3泊4日の短いモルディブ滞在のあと。
シンガポールに向かった。
アジアのハブ空港シンガポールは、年に2,3回トランジットで通る。
ここ数年は街に降り立ったことはないけれど、高校時代の友だちが現在シンガポールに住んでいるのと、あのマリーナ・ベイサンズ(最上階に船の形のプールがある高層ホテル)に行きたくて、久々に訪れてみることにした。
そこでまた、アクシデントが発生。
都会の喧騒を離れて、セントーサ島の緑の中のホテルに滞在していた2泊目に。
友だちのfacebookを見ていて、台風23号が沖縄に近づいていることを初めて知った。
台風のことなんてちっとも考えていなかったので、まさに寝耳に水!
だって帰国した翌日から仕事が始まることになっていたんだもの。
つまり1日たりとも、遅れることはできない。
クジャクがやって来るビーチのレストランで、ランチを食べながら作戦会議。
土曜日早朝発の予定を1日早めれば、台風よりも早く石垣に戻れるかもしれない。
在石垣の友だちに電話で相談するも、「どっちもだめだね」の答え。
どっちもだめか・・・ うーん、どうしよう・・・。
でも予定を一日早めて、翌日金曜日の朝の出発にかけてみることにした。
ここで問題が、飛行機のチケット。
安いLCCのチケットなので、日程の変更はできるが、キャンセルはできない(返金不可)のだ。
変更できるものを探したけれど、その路線の運航は週に数回しかなく、変えられるものがない。
つまりそのチケットを放棄して、新しく他のエアラインを探さないといけないということ。
初日から仕事に穴をあけるわけにはいかないので、涙をのんで他のエアライをあたる。
大手はやはり高くて手が出ないので、またもや他のLCCで手を打つことにした。
LCCと言えども、日本に帰るのに倍の金額を払うのは辛い・・・
お金に困って仕事を始めるのにさ、仕事に間に合うように帰るためにこんな大金を払うんじゃ、まったく意味がないよ。この損失を回収するのに、どれだけ働けばいいんだか。
しかもホテルも3泊の格安プランで前払いしているので、1日キャンセルしても返金なし。
3泊目は金曜日なので、いちばん高かったのになあ・・・
すっかり落ち込んだ気分のまま。
翌日金曜日の朝6時、まだ暗いシンガポールの街を後にした。
その日の夕方に無事に関西空港までは着いたけれど。
やはりそこから先は、台風のため運休していた。
せっかく早目に帰って来たのに、そこで足止めになってしまった。
土曜日は全便運休ということなので、日曜日の最終便を予約し直して、望みを繋いだ。
仕方がないので、我が故郷横浜のような雰囲気漂う神戸の街を観光して時間をつぶす。
真っ赤なポートタワー(横浜マリンタワーのよう)が、青い空に映える。
ポートタワーの展望室に向かう、エレベーターから。
展望室からの眺め。
神戸牛のステーキ。
夜の港はこんな感じ。
ポートタワーの下にはFM局があった。
こんな大きなショッピングセンターでお買い物も久しぶりだけれど。
ぶらぶらと店を眺めても、これと言って欲しいものも買えるものもない・・・
そんな神戸の街で、ふたつ目の奇跡(ひとつめは
前回の記事を見てね)が起こった。
なんと当初乗る予定だったシンガポール→関空のフライトが、航空会社の都合でキャンセルになったとメールがきた・・・つまり返金されることになったのだ!!!
二倍の金額を払って帰って来たけれど、結果として通常の価格で帰って来たことになった。
そしてあのままの予定だったら、フライトが急遽キャンセルになって、焦っていただろう。
なんだかツイてきたかもね。
あとは日曜日に、石垣行きの飛行機が飛べば、めでたしめでたし。
そして迎えた日曜日の朝。
航空会社の運航状況を見てみると、「午前10時までは全便運休」とある。
つまりそれ以降は、飛ぶってことよね?
半信半疑で、夕方空港に向かうと。
そこには「平常通り運航」の文字が。
やったね、これでようやく帰れるわ!
神戸からは那覇は、ソラシドエアさんに初めて乗った。
他の機体と比べて、座席や前の席との空間が広く感じた。そしてかわいいシートの柄。
「ソラシド」かと思っていたけれど、"sola"と"seed"で、「空に幸せの種を撒く」という意味だそう。
なんだかほっこりと、幸せな気分になった。
そして無事に帰宅できた翌日から、「ほっこり」とは縁遠い、怒涛の生活が始まることになる・・・
ふたつ目の事件と奇跡はこれにて終了。
次回は今回の旅で最大の危機、あのアクシデント!