今年二度目の「EID MUBARIK!」。
これ何だか覚えていますか?
イスラム教の祭り「イード」「おめでとう」という意味。
前回はラマザン(太陰暦で9番目の月という意味)のローダマス(断食)明けのクダ(小さい)・イードの時にここでもご紹介した。
今年は11月の27日~30日がボドゥ(大きい)・イードで、国内各地でお祭りが行われている。
これが今年最後のイスラム教の行事になるんだろう。
そしてあと20日ほどで、太陰暦の1年が終わる。
首都マーレはというと、特に何もなく、イードの間は人がいなくなるという。
みなさんそれぞれ自分の田舎に帰って、島でイードを楽しむのだ。
日本のお盆や年末年始みたいな感じ。
私はイード前日の26日に島に帰り、3泊した後、所用で29日にまたマーレに戻って来た。
なのでイードを全部見られたわけではないのだけど、KEYODHOOのイードをちょこっとご紹介。
26日 夜:ボドゥベル(太鼓)と踊り
27日 夜:映画上映とステージショー(希望者が歌や踊りを披露する)
28日 午前:綱引き
午後:ターラ(写真あり)
夜:ボドゥベルと踊り
29日 釣り大会や自転車競走
といった具合。
中でもメインイベントは28日午後のターラと夜のボドゥ・ベル。
いつもはふざけて遊んでばかりのあのおじさんたちが、真剣に演奏している。
楽しそうに歌い、踊っている。
そんな様子を見ているだけでもおもしろい。
やっぱり歌や踊りという文化が、生活に根ざしているのだな。
リズムに合わせて、自然に体が動き出す。
でも中には、不安そうに周囲を見渡しそれに合わせている人も・・・
歌い踊る男性陣の様子を見て、手足でリズムを取る子どもたち。
中には果敢に踊りの輪の中に入って行く子も。
そう、君たちが次の世代を担うんだね。
こういう伝統文化は、どうか絶やさずにいつまでも残していって欲しい。


画像は、「ターラ」という演舞。
ボドゥベルの演奏に合わせ、棒やタンブリンのような丸い用具を使って、座ったまま演じられる。
これに続いて夜のボドゥ・ベルは、港から始まり、島内各地を回る。
観客は白い粉をお互いに投げ合って顔が真っ白。
時には演舞中の人にもぶちまける。今日は無礼講といった感じ。
次はこの家の前、この木の下・・・など、演奏は夜遅くまで続いた。
翌朝、マーレに上京するため、5時発の船に乗る。
高速船ではないので、6時間くらいかかるかな。
空はまだ真っ暗で星がきれい。
船に揺られながら、どこかの島の後ろから昇る朝日を眺める。
日の出・日の入りって、何度見ても本当に美しい。
神々しくて、清清しくて、気持ちが洗われるというか。
そして太陽が昇り空が青くなった頃、反対側の空には、海に架かる180度の虹が。
こんなに大きな虹を見たのは久しぶり。
しかもよく目を凝らすと、虹の外側にももう一つの虹が架かっていた。
何か良いことがありそうな予感。
この日から新しい道を歩き始める友のことを願った。