島中が家族のこの島。
どこの家だって出入り自由。そこで何を食べたって自由。
だから私の部屋も、島民出入り自由。
毎日誰かしらが遊びに来る。
今日やってまず来たのは、2年生のHaishamとRafhaanのコンビ。
Haishamの手にはお土産が。
「それ何?」
「Airtel!」
Airtelって言うのは、インドの通信会社。
そこのアンテナをつくったらしい。
なんてかわいいのかしら!!
勝手知ったる私の部屋でヨガマットを敷き、いつものようにブリッジをするRafhaan。
ずいぶんうまくなったよねえ。
最近は片手を放してかっこつけるのがお気に入り。
彼はクラスで唯一、1年生の時から開脚前転ができた芸達者。
1年生のShailaだって、補助倒立ができるようになったね。
突如ブリッジ大会が始まった。
Keyodhooのブリッジブームは、まだまだ続く。
2年生のEmanは、「千の風になって」が歌える。
私がウクレレを弾いて歌うのを聞いて、耳で覚えた。
それを今日はムービーに録画。
日本に帰ったら、これを見て泣いちゃうかもね。
彼女が手に持っているのは、ラクダの「サクラダ」。
名付け親の彼女に、プレゼントした。
かわいがってあげてね。
各週の木曜日には、近くのリゾートのイタリア人ゲストがIsland hoppingにやって来る。
そんなのを見るのも今日で最後だから、お土産屋通りを歩いてみる。
いつもは閉まっているお土産屋さんも、この時ばかりはOPEN。
島のおじさん・おばさんたちが伊語でゲストと話す姿には、何回見ても違和感を覚えるなあ・・・
そして今日思った。
イタリア人の子どもと見比べても、モルディブ人の子どもは美しい。
いや、うちの島の子は美しい。
この褐色の肌が、きれいだよね。
お店の前を通るたびに、みんながhadhiya(プレゼント)をくれる。
「もうすぐ帰るんでしょ・・・店の物、何でも好きなものを持って行きなよ!」って。
そうか、私は帰るのか・・・
まったく実感がわかないけれど。
もうすぐみんなに会えなくなっちゃうんだよね・・・いつも近くにいるみんなに。
この島での毎日が、「日常」ではなくなる。
そんなことはまだ、想像もできないよ。