久しぶりに冬の寒さを経験して、数年前にカナダにオーロラを見に行ったことを思い出した。
(しばらく南国モードだったので、冬の世界のことは忘れていた)
子どもの頃からの夢だった協力隊派遣を翌年に控え、任地での「死」が頭をかすめて。
(過酷な地で命からがらの隊員生活だと思っていた。
派遣されたモルディブは、平和以外の何ものでもなかったけれど・・・)
外国旅行に行ってみたいけれど怖い・・・
そんな母を、親孝行のつもりでオーロラの旅に連れ出した。
写真を発掘したので、どうぞご覧下さいな。
(2008年12月末、Yellowknife, Canada)
これは利用した施設が撮ってくれたもの。
私はこんなにうまく撮れなかった。
この地域の車のナンバープレートは、世界でも珍しくクマの形。
シロクマは議会場でも、ゴロンとなっていた。
石を積んでつくった、先住民族に伝わる像。
道標として自分が通った道に石を積んだことの名残らしい。
ティーピーというオーロラ観賞用のテント(この地域に古くから伝わるものを模している)。
この青色の出方、とってもきれい。
テントの前にあるのは、雪の上を歩くときに使う「かんじき」。
夜に明かりが灯るとまた、こんな感じで美しい。
テントの中はこんなふうにストーブもあって暖かい。
想像していたよりもずっと、広くてしっかりとした造りだった。
犬ぞりも乗せてもらった。
走らされているのかと思いきや、犬くんたちは走りたくてたまらない様子だった。
走行中はこんな景色が見える。
ぺろぺろって、かわゆいのね。
雪に覆われた針葉樹林の森に、太陽が沈んでいった。
yellowknifeは、ダイヤモンドの産地でもあったらしい。
肉の切り身のカナダ的大きさに、母はびっくりしていた。
町の中心部にある気温表示板。
マイナス34度は、自分の吐く息でまず鼻毛が凍り、その後まつ毛が凍る寒さ。
この旅のもうひとつの見所であったナイアガラの滝。
でも冬期は凍結している部分が多く、夏に比べるとちょっと迫力に欠けるかも。
「今度は赤色のオーロラが見たいな」なんて、あの頃は思ったけれども。
南国暮らしを経験した後には、もうあそこに行くだけの勇気はない。