先日モルディブで活動中の同期に電話した時のこと。
うれしい話を聞いた。
ちょっと前に私の任地であったKeyodhoo島に甥っ子を連れて行ったという彼女。
そこである光景を見た。
港近くにあるサッカー場で試合が行われることになっていた。
ゲームを控えて彼らが行っていたこと。
それはなんと、ごみ拾い。
ごみを拾ってコートをきれいにし、試合に備えていたのだという。
そして校長が、「このことをキョウコに伝えてね」って。
以前にもここに書いたけれど、モルディブ人にごみを拾うという感覚は無い。
ごみは海に捨てる。
海が何でも飲み込んで、きれいにしてくれる。
そう思い込んでいるのだ。
ごみの種類が限られていた昔なら、海も解決できただろう。
でもプラスチックを中心に人工のゴミが多様化した現在では、状況が異なる。
けれども昔からの生活習慣から、どこにでもごみをポイっとしちゃう彼ら。
ごみの焼却施設がなくて、海にそのままゴミを捨ててしまう島もあるのだとか。
そんな国で。
イベントの前にごみを拾おうなんて、本当に画期的なこと。
私たちと一緒にごみについて考えた、Keyodhooの人たちだから、できたこと。
「自分は何しに来たのだろう」・・・そう思うこともあった。
いまだって日々の活動に悩んでいる隊員も、きっといる。
でもこんな話を聞くと、ああやっぱり私の活動でも、何かが伝わったのかなって嬉しくなる。
すばらしい結果なんて、そう簡単には出ないだろう。
だけれども。
誰かの心に何かが残ったのなら。
「私ができること」を、自分ができていたのなら。
私の活動にも意味があったのかなって思う。
だから。
活動中の隊員の皆さん。
そして日本でなかなか自分らしさが発揮できずにモヤモヤしている自分自身にも。
自分ができることを少しずつ積み重ねて、じっくりゆっくり歩んで行こう。
"Something will happen...eventually"
港でゴミ拾いをするMizaan。今年は4年生。
元気かな・・・会いたいよ!