ちきゅう



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「空港フェリーでエンジントラブル」


それは日本へ帰国するため、首都マーレから空港島に向かっていた時のこと。
(空港は首都の島ではなく空港の島にあるので、船でそこまで渡らなくてはいけない)

通常ならドーニ(フェリー)で15分ほどの距離。
空港が小さいから手続きも早く済むので、2時間前に行っても時間が余る。
今回ものんびり向かっていたんだけれども・・・・


空港までの距離の半分ほどに来たところで、バングラディシュ人のクルーが大声で何か言ったかと思うと、船のエンジンが止まった。

魚でも釣れたのだろうかと、のんきなことを思ったけど違うらしい。

船の底の板を持ち上げてエンジンの様子を見ながら、操縦かんを握っているキャプテンと、前だ後ろだとか言いながらエンジンをかけようと数分試みるも、動かない。


この辺りで私も、「えっ、もしかしてトラブル?」と不安になってくる。
時間もギリギリで来ちゃったんだけれど、チェックイン間に合うかなあ・・・

船内を見渡すと、他のお客さんたちは落ち着いている。よくあることなのかしら。
乗客の頭上の救命胴衣が、ふと目に入った。

救命胴衣は、人数分あるんだろうか。
そして大人用はあるけれど、子ども用、ましては赤ちゃん用なんてないよね。


「この船、流されてるない?」と、弟が不安になることを言うと。
船が沈み行く映像が、頭の中に浮かんでしまった。

もし沈没したとしても、救命胴衣があれば私はしばらく浮いていられるけれど、
果たして8か月の息子はどうなるんだろうか・・・

抱っこしていても、口に水が入れば、すぐにパニックになるだろう。
水をたくさん飲んだら、死んでしまうんだろうか・・・
体が小さいから、水中ではすぐに体温も下がるだろうし・・・
いや、これだけたくさんの船が運航してるんだから、すぐに助けが来るはず・・・来てほしい!



そんなことを考えていると、キャプテンが無線でどこかに連絡をし。
しばらくすると、代わりのドーニがやって来た。

ああ良かった。

欧米人の観光客の、太ったおばさんが我先にとそれに乗り移り。
みなさんあっという間に、海上で隣の船に移動した(この乗り換えはよくあること)

スーツケースなどの大きな荷物も、スタッフがあっという間にすべて運び終え。
新しいドーニで空港に無事到着し、事なきを得た。


私はこの時同時に、珍しく腹痛もあったので、そりゃあもう、必死の思い。
空港についたらトイレにダッシュして、一件落着。
(なので事件の時の写真はないのです)

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空港周辺の海と、ドーニ(フェリー)。



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リゾート行きの高速船は、こんな感じ。



先日とあるリゾートに向かう高速船のエンジンから出火する事件があった。
マーレの近くだったらしいが、救助が来るのに1時間ほどかかり、重篤な怪我人も出ているという(HaveeruOnlineの記事はこちら)。

やはり万が一の時の対応が、できるのかできないのか。
住むのに安心できる国なのか、不安になる。

私たちが住んでいるような、首都から船で何時間もかかるような地域で今回のようなことがあったら、それこそインド洋の真ん中で、ただどこまでも海に流されるということにもなりかねない。

やっぱり住むの、怖いな・・・
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by skr201 | 2015-09-27 22:36 | モルディブ | Trackback | Comments(0)

「モルディブ離乳食事情」


ひと月間のモルディブ滞在の荷造りのメインは、赤ちゃん用品。

なくたってどうにかなるし、旅行(人生もか)を難しくさせるのはいつだって大量の荷物だと思うんだけれど、赤ちゃんの物となるとやっぱり、安心・安全な物が良い。

紙オムツは90枚の大きなパックを2つ、粉ミルクは3缶、転倒防止用のマットは20枚(全然足りないけれど)、タオルやシーツ類、そして大量の離乳食。


離乳食と言えば、首都はともかく、島で手に入る食料品は、限られている。
米はあるけれど長粒米、野菜や果物はほとんどないし、たんぱく源も魚くらい。

1日1食は栄養のあるものを食べられるようにと、お湯で溶くおかずを三十数袋。
1週間に1回はおいしいご飯を食べられるようにと、お粥などレトルトの主食を5つ。
体調を崩して食欲がない時でも食べられるような、ジェル状の甘いものを数個。

赤ちゃんせんべいやボーロなど、お菓子も日数分。
暑いから麦茶・ジュース・イオン飲料など、粉末の飲み物も多めに。

野菜もないから、ほうれん草・かぼちゃなどのフリーズドライも持って行かないと。
ご飯だけじゃ飽きちゃうから、赤ちゃん用のそうめんもいるかな・・・


なんて考えて、前もって色々と送ったんだけれど。
結果から言うと、私が離乳食を作る機会はほとんどなかった。

向こうで7~8か月の息子が食べるような離乳食は、おそらくこの2パターン。
みなさんに助けてもらって、以下のようなものを食べていた。

①タルカーリ(野菜)・バイ(ご飯)。
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・モルディブの離乳食と言えばこれの、大定番
・お米と一緒にニンジンや豆などの野菜を炊き、魚のスープを加えてミキサー(モルディブ料理には欠かせない香辛料を作るため、どこの家にもある)にかけた物。
・このお粥は色々な人に作ってもらったけれど、みなさん仕上がりはこんな感じ。
・歳の近い子どもがいるパパのお兄さんの所(作っているのは、その奥さんのお母さん)に、ついでに息子の分も作ってもらうことにした。
・日課のサッカーの帰り道にこれを取りに行き、息子に食べさせるまでがパパの仕事。



②粉状のシリアル(?)
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・これもまた、離乳食の定番で、水で溶いて食べる。
・左がbaby waterで、飲用や離乳食作りにそのまま飲めるという、オーストリアから輸入されている赤ちゃん用のミネラルウォーター(首都で売っている)。
・これを食べさせるのと午前中の水浴びをさせるのが、はおばあちゃんの役目
・大きなマグカップにたっぷり、大きなスプーンで食べさせる。
・息子のお腹がパンパンに膨らむと、おばあちゃんはようやく満足する。
・息子も好きなようで、上のお粥よりよく食べていた。


③その他
・果物などは種類がなく、手に入るのはバナナくらい
・朝食にはよくバナナを食べていた。
・息子の体重は、ひと月の間中ほとんど変わらず
・日本よりも便がゆるく、排便の回数が増え、多い時は1日に4回も便通が・・・
・向こうでは、離乳食は2回で、ほど毎日この二つを食べていた。



という訳で大量に余ってしまった、日本製の離乳食のもと。
まとめて置いて来たので、次回は少しは作ってみよう。

おばあちゃんが許してくれるのなら。
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by skr201 | 2015-09-20 22:32 | モルディブ | Trackback | Comments(0)

「子連れ飛行機体験覚え書き」


今回の旅行の最初と最後の難関が、飛行機。
子連れで初めての飛行機、しかも国際線って・・・と不安で色々とネット検索したり、友だちに聞いたりしたので、私もここに記録しておきまーす。


〇国際線の料金は、2歳未満なら大人の10%(膝の上で抱っこ)
・2歳以上になると大人の75%
・国内線は3歳未満なら抱っこで無料、3歳から大人の50%

〇赤ちゃん用の液体の持ち込みは問題なし
・お湯や飲み物など、赤ちゃん用の物だと伝えれば、X線検査はスルー
・お湯は機内でももらえるので、ミルクや離乳食作りに使える

〇耳抜きは着陸時に必要?
・某CAさんによると、離陸時よりも着陸時に耳抜きが必要だとのこと
・水分を飲むと良いらしいけど、そんなにタイミングよくは飲まないかも・・・笑
・今回は息子は何も感じなかった様子

〇離乳食やオムツは機内でもらえることも(JAL利用・経由地以降は共同運航便)
・【往路】東京→KL間:紙オムツ2枚、スタイ、瓶詰の離乳食(キューピー製品)3つ
     KL→マレ間:夜間フライト(21時発)のためか?なし
・【復路】マレ→バンコク間:瓶詰の離乳食(Heinz製品)3つ
     バンコク→東京間:紙オムツ2枚、スタイ、瓶詰の離乳食(Heinz製品)3つ
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(Heinzの離乳食の瓶はかなり大きめの110g)


〇座席は最前列で、ベビーベッド(バシネット)が利用できる
・体重10kgまでなら、バシネットが利用できる
・機体によってバシネットのタイプは異なるらしいけれど、私が利用した便はすべてベッドが浅く(ベルト有)、ちょっと動いたら落ちそうで怖かった。
・前に座席がないのでその下に荷物を入れられず、航空会社によっては離着陸時に荷物をすべて頭上の荷物入れに片付ける(子どもを抱っこしているので一人では難しい)。
・混んでなければ、3列席を2人で使わせてくれ、真ん中の席を有効利用できる(荷物置きや食事用に←子どもの手が届くテーブルだと食事できない)
・すぐ前がビジネスクラスなので、子どもが泣き出すと申し訳ない・・・
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(JALのバシネット)



〇日系の航空会社のCAさんは色々と手伝ってくれる
・トイレに行くときなど、子どもを見ていてくれる
・哺乳瓶を洗ってくれる(バンコクエアウィズでは嫌な顔をされた)
・食事などのタイミングが遅れても、大目に見てくれる
・マレーシアエアライン・バンコクエアウェイズは、ほとんどノータッチ

〇機内のトイレにはオムツ替えの台あり
・オムツ替えの台はあるが、子どもの体が横向きになるのでちょっと難しい。
・機内のトイレのゴミ箱に、使用済みのオムツは捨てられる
・海外の空港のトイレには、オムツ替え台はないと思った方がいい


〇その他
・機内が明るいと眠たくても寝にくいので、赤ちゃん用のアイマスクなどあればいいかなと思った(抱っこ紐で抱っこして、フードを被せてもいい)
・うちのは眠りが浅いので機内ではあまり眠れず・・・なのでママも眠れない
・周囲が日本人より外国人の方が気が楽(外国の方々は気さくに話しかけてくれるし、色々と助けてくれる)
・KLでふらりと立ち寄ったスムージー屋さんが美味。
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次回は経由地でストップオーバーして、のんびりするのもいいかも!

そして最後に、往復のフライトに同行してくれた、りっちゃんとマイブラザー??
ひとりじゃきっと精神的にも折れてたよ、助かったわ、ありがとう♫
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by skr201 | 2015-09-14 00:29 | Trackback | Comments(0)

「日本語カウントが聞こえる、南の島の体育の時間」



久しぶりにモルディブに戻って来た。
2009年から11年まで青年海外協力隊として派遣されていた島に。

これまでもちょこちょこ帰って来てはいたけれど、今回は現地の人と結婚して子どもを産んでという、違う立場での帰郷。


どんな風に迎えられるのかとちょっとドキドキしたけれど、子どもを愛するこの国の人たちは、島中が家族のように息子の帰国を喜び、我先にと抱っこしてくれる。
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環境の変化についていけない息子は、抱っこされるたびに泣いてばかり。
でも1週間ほどで慣れて、パパやおばあちゃんに預けて私はシュノーケルに・・・と遊びに行けるようにまでなった。
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そんな久しぶりの任地で、こんなことがあった。

当時私は、1から5年生までの、体育と音楽とたまに日本語のクラスを受け持ち、子どもたちに教えると共に、現地人の先生方にも指導法を伝えていた。


体育の授業では、「体育」という授業への認識がまだ定着していないので、体育着や運動靴を準備してくること、整列して順番を待つことなど、基本的なことを徹底することから始まった。

そして毎時間、みんなで声を合わせて準備体操をしていたのだけれど、その時に日本語でも数を数えながらやっていた。


久しぶりに会った元教え子・現姪っ子に、最近での授業の様子を聞いてみた日のこと。

「いま体育や音楽の授業はあるの?」
「体育だけで、音楽はないよ」
「誰が教えてるの?」
「担任の先生や、~先生」
「どんなことやっているの? 」
「ドッジボールや縄跳びや体操とか…」

「私がいたころのこと、覚えてる?」
「覚えてるよ、どの子もみんな覚えてるよ!
 準備体操の時間には、日本語でカウントしてるんだから!」


その話を聞いて、なんだかとってもうれしくなった。
未だに日本語でカウントしてくれてるなんて、思ってもみなかったよ。
あれから数年経つけれど、まだ続いてるんだなあ、私たちの活動。

もちろんこれは私の力だけでなく、その活動を引き継いでくれた後輩隊員や、その後も体育の授業を継続している現地人の先生方のおかげも大いにある。

みんなのおかげ、ありがとう。



そんなある日。
学校のすぐ隣にある夫の実家で、息子に行水をさせていた時のこと。

学校から聞こえてきたのがその、日本語のカウントだった。
冷たい水が嫌で泣いている息子を放って、運動場の壁からひょいと覗いてみると…


あの頃は1年生だった、現5年生たちの姿があった。

体育着も運動靴もちゃんと身に着けてるね。
あの時と同じように、マット運動用のゴザを砂の上に敷いて。
隣同士との距離は近いけれど、ちゃんと整列しながら準備体操をしていたのだ!

「イチ、ニイ、サン、シ、ゴー、ロク、シチ、ハチ」
と、英語のカウントの後に、日本語のカウント。
本当にみんなまだ、覚えていてくれたんだね~
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今日はまず後転の練習らしく、女性の先生(当時は10年生)が何か指示を出す。
でも子どもたちは正しいフォームがわからないので、当然上手くは回れない。

ところが先生は補助をする訳でもなく、横で突っ立っているだけ(この辺りが課題)。


今日は見ているだけにしようと思ったのに、たまらなくなって息子を抱えたまま、校庭を取り囲む壁をぐるりと回って、足は運動場に向かっていた。


「ここで見ててもいい?」とその若い先生に聞くと。
「私どうやったらいいのか分からないのよ」と困った表情。


そう言われたらもう、黙ってはいられず授業に飛び入り参加してしまう。
息子をその先生に渡して、忘れかけていた現地語で、ポイントを伝えて実技をみせる。

先生が私の拙い現地語を訂正しながら子どもたちに伝えると、子どもたちがまた、練習を始めた。


そんな風にしてると、あの時の感覚がまた蘇ってくる。
そう、こうやっているうちにだんだん出来るようになるのが、おもしろいんだよね…
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そんなにすぐには出来ないけれど。
こうやって続けることで出来るようになって。
その時の「やったあ!」って笑顔は、世界中どこでも変わらない。
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この後も別の日にも授業に参加して、ちょこっとお手伝い。
学校の先生たちも親戚なので「これからも体育の授業をやって欲しい」と言われてるんだけれど、どういう形で関わるのがいいのかなと、模索中。


私がやるのは簡単だけれど、現地の先生方を育てて、彼らだけでできるようにしないと、いつまで経っても状況は変わらないのだから。

よく協力隊の活動は「種を蒔くこと」と言われている。
そこにきっかけを作るのは私たちだけれど、そこに水をやり肥料を与え世話をして、花を咲かせて実を付けるようにするのは、現地の方々なのだ。


彼らの手で現地に根付かせることができなけれ、すぐに終わってしまう。
そう言えばあの時も、そんなことで悩んでいたなあ・・・


5年経ってもまだ同じようなところにいるような気がするけれど。
まったく同じでではない、少しは進んでいるんだから!


のんびりゆっくり、みんなで一緒に考えよう。
1人じゃできないけれど、きっとみんなでやればできるよね。
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by skr201 | 2015-09-06 23:51 | Trackback | Comments(0)


モルディブでの島生活  +日本での日々の記録    -under the same SKY-
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