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ちきゅう



569日目 「国際的僻地」

私が暮らすKeyodhoo(ケヨドゥー)島は、 Vaavu(ヴァーヴ)環礁に属している。
「環礁」とは環状の珊瑚礁のことで、たくさんの小さな島が集まってひとつの環礁を形成している。

中でもこのVaavu環礁は、「モルディブの僻地」と言われていて、とにかく過疎化が進んでいる。
有人島はわずか5つで、一番小さい島は、人口が30数人とも言われているほど。

この島の人口は約500人。
大きさわずか500m×250m。

でも、最近ではイタリア人相手のビジネスが順調で、たくさんの観光客が訪れている。
年末年始はやっぱりハイシーズンで、先週も今週も十数人のイタリア人ゲストが滞在中。

この他にもこの地に永住希望の家族、年に数回やってくる家族、そして単身移住してきた女性・・・と、イタリア人はもはやこの島の第二勢力かもしれない。

こんな僻地にたくさんの外国人がいるのは、なんとも不思議な光景。
インターネットを始めネットワークが急速に発達して、どこからでも集客できるようになった。
すごいな、国際化の波。

らさて今日は、久しぶりに会ったMalchella(ムスリム修行中の伊人女性)の家を、無理やり訪問。
彼女と話すのは本当に久々だけれど、しばらく見ない間にディベヒ語が上手になっている!

この8カ月でディベヒ語の読み書き・会話、そしてお祈りの仕方などを習得したそう。
そして太目だったボディが、かなり引き締まっているじゃない!
ここの生活が、あっているんだね。

海沿いにある彼女の家は、波の音が耳に心地よい。
日が暮れて穏やかになった空気の中、ハンモックに揺られながら潮風を浴びる。
同じ島でもウチみたいに直接海が見えないのとは、ずいぶん雰囲気が違うな・・・すてき。

お茶を飲みながら近況報告会。
お互い拙いディベヒ語での会話が面白い。
ちょっと前までは、英語での会話だったのにね。

「イタリアにはもう戻らない。ここでずっと暮らしたいの」と彼女。

私にとっては期間限定の「夏休み」のようなこの島の生活が、彼女にとってはいつまでも続く「現実」なんだなあ・・・


その後は、これまた偶然会ったインド人の先生の家に強引に上がり込み、インドカレーを御馳走になる。野菜たっぷりでちょっと辛目。

作ってもらっておいて「辛い!」なんて文句を言う私に、にっこり笑って彼女はスイカを差し出した。
「スイカを食べると辛みが落ち着くよ」って。

・・・どうもありがとうございまっす。

今度は日本のカレーを作るので、ぜひ食べに来てね。
もちろんカレールウを使った簡単料理だけど、ここでも割と好評なのよ。


モルディブ人、イタリア人、インド人、日本人、バングラディシュ人・・・
こんな小さな島で交錯する、それぞれの国の文化や生活。

なんかおもしろいよね。
by skr201 | 2011-01-12 12:52
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モルディブでの島生活  +日本での日々の記録    -under the same SKY-

by skr201
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