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ちきゅう



「風に吹かれて」


一週間までは夏だったのに、突然秋がやってきた。

湿気がなくなり、風の匂いが変わった。どこかでキンモクセイの香りがする気がする。
そして、吹く風が肌寒いくらいで、半袖から出ている腕をこする。

布団を厚いものに変えて、たんすの奥から、秋物の服引っ張り出してきた。
でも、もともと秋物なんてそんなに持っていないから、何を着たら良いのかわからないよ・・・


街路樹も少しずつ秋の準備を始めていて、川沿いのサクラの葉は赤くなりだしている。
サクラは紅葉もきれいなんだけれど、葉が完全に色づく前に散ってしまうので絵にはならない。
「風に吹かれて」_f0204584_23484747.jpg


毎年この頃になると、思い出す歌がある。
JUDY AND MARYの、「風に吹かれて」という曲。

調べてみると97年にリリースされた"THE POWER SOURCE"というアルバムに収録されていて、シングルカットはされていないらしい。


ちょうどその頃一緒にバイトをしていた友だちと、よくそんな話をしていた。
ドリカムの曲では何が好きとか、ジュディマリなら何が良いとか、そんな時代。

その彼女が言っていた、「私は『風に吹かれて』が好き」だと。
なぜだかその時の場面を、15年以上もたった今でもよく覚えている。


あなたに前もらった 詩集が失くなったの
後ろのページにはさんであった 私の似顔絵 よく似てて笑った

しゅんとして歩いてる 背中たたいてくれる
踏みつぶされてる しぼんだ風船に 息を吹きかけてる

(中略)

夢のカケラたち 元気に出ておいで どこまで 行こうかな?

失くした詩集を見つけたの 懐かしくてページめくる
まだあの絵がはさんでる気がして 本気で探しちゃった

変わってゆく私も 変わってく景色も イタズラに時をすべって
もし生まれ変わって 違う私でも 永遠に 銀河の風に吹かれて…



こうやって聞き返してみても、「秋」という言葉も、秋らしいフレーズも出てこない。
でもいつも、秋の始めになると思い出すのは、この話をしたのが秋だったのかな。


その彼女に今年の夏、LAで再会した。
ここ10年くらい疎遠になっていたのだけれど、ブログだかフェイスブックだかを通じて、思い出したように連絡を取り合うようになって。


外国で自分の道を、自分で切り拓いて生きている姿に、ものすごく刺激を受けた。
「ああ私もやっぱり、自分の好きな場所で好きなことして、生きて行きたいな」って。


そうやって「がんばろう」って思いにさせてくれるのは、いつもそんな人たち。
素敵な生き方をしている、昔の仲間だったり新たな知り合いだったり・・・


私も自分らしい道を歩いていかなくちゃねって、今日も思った。
日に日に秋に変わっていく通勤の道を歩いて行く途中、この曲を聴きながらね。
「風に吹かれて」_f0204584_063018.jpg

そのために、今できることを少しずつやっていこうっと。
by skr201 | 2012-09-28 00:12
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モルディブでの島生活  +日本での日々の記録    -under the same SKY-

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