マーレにやって来て数日経った。
私たち隊員は、オフィスの上にある宿泊施設で生活している。
ひと部屋に二段ベッドが数個ある部屋での共同生活。
共有のキッチンもついているので、自炊だって出来る。
こういうビルで暮らしていると。
一日中壁に囲まれているわけで。
小さな窓から外を覗かない限り、明るいのか暗いのかも分からない。
天気が良いのか雨が降っているのかでさえ、よく見ないとわからないよ。
聞こえるのは車の騒音、「左に曲がります」という日本の中古車の親切な警告音、救急車の音、あちこちのミスキーから流れるバンギが重なる音。
こんな所では、毎日恒例の夕焼け鑑賞も、月や星を眺めることも忘れてしまう。
昨夜は空に登り切った月を見て思い出した。
「ああ、今夜は17夜だった」って。
そういえば都会で暮らすのって、こんな感じだったな。
時間に流されて、仕事に追われて、空や海を眺めることなんてまずなかった。
月が出る時間を調べて、ビーチまで出かけたり。
「今日の夕焼けはすごそう!」って、カメラ片手に走ったり。
そんな島生活って、やっぱり贅沢だなって思う。
うちの島の子がいちばんかわいい。
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明日25日から3泊4日で、アッドゥに行って来ます。
現地隊員の活動視察です。