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ちきゅう



エピローグ①


私たちは任地に派遣される前の2カ月間、国内にある2か所の訓練所で派遣前訓練を受ける。
その訓練所の小講堂の前の壁に貼ってあったのが、この詩。

あの時にも心に引っかかったけれど。
今はずっしりと響く。


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若さゆえ / 谷川俊太郎

差し伸べられた細い手
助けようとして君は助けられる
その手に
求めてやまぬ ひたむきな心
教えようとして 君は学ぶ
その心に

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凍りついた山々の頂きを照らす朝日
重なり合う砂丘のやわらかい肩に昇る朝日
市場のざわめきをつらぬく朝日
それらは同じひとつの太陽
だからきみは ふるさとにいる
そこでも

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底なしの深い目がきみを見つめる
その目にあなたは読むだろう
太古からのもつれあう土地の物語
きみは何度も問い詰める
きみ自身を
地球のために

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そして夜人々とともにきみは踊る
きみは歌う
今日を生きる歓びを
若さがきみの力
きみの希望
そして私たちみんなの

エピローグ①_f0204584_13371382.jpg

若さゆえありあまるきみだから
目に見えるものを与えることは出来る
だが目に見えぬものは
ただ受け取るだけ
それが何よりも大切なみやげ
きみの明日

エピローグ①_f0204584_1343625.jpg

by skr201 | 2011-03-24 13:44
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モルディブでの島生活  +日本での日々の記録    -under the same SKY-

by skr201
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