ちきゅう



<   2011年 03月 ( 24 )   > この月の画像一覧


「ぜいたく」


今日は3月31日。
モルディブだったら何でもないけど、日本だから年度末の日。

今日を境に環境がガラッと変わる。
新しい職場、人間関係、生活・・・そして人生。

f0204584_1311211.jpg

午前中は前の職場に行ってお別れ会。
そして午後からは休みを取って、よく言う「自分へのご褒美」。

普段は行かないけれど。
今日は特別にみなとみらいの温泉へ。
f0204584_13112898.jpg

露天風呂に浸かりながらみなとみらいのビル群や港が見える。
寝湯で横になって泡にボコボコされながら、日本の青い空に浮かぶ雲を眺めた。

そのあとは念願のアカすりへ。
2年分のアカを落としてすっきりさっぱり。

仕上げにトリートメントをしてモルディブの日焼け+日本の冬の乾燥でカラカラになった肌がしっと
りした。

入館料2,300円。
アカすり40分+ぬかトリートメント5,700円。

これって相当なぜいたくだけれど、魔法のチケットで無料になった。
たまにはいいよねえ、こんなのも。

ああ、日本人に生まれて良かった。

まだまだ活動中の皆さん、お先に失礼!
[PR]
by skr201 | 2011-03-31 23:53 | Trackback | Comments(2)

「ACのメッセージ」


最近なにかと話題のACのCM。

震災後はCMを各企業が自粛していたので、各テレビ局が独自の判断で放映することのできるAC(旧公共広告機構)のCMが多用されていたらしい。
最近は徐々に普通のCMも流れるようになってきている。

あれこれ意見はあるらしいけれど(CMの最後に流れる「エイシー♪」という音が耳触りだと苦情がきてカットされたとか)、どのCMもメッセージ性があって、私は以前から好きだった。
改めて見るとCMまでクオリティーの高い、日本のメディアってやっぱりすごい。

日本在住のみなさんはよく目にしているだろうけど、このブログを海外で見てくれている方も多いので、ちょっとご紹介。

* * *

- 優しく話しかけると、相手も優しく答えてくれる」編 -

「遊ぼう」って言うと、「遊ぼう」って言う
「ばか」って言うと、「ばか」って言う
「もう遊ばない」って言うと、「もう遊ばない」って言う

そうしてあとで、さみしくなって。
「ごめんね」って言うと、「ごめんね」って言う。

こだまでしょうか、
いいえ、誰でも。


(金子みすず 『童謡全集』より)


* * *

― 今私にできること編 ―

部屋の電灯はこまめに消そう
パソコンのコンセントは抜いておこう
被災地の人が本当に何が必要か考えよう
デマに惑わされないようにしよう
むやみに買い占めるのはやめよう

みんなでやれば、大きな力に


使っていない電化製品のコンセントは抜いておこう
無駄な電話やメールはひかえる
災害時の連絡方法を決めておこう
必要がないのに買うのは止めよう
被災地の人の気持ちになって考えてみよう

みんなでやれば、大きな力に。


* * *

― その気持ちをカタチに編 ―

(電車内で友だちと談笑する男子高校生の前を妊婦が通る。
気がつくが何もできない少年。若い女性が妊婦に席を譲る。)

「こころ」は誰にも見えないけれど
「こころづかい」は見える。

(階段を重い足取りで登るおばあさん。
一度は通り過ぎたあの少年だが、ふと思い直しておばあさんのもとに駆け寄る。
手を取り背中を支え一緒に階段を上る少年。)

「思い」は見えないけれど
「思いやり」は誰にでも見える


(宮沢章二 「行為の意味」より)


* * *

- 子どもに、あなたの手当てを編 -

「だいじょうぶだよ」
「いつも見てるよ」
「ずっといっしょだよ」

忘れないで下さいください
あなたの手伝えられることがたくさんあります


* * *

-日本の力を信じてる編-

香取「あなたはどんな時でもひとりじゃない」
草なぎ「ぼくらが、みんながついています」
吾朗「互いに譲り合い、助け合いながら」
キムタク「強く、強く、未来を信じて」
中居 「いま、ひとつになるとき」

SMAP「日本の力を信じてる」

トータス松本
「日本は強い国。
 長い道のにりになるかもしれんけど、みんなでがんばれば絶対乗り越えられる!そう思う」
「日本の力を信じてる」

* * *

-サッカー日本代表選手編-

各選手の音声は電話で録音されたような音。
各地で被災地へのメッセージを書いたユニフォームでプレーする映像が映っている。

岡崎
「小さい頃に阪神大震災を経験しました。日本の強さは、団結力です。僕も精いっぱい協力します」
長友
「大丈夫、ひとりじゃない。世界中のみんながいます。みんなが笑顔になれますように」
内田
「一人ひとりができることをやりましょう。日本が一つのチームなんです」

みんなでやれば、大きな力に。


* * *

-あいさつするたび ともだちふえるね編-
子ども向けアニメ

こんにちワン
ありがとウサギ
さようなライオン
おはよウナギ
いただきマウス


魔法の言葉で たのしいなかまが ぽぽぽぽーん!!!


* * *

学校の授業で使えそうなものもたくさんある。
そうか・・・ってうなるような、作品群。

f0204584_13433472.jpg

寒く厳しい冬の後には、必ず春がやって来る。
日本はそんな国だ。
[PR]
by skr201 | 2011-03-30 13:48 | Trackback | Comments(0)

「モルディブ編終わり」


最終回にしようと思ったけれど、
ここのところ見てくれている人が増えているのと、
終わりを惜しむ声がわずか2名から寄せられたので、
あやふやにしてみようかな・・・・

これがモルディブ流「始めも終わりもはっきりしない」スタイル。

f0204584_12252744.jpg
f0204584_12254988.jpg

f0204584_12315336.jpg

f0204584_12265564.jpg
f0204584_12271342.jpg
f0204584_12272984.jpg


まだしばらくお付き合いくださいな。
[PR]
by skr201 | 2011-03-27 12:34 | Trackback | Comments(4)

エピローグ②

f0204584_11225358.jpg

日本の3月は、まだまだ寒い。
去年のこの時期はもう桜が咲き始めていたけれど、今年はまだ梅の花がその引き際を決め兼ねているよう。

シンガポール空港でトイレットペーパーを使って、日本人に戻った気がした。
実家でペットボトルの飲み口を浮かして飲んでいる自分に気が付き、ふふっと笑った。

寒さと乾燥ですぐに喉を痛めてマスクをした姿は、まさに日本人だった。
寝坊して帰国研修に30分遅刻した。みんなスーツで来ていた。
・・・徐々に復帰して行こう・・・日本社会へと。

食後にはやっぱり、スパーリが恋しいな。


さて、今日もとある言葉を。
これは実は以前にも、紹介したことがある。

前回にも書いた駒ヶ根での派遣前訓練の時の英語の先生が、私たち訓練生に送ってくれたもの。

派遣されてしばらく経って、それぞれがそれぞれの問題に直面し始めたころ。
確かそんなときにメールで送られてきたものだった。

-------------------------------------------------

f0204584_11405727.jpg

"Change is often the biggest fear for people.
It's seems so much easier and safer to let things roll along
in the same old way.
f0204584_11255275.jpg

Don't get discouraged.
Just keep quietly pushing and pulling and showing by example.
f0204584_11363392.jpg

f0204584_1141359.jpg

Something will happen...eventually."
f0204584_11233012.jpg

--------------------------------------------------------

人間はそう簡単には変わらない。
よっぽどのことがない限り、変わる必要もないのだろう。

「これが良い」と思うのは、私たちの思い込みかもしれないし、押しつけに過ぎないのかもしれない。
彼らには彼らのやり方が、確かにある。

でも私が経験してきたこと、つまり日本のやり方を伝えることが活動であったし、そんなことしか私にはできない。
体育も音楽も日本語もゴミ拾いも、他の誰かにとっては「何の意味もないもの」だ。

だから、「そんなことして何になるの?」「ただのムダだよ」って何回言われても、続けた。
「継続は力なり」・・・それも日本のやりかた、強さだ。

そんな私の思いが誰かに伝わったら。
「ちょっといいな」「おもしろいな」って思ってもらえたら。

それだけでも私が来た意味があるのかもしれない。

たくさんの世界を見せて経験させて、ちょっとでも多くの引き出しを持っていて欲しい。
それがいつか彼らのそしてこの国の、未来を切り拓くことになるかもしれないから。

だから世界各地で活動中の隊員の皆さん。
そして今、このブログを読んでくれている方々。

どうか諦めないで。
「おもしろそうだな」って思うような例を見せながら、押すだけじゃなくたまには引いてみたりして。
最後にはきっと、何かが起きるから・・・

f0204584_11291599.jpg

[PR]
by skr201 | 2011-03-26 11:42 | Trackback | Comments(2)

エピローグ①


私たちは任地に派遣される前の2カ月間、国内にある2か所の訓練所で派遣前訓練を受ける。
その訓練所の小講堂の前の壁に貼ってあったのが、この詩。

あの時にも心に引っかかったけれど。
今はずっしりと響く。


-------------------------------------------

若さゆえ / 谷川俊太郎

差し伸べられた細い手
助けようとして君は助けられる
その手に
求めてやまぬ ひたむきな心
教えようとして 君は学ぶ
その心に

f0204584_13344981.jpg

凍りついた山々の頂きを照らす朝日
重なり合う砂丘のやわらかい肩に昇る朝日
市場のざわめきをつらぬく朝日
それらは同じひとつの太陽
だからきみは ふるさとにいる
そこでも

f0204584_13352164.jpg

底なしの深い目がきみを見つめる
その目にあなたは読むだろう
太古からのもつれあう土地の物語
きみは何度も問い詰める
きみ自身を
地球のために

f0204584_13361950.jpg

そして夜人々とともにきみは踊る
きみは歌う
今日を生きる歓びを
若さがきみの力
きみの希望
そして私たちみんなの

f0204584_13371382.jpg

若さゆえありあまるきみだから
目に見えるものを与えることは出来る
だが目に見えぬものは
ただ受け取るだけ
それが何よりも大切なみやげ
きみの明日

f0204584_1343625.jpg

[PR]
by skr201 | 2011-03-24 13:44 | Trackback | Comments(2)

636日目 「蘇生」


2011年3月20日(日)。

21年度1次隊の現職教員である私とYちゃんは、残る同期の2人より3カ月早くモルディブの地を後にした。4月からの復帰に備えて。

任務がすべて修了したのだ。

振り返って見れば、本当に楽しかった1年7カ月。
長い夏休みが、ついに終わってしまったのだ。

いつかは終わる夏休み。
いつもとは違う夏休み。

こういうような形で、途上国支援に協力したいというのが、小さいころからの夢だった。
そんな夢がついに叶って、赴任することになったのだけれども・・・

助けられたのは、私の方だった。

日本にいた頃は仕事がうまくいかず、人生最大の壁にぶちあたっていた。
仕事も辞めるつもりだったし、もしかしたら人生も諦めていたかもしれない。

そんなときにこの話が現実のものとなった。
長年の夢が、あのタイミングで、瀕死の状態の私のもとにやって来たのだ。

モルディブの人々に「生きる」ことを学び。
モルディブの子どもたちに「学ぶ」ことを教わった。

「足りる」ことを知るのが「幸せ」ということ。まさにそんな生活だった。
家族みんなが笑っていられれば、それでいいじゃないって。

純粋に学ぶことを楽しむ子どもたち。
日に日に成長する彼らを眺められるのは、教師として幸せな時間だった。
この仕事のおもしろさを改めて教えてくれたのは、まさにあの島の子どもたち。

あの島の時間の流れの中で、私は大げさに言えば、「蘇生」した。
神様がくれた夏休みで、思い切りリフレッシュできた。

「なんとかもう一度やってみよう」って、そう思えるようにしてくれたモルディブでの生活。

みなさん本当にどうもありがとう。
お世話になりました。

そのうち会いに行くね。
それはまた日本社会に行き詰った時かもしれないけれど、そんな私をどうかまた受け入れてね。

f0204584_21345957.jpg

お見送りに来てくれたみなさんと、空港で。
[PR]
by skr201 | 2011-03-20 23:09 | Trackback | Comments(2)

635日目 「モルディブ、日本人と一緒!」


f0204584_313787.jpg

これは18・19日とモルディブ各地で行われた東日本大震災のチャリティーイベントのマーク。
日本からは遠く離れたここモルディブでも、今回の震災に関する関心はものすごく高い。

「日本のみんなは困っているんでしょ?何かできることがあったら言ってね」と、島でもマーレでもよく声をかけてもらう。

2004年のスマトラ沖地震で、津波被害に遭っているモルディブ。
だから今回の地震で起きた津波の話を聞いて、他人事とは思えないらしい。

モルディブにある3局のテレビ局やMNDF(国軍)、つまり国が総力をあげてのイベント。
国内各地に募金ボックスを設置、マーレでは大通りを行進、そしてテレビ局で37時間テレビ。

東日本大震災に関する情報やテレビ局に募金にやって来る人々、そして各種チャリティーイベントの様子を、37時間放送し続けるという。
f0204584_3234585.jpg


そしてこの国らしいのが、これ。
彼女が手にしているのは、ツナ缶。
f0204584_3242636.jpg


農業も産業も発展していない国。
観光収入で、何とかやっている国。

お金も援助物資もないのです。
でもツナ缶だけは、たくさんあるので・・・

海の民モルディブ人の主食、ツナ。
運ぶには重いし、缶切りが必要な古いタイプの缶だけれど。

今朝、国営テレビのMNBCに行って来た。
震災に関するインタビューを受けた。
その時に見たのは、テレビ局1階のロビーにひっきりなしにやってくる、ひと、ヒト、人・・・

その手にはツナ缶とルフィア札。
そっか、このツナ缶の山は、みんながそれぞれ持って来てくれたものなのね。

どうもありがとう。
これまた本当にうれしくて、心があたたかくなった。

このイベントで集まったお金約530万Rf(約5,200万円)、ツナ缶12万個。
これが無事に、これを必要とする方々の手に届きますように。

これがモルディブの私たちができること。
多額の寄付や便利で役に立つ物なんて送れないから、これが精一杯の気持ち。

日本の皆さん。
「なんだ、ツナ缶か・・・」なんて言わずに、この気持ちをどうぞ受け取って下さい。

"Japaanaa eku dhivehin ( Japan with Maldives)"
「モルディブ、日本人と一緒!」


f0204584_4182326.jpg

私たちのオフィスの下でも、日本へのメッセージ記帳がはじまった。



[PR]
by skr201 | 2011-03-19 23:24 | Trackback | Comments(1)

634日目 「電話攻撃」


上京して以来、知らない番号から電話がかかってくる。
朝・昼・晩と、その攻撃はとめどなく続く。

「もしもし?」
「キョーコ・ミース!」
「だあれ?」
「私、~だよ!」
「どうしたの?」
「いつもミスのこと思い出しちゃうの・・・。今度はいつ来れるの?」

そう、それは島の子どもたちの聞きなれたかわいい声。
そのまた向こうに、お母さんや兄弟姉妹、友だちの声も聞こえる。
あんな風に集まっているんだろうなって想像して、くすっと笑う。

この前はこんな展開に。

「これから『小さな世界』を吹くから聞いててね!」と、受話器の向こうで演奏が始まった。
「どう?上手いでしょ?じゃあ次は私ね!」と、第二演奏者。

本当に上手だよ・・・とっても。
うれしくてうれしくて、また泣きそうになる。

ああやっぱり、君たちに出会えて先生はとても幸せでした。
リコーダーの演奏の仕方も、何度も繰り返し練習したブリッジも、いつまでも覚えていて。


f0204584_323988.jpg

知り合いの美容師さんのお店が新しくOPENした。
海が見える素敵なところ。

帰国前に、ちょっとは日本人らしくならないとね。
[PR]
by skr201 | 2011-03-18 22:48 | Trackback | Comments(0)

633日目 「Shammu」


一年くらい前、友だちの紹介で"Score's of flair"というバンドのボーカルに会った。
Shammuという名前の、この国でプロとして活動しているミュージシャン。

活動終了して帰る先輩隊員のために、サプライズで歌のプレゼント。
プロだって言うのに、もったいぶらずに何曲も歌ってくれた。

モルディブの昔ながらの歌に始まり、洋楽も数曲挟んでからオリジナルへと続いた。

まあその歌う姿のカッコイイこと。
きれいな顔に、心地の良いよく通る声。
f0204584_17114485.jpg


さっきまでそこで置物と化していた友だちのギターも、気持ち良さそうに歌い出した。
ギターひとつから生まれてくるそのメロディーの豊かなこと・・・

色々歌ってくれた中でもやっぱり一番は、彼らのオリジナルの"Loabin"という曲。
あれ以来何度も聴いている、私のお気に入りの曲。
モルディブでの思いが詰まった曲。

今ではマーレでの素敵な思い出のひとつ。
[PR]
by skr201 | 2011-03-17 17:37 | Trackback | Comments(0)

631日目 「さよなら」

14日に任地を発った。

首都マーレで帰国まであと数日あるけれど、島での私の活動はこれで終了。
ああ本当に、終わっちゃったんだな・・・

もうあの子たちと一緒に学ぶことも、あのきれいな海にもぐることも、夕焼けを眺めにビーチに行くことも無いと思うと、またさみしくなるんだけれども。

みんなと約束したから、また君たちに会いに行くよ。

当日の朝礼では、2年生の女の子がこんなスピーチをしてくれた。
"Kyoko miss came as a butterfly in a garden of Keyodhoo school..."

あの子にこんなことを言われたら、そりゃあ泣いちゃうよ・・・
その後の私のディベヒ語スピーチもグダグダに。

この島の子どもたちと学んだ1年7カ月。
この島の人たちと暮らした1年7カ月。

いろいろなことがあったけれども、最後にはみんながとても愛おしくって。
この島のすべてが、いつも通る道も学校も港も海もビーチも、愛おしいなって思ったら。

気が付くとまた、泣いている。
「この涙は一体どこから来るんだろう」っていうくらい、後から後から溢れてくる。
この液体は、何なんだろうね。

港に集まってくれた人たちから、「サヨナラー!」の声。
さよならってやっぱり、切ない響きだよね。
f0204584_4341849.jpg

でも私も、最後に送った言葉は、「ありがとうございました。さようなら」。
いつもの授業の、終わりのあいさつ。
[PR]
by skr201 | 2011-03-15 04:34 | Trackback | Comments(3)


モルディブでの島生活  +日本での日々の記録    -under the same SKY-
カテゴリ
以前の記事
最新のコメント
検索
最新の記事
記事ランキング
画像一覧