駒ヶ根の訓練所で、救急セットを持たされた。
かぜ薬・頭痛薬などの内服薬の他に、消毒スプレー・バンドエイド・湿布・包帯・虫よけスプレーなど、一通り揃っている。
幸いなことにほとんどどれも使うことがなく、新品のまま。
だからと言って持って帰るのも、ちょっと面倒。
でも、薬類は現地の人にあげてはいけないことになっているので、最近意味も無くちょこちょこと自分で使っていた。
肩凝りに効くかもと、湿布を貼ってみたり。
(こんなお気楽南国生活でも肩は凝るし、モルディブ人だって凝る)
ビタミン剤や整腸剤など、害のなさそうなものは飲んでみたり。
暑さしのぎに、冷却シートをおでこに貼ってみたり。
ちょっとした切り傷を、大げさにぐるぐる巻きにしたり。
そうこうしているうちに、本当に薬を使うことになった。
今朝起きたら久々に感じる、ひりひりと乾燥する喉の痛み。
日本にいた頃は毎年冬になると、まず乾燥で喉がやられて風邪をひいていた。
寒さや乾燥とは無縁の生活で、風邪をひくことも忘れていたけれど・・・
ここのところずっと、雨が降っていない。
島はからからに乾燥していて、砂埃が舞い上がり風邪が蔓延している。
そんな病魔が私の所までやって来たのだ。
そんな時は、早目のパブロン。
金色に輝く微粒がまぶしい。
口の中に広がる苦み。水を飲んでもまだ消えない。
「食後なるべく30分以内に服用してください」と、そんな響きすら懐かしい。
明日には治っていますように。