
現にインド人の先生は英語で授業をしていて、子どもたちもそれなりに理解しているよう。
なのでモルディブ隊員は英語を勉強することになっているというわけ。

そこで一緒の英語クラスだった仲間のもとを回るのが、その手紙。
担当のSimon先生が毎回やっているらしい、素敵な企画。

Fiji → Maldives → India→ Bhutan → Palau → Micronesia → Marshall → 日本と回ってから、2周目がやって来た。
首都にしばらく停滞していたらしく、それを頼み込んで週一の貨物船に載せてもらう。

手から手へ。
海を渡り空を飛び新幹線にも乗り・・・
みんなの協力のもとで成り立つリレー。

どこかの国の郵便局員や船員や飛行場職員や輸送ドライバーが一人でも仕事をサボったら、絶対に届かないものね。
世界各地で額に汗して働いているみなさん、どうもありがとう。

そのSimonクラスのメンバーにも、私と同じ現職教員が数人いる。
来年の3月には帰るわけだから、あと半年。
それまでに何とか回さないと。

各国の首都への郵送はスムーズなんだけれども、そこから先が難しい。
特にこんな離島へは。
もたもたしているとすぐに数ヶ月が経ってしまう。

私も早速返事を書いて準備をしたけれども、郵便局などあるわけがないこの島。
首都マーレにはつい先日行ったばかりだし、行くには仕事を休まなくちゃだし。
誰かに頼むのも1つの方法だけれども、ちゃんと人選しないとね・・・今回は該当者なし。

どうしようかなと悩んでいたところ。
アトール(環礁)・キャピタル(首都)である向かいの島には、郵便局があると言う。
信用していいんだろうか・・・

だってその郵便局に投函したって、結局いつものあの船でマーレに行くんだもの。
おそらくその船で無くされたことがある・・・いつか日本へ書いたポストカード。
私のほか日本人被害者数人。

インド人の先生に聞いてみる。
「公的機関だし、大丈夫だよ。自分も以前に送金をしたことがあるけど、ちゃんと仕事してたよ。」
「"Registerd Mail" というのにすると良いよ。記録が残るから。」

そうか・・・
では、ここはモルディブ人を信用してみることにしよう。

友だちのAtifa一家が2つ隣のTinadhoo島に行くというのでボートに便乗し、郵便局がある途中のFelidhoo島で下ろしてもらう。

上陸するのは久しぶりのこの島。
アトール・キャピタルだけあって病院や学校、モスクなどの施設が立派。
これは二階建ての学校。unicefの援助で建てられたとある。
f0204584_026178.jpg

そして驚いたことに、学校の裏にはゴミの焼却炉が!
勢い良く燃える炎。
社会科見学みたいでおもしろいな・・・
f0204584_0285924.jpg

フィハーラ(商店)の前にはちゃんとゴミ箱がある。
絵が上手な人もいるみたいね。
f0204584_0275135.jpg

そして郵便局で無事に手紙を投函。
「これはずごく重要な手紙なの!」と力説し、職員の若い女性と握手。
何かあった時のために、印象を残しておく。
f0204584_0304233.jpg


帰り道にはブーゲンビリアの木を発見!
私の大好きな花で、いつか南国に移住したらこの木を庭に植えるのが夢。
その木の下で、静かに息を引き取りたい。
そしてそこに埋めて欲しいな。火葬してから。
f0204584_03675.jpg

嬉しくて写真を撮ったり落ちている花びらを拾ったりしていたら、おばさんたちが寄って来た。

「あんた何してるの?」
「この花はきれいだよね。Keyodhooには1本も無いから・・・」
「じゃあ持って行きなよ!これ植えてみて。」

と、その木の枝をポキッと折って差し出した。
これを植えても根付くのかどうか疑問だけれども、とりあえずありがとう!

そんなことをしているうちに、そろそろ帰る時間。
「ジェティーで待機!」と、ボート屋のマリオから電話がある。
f0204584_0402772.jpg

(ジェティーの周囲はこんな感じ)

郵便物投函の重要任務は完了!
そして社会科見学も終わり。

一見すると同じようだけれども、よーく見ると「ちょっと」違う隣の島。

自転車のカゴに、こんな油のタンクをリサイクルしているのも見ないし。
f0204584_044874.jpg

マンホールだってウチの島にはない。
f0204584_0444036.jpg

小さな発見がたくさんある、なかなか楽しい午後のひとときだった。

どうか無事に、手紙が届きますように!
次に手紙が目指すのは・・・憧れの地ブータン!!!

いつかは行ってみたい国のひとつ。
[PR]
by skr201 | 2010-09-17 01:01 | Trackback | Comments(0)

450日目 「なわとびブーム健在」

ひとつき間の断食が終わり、13日(月)から通常授業が再開された。

体育の授業でも外に出られるようになり、子どもたちは走り回って頭のてっぺんからつま先まで白砂まみれ。
汗をかいているところに砂がべっとりと付き、なかなか取れない。
日焼けした肌にきらりと光る汗と白い砂、そんな姿がとってもかわいい。

なぜかいつも体育では靴をぬぐこの子たち。
靴下を洗濯するのが大変だから、どうせなら裸足になってほしい。
(君たちのお母さんは、きっとそう思っているハズ!)

縄跳びで記録に挑戦するとき。
50m走のタイムを測るとき。
ここ一番の勝負の時には、靴は重くて履いていられないらしい。

「長縄」が最初のピークを迎えたところで、ラマダン(断食月)に入ってしまった。
ひとつきのブランク・・・
ラマダン後にはみんな、ひくーいモチベーションになってしまうし・・・

そんなことを心配していたけれども、箱を開けてみれば「縄跳びブーム」健在♪
3分間跳びでは、新記録続出ですべり出し快調。
5年生の出した新記録を聞きつけた4年生の女の子たちが、放課後練習に名乗りを上げた。

昼寝という至福の時を過ごす私の部屋のドアを、無情にも今日も叩き。
「縄跳びをしに行くから着替えてね」と指図をする。

子どもたちに借り出されて長縄の放課後レッスン。
井戸端会議をする大人たちには「邪魔だ」「うるさい」「あっち行け」などと邪険にされながら、ひたすら縄を回し数を数える。
英語でカウントすると頭がこんがらがってきて、いつも23と33を飛ばしてしまうんだけど。
f0204584_1114888.jpg

(どんな時も公正に時を刻むストップ・ウォッチ。これも日本から持って来て良かったもののひとつ。)

*     *     *     *     *

6月末から、お腹の大きい先生の代わりに、6年生にも体育を教えることになった。
私は体育と音楽の学習指導法を伝えるために来ている訳だから、本来ならば代替教諭としての仕事はしないはずだけれども、人手不足の小さな島ではそんなことも言ってられない。

1月から教えている1~5年生とは違い、まだ基礎も身についていない6年生。
要するに彼らはまだ、「体育の時間は好きなことをして遊べる」と思っている。
いつも「へらへら」+「ダラダラ」、そして「わからない!できない!」・・・

そんな6年生だけれども。
最近はちょっと、やる気になっているみたいで。

14日の体育の授業は、久しぶりの短縄。
前回までと同様に、「なわとびカード」を使って。
どの子も終盤に差し掛かり、残るは1級とMasterコース。

カードを与えられると、そのノルマを達成してシールやスタンプが欲しくなるのは世界共通のよう。
ついついズルをしてしまうので、1人ひとりを細かくチェック。

担任の先生や校長は、「断食中で疲れるから」と手伝いを拒否(追加断食中の人もちらほら)。
私一人で子どもたちを見るので、どうしても時間が掛かってしまう。
だけれども、どの子も辛抱強く待ってくれた。

授業が終わるのは13時半だけれども、子どもたちはなかなか家に帰らない。
結局私の勤務時間が終了する14時15分まで、エキストラ・レッスンとなった。
大きな木の下の陰でやっていたはずなのに、気が付けばそこはもう、日向になっていた。

「お願い!あともう1回!」って何度も何度も粘る姿に、手応えを感じた・・・
この子たちだって、できる!

めちゃくちゃな跳び方をするもんだから、まだまだ上手とは言えないけれども。
こんなにがんばっているんだから、きっと上達するよ。

さあまた次回も、新記録に挑戦しようね!
[PR]
by skr201 | 2010-09-15 02:57 | Trackback | Comments(0)

448日目 「祭りのあと」

3日間続いたイード(祭り)も12日(日)で終了。

人々はそれぞれの場所へ帰り。
またいつもの静かな島へ戻る。

耳の奥にかすかに残る太鼓の音、人々の歓声、バレーボールのホイッスル。
やっぱり人がたくさん集まってわいわいするのって楽しいね。

そして路上には、そんな思い出を語るようにゴミが残る。
たくさん飲み食いをして、たくさん水爆弾を投げた。

3連休の最終日。
早朝から大きな船や小さな高速船が、大勢の人を乗せて出て行った。
次に賑わうのは、11月のボドゥ・イードの頃かな。

近所の家では、いつものようにヘディカをつくり。
私はそんなお宅で昼ごはんをご馳走になる。
f0204584_283586.jpg

(「グラ」と呼ばれる小さくて丸いヘディカ)

子どもたちは海で水遊び。
私は木陰でお昼寝。
f0204584_291362.jpg

夕方にはいつものビーチで、月を眺め星を数えた。
f0204584_210462.jpg

そうそう、11日(土)には珍しく、月と金星がこんなに接近をしていた。
ケータイカメラではこんなのが限界だけれども・・・
f0204584_2104381.jpg
f0204584_2111582.jpg

f0204584_212220.jpg

このあと2日目の月と金星が、ゆっくりと一緒に水平線へと沈んでいった。
時間が経つごとにオレンジ色と大きさを増す二日月と金星。

それはそれは美しかったけれども、もちろん「へなちょこカメラ」では撮影不可能・・・
早くカメラが戻って来るといいけれど。
[PR]
by skr201 | 2010-09-13 02:13 | Trackback | Comments(0)

446日目 「Eid Mubarik」(イードおめでとう)!

9月9日木曜日。
世界中のムスリム(イスラム教徒)が一斉に飲食を断った30日間のラマダンが終わった。

大きな病気もせず無事にローダマス(断食月)を終えられたことに感謝して、この週末はお祭り。
これはクダ(小さい)・イード(祭り)と呼ばれ、今年は11月半ばのボドゥ(大きな)・イードの次に大きなお祭り。

普段は首都やリゾートで生活している人たちもどっと帰省して島は賑やか。
道では見たことも無い顔とすれ違う。
日本で言うとお盆みたいなものかな。

大人たちは夜になると、バレーボール大会やボドゥ・ベル(太鼓)の演奏や踊りで盛り上がる。
子どもたちは小さなビニール袋に色水を入れた「水爆弾」つくって投げ合う。
f0204584_2421366.jpg
f0204584_243697.jpg

全身緑や赤色になった子どもたち。
楽しそうで良いんだけれど、おかげで路上はビニール袋の山。
もちろん誰も掃除などしないので、風で飛んでいくのを待つのだろう。

まあお祭りなのでつまらないことは言いたくないけれど・・・
やっぱり子どもたちに掃除させるべきだと思う。
校長に提案してみよう。

明日11日土曜日は、学校の先生たちで環礁内の島にピクニックに行くという。
前回行った時には、カメの卵を根こそぎ掘り返し目玉焼きにして食べるという衝撃的な光景を目にした(残った卵も全部持ち帰って食べたそう)。

海の中をゆうゆうと泳ぐあの美しい姿を見たら、とても食べられないよ。
モルディブでも地域によってはカメの卵の採取は禁止されているらしいし。
「環境を保護する」という感覚も、持ち合わせていない。

ピクニックに行けば、そこで食べて遊びゴミを捨てて来る。
船の上でお菓子を食べ、そのゴミを海に捨てる。

まあ、そうやって生きてきた彼らだから、彼らのやりたいようにやればいいのだけれど。
でもそれを見るのは悲しい。
だからあんまり、行きたくないのよね・・・

朝5時集合だって言うし。
よし、目覚ましをかけずに寝て、寝坊しようっと。


ところで、せっかくローダ・マスが終わったというのに、この祭りの後に「ハ(6)・ローダ」というのがあるらしい。
その名の通り、さらに6日間の断食をするのだという。
この断食はやりたい人だけがやでば良く、強制的なものではない。

それは、さらに徳を積んで、さらなる施しを得るため。
たくさん修行・苦行をすれば、その分死後の世界で幸せになれるらしい。

若い人はやらないようだけれど、バッパ世代の人は挑戦する人が多い。
それはやはり「死」というもが、より具体的になってきているからかな・・・
[PR]
by skr201 | 2010-09-11 02:49 | Trackback | Comments(2)


モルディブでの島生活  +日本での日々の記録    -under the same SKY-
カテゴリ
以前の記事
最新のコメント
検索
最新の記事
記事ランキング
画像一覧