「海外旅行では、生命の次に大切」とも言われる、パスポート。
自分が何者であるかを具体的に証明できるほぼ唯一の手段(外務省HPより)であり、これがなければ外国への出入国はもちろん、自国への出入国すらできない・・・
他人の手に渡ったら、偽造・紛失・盗難・・・まともなことには使われないだろう。
しかし今回、そんな大事なパスポートを、他人に渡すというシチュエーションに遭遇。
(その昔、
夫の日本滞在ビザを取るのに、見ず知らずの第三者にお願いして、スリランカからモルディブまで旅券を運んでもらった経験もあるんだけれど、モ人事だったw)
モルディブへの渡航者の一般的な滞在期間(観光ビザ)は、1か月間。
出入国移民管理局へ申請すれば、観光ビザを更に60日間延長させることが出来る。
今回の私たちの滞在は、ひと月とちょっと。
この「ちょっと」というのが厄介で、ひと月以内なら何の問題もなかったのだけれど、飛行機のチケットの値段の関係で、わずか数日、ひと月をオーバーしてしまう。
息子はIDカードを申請して取得できたので、問題なし(色々あったけれど)。
私はせっかくだから観光ビザの延長ではなくて、配偶者ビザでも申請してみよう。
私たちが暮らす島は、首都マーレから70kmほど離れた小さな島。
定期船は週に3回(しかも片道6時間)で、ふらっと日帰りできるような場所ではない。
ビザの申請には首都に行かなかきゃだけれど、赤ちゃん連れの現状では無理。
という訳で、代理人申請をすることにした。
夫の経営するゲストハウスの、マーレスタッフ(空港送迎係・夫の兄のお嫁さんのお兄さん)に、パスポートを託す(この時点ではまだ顔も知らない人)。
数日後、一緒に手渡した証明写真の背景がブルーなのがNGで、撮り直せと連絡があり、スマホのカメラで撮ったものを送信して、それを彼が写真屋さんで現像してくれた。
そのまた数日後、私の署名が必要だと言うので、FAXで送信。
(この時点で何度も手間を取らせている・・・ありがとう)
そんなやりとりをしているうちに、あっという間にモルディブ出発の2日前。
ようやく取れた配偶者ビザと共に、パスポートが私の元に、無事に戻って来た。
そう、いつもこうやってギリギリに・・・
間に合ったから良かったけれど、これで間に合わなかったら、どうなったんだろう!
オーバーステイで出国できず?とかで、またトラブルだね。
生命の次に大切なパスポート。
無事に戻って来て本当に良かった。
そして。
やっぱりこういう国では、お互いが持ちつ持たれつ、助け合って生きている。
だからお願いするのもされるのも、日常茶飯事なんだよね。