春のあたたかい陽射しの下、近くの公園まで、ひと歩き。
でももう、「あたたかい」どころじゃない紫外線の強さで、すぐに日焼けしてしまうくらい。
ついひとつき前は、厳しい寒さがいつまでも残っていた。
なかなか膨らむ気配を見せない桜の蕾に、「春は来るのか」って疑問に思っていたけれど。
いつものようにちゃんと、桜は見事に咲いて、散っていき。
若葉に主役を変わられつつある枝からは、はらはらと花びらが舞っている。
子どもたちは、風にのって気まぐれな動き方をするそんな花びらを、つかまえようと必死。
ようやく手にした小さな花びらを、「お母さんにあげるんだ」と、大事そうにポケットにしまう。
「わあ、きれいだね。どうもありがとう」って、大げさに喜んでもらってほしいな。
桜の隣に目を移すと、秋が主役のもみじの木。
私はこの若葉も、とっても好きだな。
生まれたての新緑だけがもつ、あの柔らかさと鮮やかな黄緑色。
「瑞々しい生命のパワー」が、そこから溢れ出ているように見える。
だからいつも、そんな若葉を見ると必ず、さわってみる。
やわらかくて、しっとりとして、みずみずしい・・・
とっても眩しいね。
このひとつきで、冬から春へと、季節が変わり。
学校では1年の節目を迎えて、新しいカレンダーが始まった。