ここのところ「月」の観察にハマっている私。
毎月の満月前後数日の月の出の時間を調べてカレンダーに記入し、その時刻に水平線から昇ってくる月をひたすら待つ・・・というような毎日。
海から顔を出したばかりの月って、不気味なくらい濃いオレンジ色をしていて、大きくて、それはそれは神秘的。
その美しさといったら、すごいのよ!
もう見ずにはいられないというか・・・
そんな訳で、毎日月が出る時刻には、月が昇るビーチに向かう。
先月26日の満月の夜は残念ながら雲が厚くて見られなかったけど、その後数回月の出が見られた。
ビーチにはヨガマットを持って行く。
ベンチがあるんだけれども、月を見るにはちょっと場所が悪い。
なので、ベスト・ポジションにヨガマットを敷いて。
すると体勢は自然とあぐらをかいている。
月夜に合う音楽を聞きながら。
煌々とした月の明かりの下でそんなふうに時間を過ごしていると、自然と体が動き出す。
音楽に合わせて頭が肩が腕が波を打つ。
はたまたストレッチがてらにヨガをちょこっとやってみたり。
マットの上に座って体を動かしている・・・
それはつまり、島の人(イスラム教徒)から見ると、お祈りをしているように見えるらしい。
「キョウコがビーチで月に向かってお祈りをしているらしい」と。
そんなことが最近ウワサになっている・・・
そうそう、このヨガマット、お祈りの時に使うミニ絨毯に似ているもんね・・・
そして、ビーチ近くのフィハーラ(商店)のおじさんに注意された。
「月にお祈りしたって何にもならないよ。月も太陽も神がつくったものに過ぎない。つまりは神にお祈りすることが重要なんだ。そんなことは止めなさい。」
はい、そうですね。
宗教の話になると、何を言っても聞く耳を持たない、この人たち。
イスラム教徒である彼らは天国に行き、イスラム教徒ではない私は地獄に行く。
何度同じ話をしたことか・・・
月が、星が、ただきれいだから、見ているだけなんだけどな。
どうもその、「美しいものを眺める」という感覚も、こっちの人には理解できないらしい。
「そうだよね、分かったよ。」と、返事だけは良い私。
今夜はみんなに見られないように、内緒で月を見に行こうっと。
右端で光るのは、電灯ではなく「月」。