台風15号が関東にもやってきた。
横浜市内の小学校では、午前7時の段階で暴風警報が出ていれば休校となる。
21日の朝7時に出ていたのは、暴風ではなく大雨警報だったので、とりあえずは通常授業。
でも午前9時25分に暴風警報が出されたので、短縮の午前授業で給食後に家族の方に児童を引渡すという形で下校させることになった(最近ではこういったお知らせも、事前に登録してあるメールアドレスに配信される)。
大雨と風の中、仕事や家事を切り上げて子どもを迎えに来てくれた親御さんたち。
私たちはこうやって、子どもたちのたくさんの命を預かっているんだなと、実感する。
子どもたちの安全を脅かすような事態になれば、まず第一に彼らの命を守らなくてはいけない。
それが仕事だからね、先生はがんばりますよ。
きみたちのために戦います。
なんだかんだで子どもたちを親御さんに引き渡して、ひと息ついて。
気が付いたら今度は、自分たちがピンチ。
暴風雨で電車が止まり、家に帰れない。
学校に缶詰で数時間が経った。
「待てない症候群」の私は、居てもたってもいられない。
なんとかして、帰りたいな、帰れないかな、家へ。
賢明な方々は涼しい顔して仕事を片付けているけれども。
勤務時間が過ぎたらもうバッテリーは切れてしまうので、私は帰るよ。
雨が通り過ぎて風だけになったので、行けそう。
仕事着(つまりジャージ)に仕事靴(スニーカー)、鞄代わりのビニール袋にケータイとお財布と鍵と化粧ポーチだけを入れて、あとは置いて帰る。
「えっ!それで帰るんですか?確実に浮きますよ・・・」
道中を共にすることになった先生方に注意される。
なるほどお二人はきちんと、出勤した時と同じきれいな格好をしているわ・・・鞄も持って。
やっぱり私はまだ、日本社会では浮いているのかもしれない。
渋滞していると思った道路には、車がまばらでびっくり。
バスもガラガラだし、みんなどこにいっちゃったの?
電車はまだ走っていないので、とりあえずは徒歩で家に向かう。
距離にして6.3km。1時間ちょっとだからそんな大ごとでもない。
時折ふく強風に、飛ばされそうになる。
こんな時は落下物にも気を付けないと。電信柱や電線にも注意。
(こんな風にバス停も倒れていた)
しばらく歩いたところで、遠くで電車の警笛が鳴ったのが聞こえた。
友だちから「電車動き出したよ」という、ありがたい知らせも入って。
結局歩いたのはわずかひと駅。
普段は立ち寄らないその駅で、たこ焼きを買って家路に着いた。
皮がカリカリッとした、プロの技。
ネギに大根おろしにおだしに・・・と和風も美味だねえ。
銀だこ食べられたのは良かったけれど。
明日は良い天気になりますように。