沖縄では、6月23日が「慰霊の日」とされている。
(1945年6月23日に沖縄戦の組織的戦闘が終結したことにちなんで、琉球政府及び沖縄県が定めた記念日である。本土復帰後は日本の法律が適用となり、慰霊の日は休日としての法的根拠を失ったが、1991年に沖縄県の自治体が休日条例で慰霊の日を休日と定めたことによって再び正式な休日となった。国の機関以外の役所・学校等は休みになる―Wikipediaより)
そこでどこの学校でも、6月が「平和月間」とされ、図書室には戦争や平和に関する本や写真パネルが多数展示され、各クラスでも時間を取って、それぞれが平和について考える(琉球新報から児童一人ひとりに、沖縄戦に関する子ども用の新聞も配布される)。
我が校でも20日に平和集会が行われた。・・・が、今年の平和教育担当は、私。
沖縄の平和教育の経験は皆無、沖縄の痛みも分からない本土出身者が、やっていいのか・・・
と、悩みながら。
毎年、地域からゲストをお迎えして、読み聞かせや楽器の演奏などをしている。
今年は映像鑑賞の順番だということで、八重山平和祈念館で、戦争アニメを借りて来た。
日本最南端の波照間島の島民が、日本軍の命令により、当時マラリアが蔓延していた西表島に強制疎開させられ、そこで飢えやマラリアに苦しみ、多くの人が犠牲になったというお話。
アニメを鑑賞し、「平和への誓い」を群読し、「月桃」の歌を歌う。
そんな集会を終えた、子どもたちの感想は・・・
「友だちどうしの小さいケンカが、いつか戦争につながるから、もう絶対にケンカはしたくない」
「戦争は今はなくて、幸せだなって思いました」
「アメリカに勝っていたら、今も戦争があったと思います」は、鋭い意見。
「おじいちゃんが生きていてうれしいです」
集団的自衛権を巡り、何やら雲行きの怪しい、ニッポン。
沖縄戦では20万人以上の人が亡くなり、当時の人口の4分の1が犠牲になった。
毎年6月23日には、最後の激戦地、糸満市摩文仁の平和祈念公園で、沖縄全戦没者追悼式が行われている。
県内の小学生が1人選ばれ、自作の詩を朗読することになっているのだが、昨年は、与那国島の小学1年だった男児の「へいわってすてきだね」という詩が選ばれた。
それが今年、絵本として出版されたという。
(関連記事:
東京新聞「へいわの絵本 うまれたよ 沖縄慰霊の日 昨年6歳朗読」)
詩の内容については、読みにくいけれど、こちらの写真で。
平和って何なのか、まずは1人ひとりが考えることから。
戦争という過ちが、もう二度と繰り返されませんように。